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燃費が良く少量のガソリンで走るハイブリッド車。
車メーカー各社から次々と発売され、今や街中で見かける半数以上の車がハイブリッド車というほど年々その台数や車種は増え続けている。
僕も30プリウスを所有し毎日の通勤に使用しているが、気になるのが冬場の燃費の悪化だ。冬場になると燃費が格段に落ちる。
今回はハイブリッド車の冬場の燃費悪化と燃費向上対策について考えてみることにしよう。
ハイブリッド車はなぜ冬場に燃費が低下するのか?

ハイブリッドカーの冬場の燃費の悪化の2大原因
ハイブリッド車が冬場に燃費が悪くなるのは、エアコンによる暖房が一番の原因である。
今のハイブリッドカーは改良が進み、いろんなところが改善されていて以前ほど悪くはなくなったとはいえ、寒い時期はどうしても燃費が悪化する。これはエアコンによる暖房の使用のためにエンジンを作動させてしまうからである。
今の30プリウスはともかく、以前所有していた20プリウスは本当に酷かった。寒い1月や2月は信号などで停止中にもかかわらずエンジンがかかりっぱなしになることが多かった。
僕は20プリウスに乗っていた頃からハイブリッドカーの構造面の弱点がわかっていた。
普通のガソリン車の場合はエンジンの熱を暖房に再利用しているため冬場のエアコンで暖房を使用しても燃費はそれほど悪化しない。
ハイブリッドカーの場合ガソリン車と違い、特性としてエンジンが熱を持ちにくいからである。
要するにエンジンからの排熱エネルギーが普通のガソリン車に比べて少ないからである。
燃費悪化の原因はエンジンからの排熱エネルギーの少なさだけではない。駆動用バッテリーの温度の低下も燃費悪化の原因に挙げられる。
それに対して、夏場のエアコンによる冷房の使用の場合は燃費はそれほど悪化しない。
外気温の高い夏場は冬場に比べエンジンが熱を持ちやすいし、駆動用バッテリーの温度も低下しない。
やはりこれもハイブリッド車の構造の特性なのであろう。
冬場の燃費悪化を改善したプリウスPHV
冬場の燃費悪化を解消したのが、ZVW52プリウスだ。
プラグインハイブリッド(PHV)である。
燃費の悪化の2大原因である暖房の使用と駆動用バッテリーの温度の低下を解消したのである。
エンジンをかけずに車内を温める、量産車としては世界初となるガスインジェクション機能付電動インバーターコンプレッサーを採用した「ガスインジェクション機能付ヒートポンプオートエアコン」と外部充電中に自動で駆動用バッテリーの温度を一定に保つ「駆動用バッテリー専用ヒーター」を搭載したからだ。
これはすごい画期的だと思う。さすが世界のトヨタだとただただ関心してしまう。
でも、52プリウスに車を買い替えるわけにもいかないし、現行の車で冬場の燃費悪化を改善する手立てがないだろうか考えてみよう。
ハイブリッドカーの冬場の燃費改善のためにできること

エアコンをつけるのはエンジンが温まってからにする
僕は毎日職場まで車で通勤している。
愛車の30プリウスのエンジンをかける。家を出発するのは朝の6時ちょっと前だ。
朝の6時は気温が最も低い時間帯だ。
そんな寒い時間帯に家を出発しないといけないのは職場が遠いからである。通勤時間で約1時間半かかる。
冬場の寒い早朝の時間帯にエアコンは必須だ。
でも僕はすぐにエアコンをつけたりはしない。エアコンをつけるのはエンジンが温まってからにしている。
これをやるかどうかで燃費は変わってくる。
エンジンが温まるとエアコンをつけてもエンジンがかかりっぱなしになることは少ない。
エンジンが温まるかそうでないかで状況は全然違うのだ。
信号待ちなどの停車中はエアコンを切る
また、信号待ちなどで車を停車しているときはエアコンを切るようにしている。
これでエアコンの使用によってエンジンがかかることはない。
これもやるかやらないかで全く状況が違ってくるのだ。
シートヒーターを使用する

また、僕の30プリウスにはシートヒーターが付いている。最上級グレードである特典だと思う。
シートヒーターの使用は燃費にはほとんど影響しない。(多少は影響があるかもしれないが)
極寒でないときはシートヒーターだけで身体は十分に暖かい。
特に冷えやすい腰回りが暖かいのは本当に助かる。
できればステアリングヒーターも欲しいところだが、僕の30プリウスには付いていない。
最近の車、特に高級車にはステアリングヒーターが標準装備で付いていたりするので魅力だ。
ステアリングヒーターが無い車でも、後付けで付けれたりする製品も販売されているので手がかじかんで運転しにくいという方は取り付けを検討しても良いだろう。
そのほかにも、タイヤの空気圧を少し上げたりするとか冬場の燃費対策はいろいろあるので試してみると良いと思う。
多くのハイブリッドカーにはハイブリッドインジケーターで燃費がわかるようになっているので常に対策を施してその結果を見ながら燃費向上を考えたいところだ。
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