ハイブリッドカーか?普通のガソリン車か?どちらを選ぶかの判断材料で大切なこと

この記事は約 13 分で読めます。

今の車業界・車社会の主役は、ハイブリッドカーなどのエコカーが主役と言っても過言ではありません。

街中を走っていても、見かける車の大半がハイブリッドカーなのです。

ライター

車の購入を考えている人は、「ハイブリッドカーか普通のガソリン車か、どっちを買うべきか」迷っている方もいるでしょう。

ただ、誰でもハイブリッドカーを選べば良いというものでもありません。場合によっては、ハイブリッドカーではなく、普通のガソリン車を選んだ方が良い人もいると思います。

今回は、ハイブリッドカーか普通のガソリン車を買うべきかの有効な判断材料を話してみたので、是非車を購入する際の参考にして戴ければ幸いです。

ハイブリッドカーのメリット・デメリットと、ハイブリッドカーが売れている理由

ライター

燃費が良いというイメージのハイブリッドカーですが、そのようなメリットもあれば逆にデメリットもあるものなのです。

この項目では、ハイブリッドカーのメリット・デメリットについてお話してみました。ハイブリッドカーか?普通のガソリン車にするか?の判断材料になれば幸いです。

ハイブリッドカーのメリット

燃費が良い

ハイブリッドカーのメリットで一番に挙げられるのは、何といっても燃費の良さでしょう。

普通のガソリン車に比べてガソリン代が安くて済むし、とても経済的です。ただ、乗り方によっては、普通のガソリン車と燃費がほとんど変わらない場合もあるので注意が必要なのです。

 

環境に良い

燃費が良く、使うガソリンが少なくて済むことは地球環境にも優しいと言えるでしょう。

「エコカー」と言われているだけあって環境に配慮した車であるということなのです。昨今は、Co2削減の規制が年々厳しくなってきていることもあって、国産自動車各メーカーのハイブリッドカーの製造は年々増加してきています。

無理もありません。日本では2030年には温室効果ガス排出量を2013年比で46%削減、2050年に完全なカーボンニュートラルを実現することを目標に定めているからです。

カーボンニュートラルとは?

カーボンニュートラルとは、二酸化炭素など温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させ、その排出量を「実質ゼロ」に抑える、という概念。日本語で直訳すると炭素中立となる。

人類が生きていくためには温室効果ガス排出は避けられないので、せめて排出を吸収で相殺し、地球温暖化への影響を軽微にしようという考え方に基づいている。

引用先:Wikipedia:カーボンニュートラル

 

音が静か

エンジンだけで動くのではなく、モーターアシストがあって動くので音がとても静かなのです。特に閑静な住宅地を走るにはとても重宝します。

ただ、音が静かなので車が近づいても歩行者に気づかれにくいというデメリットもあるのです。

 

減税措置を受けられる

ハイブリッドカー(HEV)は、一定の燃費性能や排ガス性能を満たせば、エコカー減税やグリーン化特例などの税制優遇措置を受けることができます。

税制優遇措置  概要


エコカー減税  新車登録時に自動車重量税の税率が減免される


グリーン化特例 新車登録時に自動車税(種別割)が翌年度に最大75%減税される


エコカー減税とグリーン化特例は、2026年4月30日と2026年3月31日、それぞれが適用期限の最終日です。

 

【エコカー減税の対象となる車種】
ハイブリッド車(HEV)
ガソリン車(2030年度燃費基準60%以上達成車)
LPG車(2018年排出ガス規制50%低減など、一定の排出ガス基準を満たした車)
電気自動車(BEV)
燃料電池自動車(FCEV)
天然ガス自動車(2009年排出ガス規制+NO×▲10%または2018年排出ガス規制適合)

 

【グリーン化特例の対象車種】
電気自動車(BEV)
燃料電池自動車(FCEV)
プラグインハイブリッド車(PHEV)

また、電気自動車や燃料電池自動車、プラグインハイブリッド車は、取得時の初回継続車検時の自動車重量税が免税となります。

 

車種が豊富で人気が高い!

ハイブリッドカーは車種がとても豊富であり、人気が高いです。

ハイブリッドを採用する車種は年々増えてきていますし、人気の高い車種がハイブリッドを追加してラインナップすることも多くなってきました。

高級車のレクサスもほとんどの車種でハイブリッドを採用しています。ディーラーの営業マンから聞いたのですが、レクサスのISは約60%以上がハイブリッドのオーダーだそうですので、驚きですね。

 

車が年々進化している

ハイブリッドカーのテクノロジーは年々進化しています。

トヨタのプリウスを例に挙げますと、NHW20プリウス(2代目プリウス)の時のブレーキは回生ブレーキのシステムがあるがために”カックンブレーキ”と呼ばれる現象が頻発していました。それが、現行のZVW50プリウス(4代目プリウス)ではかなり改善されているのです。

また、55プリウス(PHV)では、冬場の燃費の悪さを独自のヒートポンプの設定によって解消しています。

他にもいろいろ進化している点もあり、ハイブリッドカーは今後ますます進化していくことでしょう。

 

ハイブリッドカーのデメリット

ハイブリッドカーにはメリットばかりではありません。当然、デメリットもあるのです。

 

車両価格が普通のガソリン車に比べて高額

ハイブリッドカーは、普通のガソリン車に付け加えてのシステムが必要なため、どうしても車両価格がガソリン車に比べて高額になってしまいます。

どれぐらい車両価格が高くなるかは、車種によって違ってきますが、通常のガソリン車に比べますと、大体20万円~45万円は高くなるのが相場でしょう。これは後の項目で後述しますが、ガソリン車との価格差をどこで補うのかが、ハイブリッドカーを選ぶのか?通常のガソリン車を選ぶのか?の分岐点になるのです。

 

多走行になると修理代が高くつく

ハイブリッドカーは、普通のガソリン車に比べて修理の際の費用が高くなる傾向があります。

特に注意したいのは、走行距離が10万㎞を超えるとメインバッテリーの劣化が懸念されます。僕が所有しているZVW30プリウス(3代目プリウス)ですと、メインバッテリーの価格が新品だと約20万円となるのです。多走行のハイブリッドカーの中古車は、購入する際の注意が必要になってきます。

また、回生ブレーキなど普通のガソリン車には無く、ハイブリッドカーならではのシステムもあるので、車両が古くなってくるとそのあたりの修理代も懸念されるから注意が必要です。

 

高速走行では、普通のガソリン車に比べて燃費が悪くなる場合も

ハイブリッドカーの特性であるモーターアシストは時速約80㎞で走る高速道路での走行の際には機能しません。(一部、輸入車のハイブリッドカーで、高速走行時のモーターアシストがある車種もあり)エンジンから電気エネルギー変換があるから、高速域になるほどロスが増えるのです。

これは、ハイブリッドカーに乗って高速道路を走行したことがある人は理解できるでしょうが、高速ではエンジンのもたつき感がどうしてもあるのが現状です。

 

以上、ハイブリッドカーのメリットとデメリットをざっと解説しました。では、「ハイブリッドか、普通のガソリン車か」どっちを買えば良いのか迷っている方も多いことでしょう。

次の話で、どっちを選ぶかの判断材料にして戴ければ幸いです。

 

ハイブリッドカーに向いている人、向いていない人

 

ライター

ハイブリッドカーのメリット・デメリットに関して先述したとおりですが、それらを踏まえると、ハイブリッドカーに向いている方とそうでない方がいるのは事実です。

向いている向いていないと言うより、メリットを生かせるかそうでないかかもしれません。この項目では、ハイブリッドカーに向いているか?そうでないか?の特徴についてお話しました。

ハイブリッドカーに向いている人

毎日の通勤で長距離を走る人

ハイブリッドカーの燃費は、長距離を普通の速度(約40~60㎞)で走行する人はとても向いていると思います。通常の速度で渋滞も少ない道路だと、とても燃費が良くなるのです。

僕の場合は、ZVW30プリウス(3代目プリウス)で毎日往復65㎞を通勤しています。エアコンを使用しない季節だと燃費は23㎞/Lぐらいでしょうか。軽自動車の燃費が約15㎞/Lなのですから、とても燃費に優れていると言っても良いでしょう。

 

1台の車を長く乗りたい人

走行する際の乗り方や環境にもよりますが、1台の車を長く乗りたい人にはハイブリッドカーはうってつけだと思います。長く乗っていれば、購入した際の普通のガソリン車との価格の差も埋められますし、元が取れるのです。

 

丁寧な運転をする人

車の運転が丁寧な人はハイブリッドカーに向いていると思います。

ゆっくり発進して、止まるときも余裕を持ったブレーキングのできる人はハイブリッドカーの特性を生かした乗り方ができる人です。

 

普段街乗りが多い人

高速走行がほとんどなく、普段の走行が街乗りが多い人はハイブリッドカーに向いているでしょう。

普段買い物で車を使ったり、家族の送り迎えで車を使うことが多い主婦の方で、ヤリスのハイブリッドに乗っている方に「燃費はどれぐらいですか?」と聞いてみましたら、「20㎞は行きますね。」ということでした。

 

ハイブリッドカーに向いていない人

週末や休日ぐらいしか車を使わない人

普段の通勤で車を使うことも無く、週末や休日の買い物やドライブでしか車に乗らない人はハイブリッドカーには向いていないと思います。

ハイブリッドカーの最大のメリットである”燃費の良さ”を生かすことができないのです。いわゆる「ちょこっと乗り」という乗り方だと、燃費は通常のガソリン車と変わらないでしょう。そういうのってもったいないですね。

 

新車から短期間で車を買い替える人

新車を買って最初の車検を受けるまでに3年の期間がありますが、最初の車検を受けることなく車を買い替える人も実際おられます。

そういう人はハイブリッドカーには向かないでしょう。短期間では普通のガソリン車との価格差を埋めることができないからです。

 

運転がラフな人

運転がラフな乗り方をする人も、ハイブリッドカーには向かないでしょう。

急発進、急旋回、急ブレーキはハイブリッドカーの特性を生かすことができないからなのです。

 

峠や山道でスポーツ走行を楽しみたい人

これは、僕自身の個人的な考えもあるのですが、箱根などの峠や山道でエンジンのパワーを生かしたスポーツ走行を楽しみたいひとはハイブリッドカーは向かないと思います。

ある程度のスピードを出して、アクセルワークやブレーキングをしながら走りたいのなら、ハイブリッドシステムはロスが多いし、邪魔にしかならないからです。乗っていて、もどかしい感じなんですよね。

ひと昔前は、ハイブリッドカーを燃費向上の手段ではなく、”電気ターボ”的なチョイスをした車種もありました。でも、やはりハイブリッドカーはエコカーなのであって、スポーツ走行には向かないと思うのです。

ただ、近年のフォーミュラー1(F1)は、ハイブリッドモーターを装備していますね。あれは、レースで生じる環境負荷を低減するのが目的のようです。

 

ハイブリッドカーか?普通のガソリン車か?どちらを買うべきか?の判断材料

ライター

ハイブリッドカーと普通のガソリン車を選ぶかどうかの判断は、人によって違います。

ハイブリッドカーを選べば良いかというとそうでもありません。やはり、自分のライフスタイルに合った車を選ぶことが重要だと思うのです。

ガソリン車との価格差を補える要素があるかどうかが、どっちを選ぶかの分岐点

先述しましたようにハイブリッドカーは、ガソリン車に比べると価格が高いです。

その価格の差を埋める要素があるかどうかが、ハイブリッドカーにするか?通常のガソリン車にするかの分岐点だと僕は考えます。

僕の場合を例に挙げさせて戴きますと、毎日の通勤で車を使用し、往復で65kmの道のりがあるのであれば、ハイブリッドカーの一番の特性である「燃費の良さ」を享受でき、たくさんのメリットを得ることができるでしょう。ハイブリッドカーか、通常のガソリン車であるかの違いによって、毎月や年間にかかるガソリン代が大きく変わってくるからです。つまり「元が取れる」のです。

そのような条件が揃っているか、そうでないかが、通常のガソリン車を選ぶか?ハイブリッドカーを選ぶかの分岐点になってくるでしょう。

 

トータルバランスで自分に合っている方を選べば良い

車を購入する際に、ハイブリッドカーか普通のガソリン車を選ぶかは、

ガソリン車との価格差
車の普段の使用頻度・使用環境
普段の走行距離
自分はどういうタイプか?

今までお話した内容を参考にして判断されると良いでしょう。

近年は、街中を車で走っていても、見かける車は大半がハイブリッドカーという世の中になっています。しかし、ハイブリッドカーが向かない人もいることは確かなのです。

僕は、ハイブリッドカーを買っても、ハイブリッドカーの特性を活かせないまま乗るよりは、通常のガソリン車に乗ったほうが地球環境には却って優しいと考えます。

「エコカー」とは言うものの、ハイブリッドカーに乗ることが却ってエコでない場合も多々あるのです。

 

まとめ

ライター

いかがでしたでしょうか?

今回のお話は、大まかに言って、

ハイブリッドカーのメリット・デメリットと売れている理由
ハイブリッドカーに向いている人、向いていない人
ハイブリッドカーか?普通のガソリン車か?どちらを買うべきか?の判断材料

でしたね。

ハイブリッドカーと普通のガソリン車のどちらを選ぶかの判断材料をいろいろお話をしましたが、これから車の購入を検討中の方だけでなく、将来の車選びの参考になればと考えてこの記事を書きました。

僕は、ハイブリッドカーを選ぶことがエコだとは考えてはいません。自分のライフスタイルに合った適正な車選びこそが、地球に優しいエコロジーだと言えるかと思うのです。

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