愛車を大切にする人のための車をローダウンする方法。失敗しないショックアブソーバー交換とは

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車好きなら、愛車をカッコよくしたい!

ローダウン(車高ダウン)は愛車をカッコよくする方法の一つだろう。

インチアップしたホイールのツライチに車高を下げると車がドシッと引き締まって見えてカッコいい!

しかし、車のローダウンには費用がかかる。

しかも、車をローダウンするのはいいが、車や乗る人間にとってもリスクがあるのを忘れてはいけない。

今回は、あなたの愛車にやさしいローダウンの方法について話してみたので、これから愛車のローダウンを検討している方はぜひ参考にしてほしい。

車をローダウン(車高ダウン)する4つの方法

車をローダウン(車高ダウン)する方法は僕が知ってる限りでは4つある。

それぞれの方法の特徴やメリット、デメリットを紹介しよう。

 

ノーマル形状のショックアブソーバー+ダウンサス

その名の通り、自動車メーカー純正と同じ形状のショックアブソーバーとダウンサスの組み合わせである。

上の画像は、KYBのノーマル形状型ショックアブソーバーだ。

形状が純正品と同じなため、車にもなじみやすく扱いやすいのが特徴である。

ショックアブソーバー自体がショートストロークの設計になっているので、コイルスプリングが遊ぶことが無く、乗り心地を損なわずにローダウンすることが可能だ。

ノーマル形状のショックアブソーバー+ダウンサスの交換費用

車種にもよるが、パーツ代が8~12万円、工賃が1本あたり8,000円~1万円ぐらいが相場。

 

ノーマル形状のショックアブソーバー+ダウンサスのメリット

・乗り心地がそんなに損なわれないし、車種によっては逆に乗り心地がアップするものもある。
・価格がそんなに高くない
・対応車種が多い

 

ノーマル形状のショックアブソーバー+ダウンサスのデメリット

・車高がそんなに下がらない(だいたい2~3㎝ぐらいのダウン量)

ガッツリ車高を下げて、ホイールとツライチにしたい方にとっては、少々物足りなく感じるだろう。

 

車高調整式(車高調)ショックアブソーバー

名前の通り、車高を調整できるショックアブソーバーである。

種類は大雑把に分けて、

・車高調本体下部のブラケットを調整することで車高を変えられる全長調整式
・スプリング下部のロワシートを調整することで車高を変えられるネジ式

に区別できる。

できれば、車高調の有効ストローク量に影響を与えない全長調整式を選びたいもの。

車高調と言えば、ひと昔前は高嶺の花で数十万円の価格の物がザラであったが、リーズナブルな価格の物が出回ってきている。

 

車高調整式ショックアブソーバーの交換費用

10万円を切る安価なものから、30万円以上のものまで幅広い。

取り付け工賃はノーマル形状とほとんど変わらず1本8,000円~1万円ぐらいだろう。

 

車高調整式ショックアブソーバーのメリット

・ミリ単位で車高を変えられ、乗り味を変えられるものも多く出てきている。
・車高の下がり幅が大きい。5㎝以上下げることが可能なので、見た目がカッコいい!
・スポーツ走行する車にはピッタリ。
・直巻スプリングを使用するため、好みによってバネレートの変更が可能。

車高調整式ショックアブソーバーのデメリット

・セッティングが面倒。
・メンテナンスが面倒。特にアッパーマウントがピロボール式やキャンバー角調整式のものは定期的なメンテナンスが必要。
・街乗りには向かないものが多い。

 

ダウンサス

ショックアブソーバー本体は交換せずに、純正より長さの短いコイルスプリングのみを交換することによって車高を下げる方法である。

手軽に交換できて車高を下げることができる方法だ。

 

ダウンサスの交換費用

パーツ代だけなら1本5,000円~9,000円ぐらい。工賃は1台分で2万円ぐらい。

パーツ代より工賃の方が高かったりする。

 

ダウンサスのメリット

・価格が安い。
・交換時間が短い。
・対応車種が豊富。

 

ダウンサスのデメリット

・乗り心地はあまり良くない。理由は、短いコイルスプリングに対して純正ショックアブソーバーのストローク量が大きすぎてスプリングが遊んでしまうからだ。
・モノによっては純正ショックを傷めてしまう。

 

エアサス

コイルスプリングの代わりに、空気の入ったエアバックを使用することで車高の調整ができる仕組みである。

スイッチ一つで簡単に車高の上げ下げができる優れもの。

乗り心地を損なうことも無いので金銭的に余裕がある方にはおすすめだ。

 

エアサスの交換費用

パーツ代だけで、安いものでも40万円以上。高いものだと70万円近くにもなる。

工賃は、1台分で8万円から15万円前後。

 

エアサスのメリット

・スイッチ一つで車高調整ができる。
・自分好みの快適な乗り心地に車高を設定するのが可能。

 

エアサスのデメリット

・価格が高額。高いものだとパーツ代だけで70万円以上になる。
・定期的なメンテナンスが必要。
・寿命が3~5年と短いものが多い。
・取り付けの際に、陸運局で改造申請を行わなくてはならない。場合によっては構造変更も必要。
・エアタンクやコンプレッサーを取り付けないといけないため場所を取る。

 

以上、車高を下げる4つの方法をご紹介したが、どの方法もメリット・デメリットがあるのだ。

では、あなたの愛車には、車高を下げる方法としてどの方法が適切なのか考えてみてほしい。

 

愛車にやさしい車高ダウンのやり方

あなたの愛車にとって最適な車高ダウンの仕方とは

車高ダウンのやり方を4つご紹介したが、実際にあなたの愛車にはどの方法が最適かお分かり戴けただろうか?

ここからは、僕の車高ダウンに対する考え方を交えながら、最適な車高ダウンの方法を考えてもらえたら幸いだ。

 

一番おすすめの車高ダウンのやり方は、ノーマル形状ダンパー✙ダウンサス

今まで、いろんな車を乗り継いできて、ほとんどの車の車高ダウンをしてきた僕の一番のおすすめは、ノーマル形状ショックアブソーバー+ダウンサスの組み合わせだ。

理由は、その方法が一番車を傷めずに車高ダウンできるからだ。

一番やってほしくない方法は、純正ダンパーにダウンサスの組み合わせだ。

ダウンサスの短さに対して純正ダンパーのストローク量が長すぎて、スプリングが遊んでしまい車が跳ねたりして乗り心地は最悪になる可能性が高い。

ダウンサスには、短いスプリングに合ったショートストロークのダンパーを付けるべきなのだ。

 

自動車メーカーにパーツ提供しているメーカーのダンパーを選ぶのが良い!

また、取り付けるショックアブソーバーは、自動車メーカーに部品を納入しているメーカーの物を選びたい。

メーカーで言えば、KYBやビルシュタインなどがそうである。

理由は、そういうメーカーは納入実績からノウハウを熟知しているし、製品自体に欠陥の心配が無い。

KYBやビルシュタインは、長年のOEM納入経験と品質管理によって、純正品と同等の品質を確保しており、安心して使用できるのだ。

現に僕の所有している30プリウスの純正ショックもKYBが代理生産(OEM)している。

最近は、どのメーカーもノウハウが充実してきてはいるが、やはり信頼という面で自動車メーカーに納入しているメーカーのものが安心できるだろう。

 

車は公道を走るもの。サーキットではない!

これは、あなた自身のメインとなる車の使い方にもよって話が変わってくる。

もし、あなたがサーキット走行をメインにした車の使い方をするのなら、迷わず車高調整式ダンパーのチョイスとなるだろう。車高調ダンパーはもともとは、テストやレーシングカー向けのパーツだからだ。

でも、ほとんどの方は公道での使用がメインとなるだろう。

公道はサーキットと違い、荒れた路面もある。

段差もあれば轍もあるし、綺麗に整備されている道路ばかりではない。

特に、僕が住む神奈川県は工業地帯も多いため、大型トラックがたくさん走る。大型トラックは路面を傷めるし、ブレーキダストなどの粉塵も路面が荒れる原因になっている。

そういうところをガチガチに足回りを固めた車で走ったら、車の寿命はどんどん短くなっていく。

ボディそのものはガタついてくるし、車高を下げて固くなった衝撃は車の電気系統パーツにも支障を来すのだ。

確かに、車高調整式ダンパーはひと昔前と比べると良くなっているし、進化もしている。

でも、僕は車高調はあくまでもサーキット走行の際のアイテムだと考えている。

 

これは足回りだけでなく、車のボディにも必要なのだが車には”逃がし”が必要なのだ。

つまり車のところどころで路面からの衝撃を逃がすものが必要となるのである。

 

一番は身体へのダメージが心配

車高ダウンによる影響を受けるのは車だけではない。

何より懸念されるのは、自分自身への身体への衝撃なのである。

僕は昔、極端に車高ダウンした車に乗り続けて、腰を痛めてしまった人を何人か知っている。「椎間板ヘルニア」というやつだ。

僕自身もノーマルショックにダウンサスという組み合わせの30ソアラの助手席に友人を乗せていて、友人を車酔いさせてしまった経験がある。

車高ダウンした車は、我々が考えている以上に自分自身や同乗者の身体に悪影響を与えているのだ。

 

本当は車高を下げずにノーマルで乗るのが一番良い!

車にとっても、身体にとっても、一番良い方法は、車高ダウンなどせずにノーマルのまま乗るのが一番なのだ。

足回りを含めたすべてのパーツは、車全体のバランスが取れている。

バランスが取れた車に対して、社外品のパーツを取り付けるということは均等に取れたバランスを損ねることにつながる。

でも、僕自身もそうだが、やっぱり車高を下げたほうが愛車の見た目が映えるし、やらずにはおられないのだろう。

今乗っている30プリウスも、いずれは車高ダウンを考えている。

だから、車高ダウンする方法として一番のおすすめは、ノーマル形状ショックアブソーバー+ダウンサスなのだ。

車高のダウンは2~3㎝と少しだけだが、少し下げるだけでも車の見た目はガラッと変わる。

しかも、2~3㎝のダウンならほとんど乗り心地を損なう心配もないし、車のバランスもそう損ねることも無いだろう。

むしろ、車種や取り付けるダンバーによっては乗り心地がアップする場合だってあるのだ。

 

まとめ

車高ダウンした車は確かに見栄えが良くカッコいい。

でも、極端な車高の下げすぎは愛車にも乗るドライバー本人の身体にもリスクが大きいのだ。

僕自身の車高ダウンに対する考えを延々と述べてしまったが、どの方法が愛車にとっても、あなた自身にとって最良の方法なのか考えて欲しい。

そして、安全で楽しいカーライフを送って戴けることを切に願っている。

 

 

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