試乗してみてわかった!50系プリウス(ZVW51プリウス)はZVW30プリウス(3代目プリウス)に比べて格段に乗り心地や安定感が格段に向上

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6代目となる新型プリウスがとても売れているようです。

新型の発表により、初代となるNHW10プリウスから6代目の発売発表とともに旧型となった50系プリウス(ZVW51プリウス)の各ユーザーは、今後どうするのかの分岐点となるでしょう。

現行の愛車を維持して乗り続けるユーザーや、これを機会に既に旧型となった50の中古車を探して乗り換えようとするユーザーなどいろいろ思惑はあることと想像します。

ただ、50系プリウス(ZVW51プリウス)は3代目のZVW30プリウスに比べて劇的に進化を遂げたモデルなのです。

ライター

僕はZVW30プリウス(3代目プリウス)を所有して乗っているので簡単に比較ができます。

現行のMXWH60プリウス(5代目プリウス)が発売される直前になって、今更ながら初めて50系プリウス(ZVW51プリウス)に乗ってみて、その格段に向上した乗り心地や安定感にとても感動しました。本当に売れている理由がよく分かりました。

既に旧型となってしまったモデルとは言え、はっきり言ってこの車は凄いです!当記事は2022年の5月に50系プリウス(ZVW51プリウス)を試乗してきた感想をレビューしています。

今後、50系プリウス(ZVW51プリウス)を中古で購入しようか検討中の方は、是非参考にして戴けると幸いです。

ZVW30プリウス(3代目プリウス)に比べ格段に向上した50系プリウス(ZVW51プリウス)の乗り心地と安定感の理由は?

 

ライター

50系プリウス(ZVW51プリウス)に試乗してみて、乗り心地の良さや安定感にとても感動しました。

この項目では、その時の感想や、ZVW30プリウス(3代目プリウス)に比べて、乗り心地などがアップした要因についてお話しました。

乗り心地がアップしている!

ZVW50プリウス(4代目プリウス)に試乗してみてわかったZVW30プリウス(3代目プリウス)の大きな違いは、乗り心地の良さと車の安定感が30プリウス(3代目プリウス)に比べて格段にアップしていることです。

僕はZVW30プリウス(後期型Gツーリングセレクションレザーパッケージ)を所有し、毎日通勤に使っていますので、比較の対象としてはグレードもともに最高級グレードなので妥当だと思います。

乗り心地や車の安定感が向上している理由をいくつか挙げてみました。

 

乗り心地がアップしている理由① リヤサスペンションの刷新!

乗り心地や安定感に大きく貢献しているのはサスペンションです。
フロントサスペンションはストラット式で、ZVW30プリウス(3代目プリウス)とほぼ同じなのだが、大きく違うのがリヤサスペンションなのです。

ZVW30プリウス(3代目プリウス)がトーションビーム式を採用しているのに対して、50系プリウス(ZVW51プリウス)はダブルウィッシュボーンを採用しているのです。

 

僕はZVW30プリウス(3代目プリウス)に乗っていますが、荒れた路面を走るときはやはり足回りがバタついてしまいっます。やはりリヤのサスペンションがトーションビーム式のZVW30プリウス(3代目プリウス)とダブルウィッシュボーンを採用している50系プリウス(ZVW51プリウス)では、乗り心地が全く違うのです!

それも当然で、左右のサスペンションがつながった状態である車軸式の一種であるトーションビーム式と、独立懸架式の一種のダブルウィッシュボーンとでは、雲泥の差とも言えるかもしれません。

リヤサスペンションがダブルウィッシュボーンに変わったことで、しなやかに動く足回りは強固なボディの組み合わせによって路面からの衝撃をしっかりと吸収します。荒れた路面や段差のある路面に対してショックの少ない安定した走りをもたらすのです。

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実際に試乗で走ったコースは割ときれい目な道路状態でしたが、横浜市の道路はどこを走ってもところどころ段差や轍があったりします。でも路面の荒れたところを走っても、ほとんど気にならないぐらい上質な乗り心地で良かったです。

これは、トヨタのクラウンや日産のシーマやフーガなどの高級車を乗り慣れている方でも満足できる乗り心地ではないでしょうか?

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乗り心地がアップしている理由② 本革シートの座り心地も格段にアップ!

本革シートの質の向上も乗り心地のアップの要素として見逃せません。とにかくシートの座り心地がとても良いのです。

シートの素材がZVW30プリウス(3代目プリウス)同様、パッチワークレザーなのはほぼ共通なのですが、運転席と助手席がシートベンチレーションが標準装備なのが嬉しいですね。

メカニック
シートベンチレーションとは?

エアコンからの冷風が身体を通り抜けるような吸い込み方式の機能を採用しているんです。

これによってエアコンが効き始めて涼しさを感じるまでのタイムラグを大幅に軽減しています。

エアコンと連動制御し、強度は3段階の切り替えが可能です。

 

長距離を走ってもより疲れにくい

あくまでも試乗なので走った距離はほんの10㎞にも満たない距離だったのですが、運転席に座った感覚は車幅が広くシートポジションは低く感じました。これは長距離を走っても疲れにくいはずです!

これに関しては、20、30、50プリウスと乗りついでいる試乗で今回お世話になったトヨペット某支店の店長さんも下記のように言われました。

店長

50系プリウス(ZVW51プリウス)に乗って、横浜から鳥取まで長距離を移動しましたが、本当に疲れないのです!これは20系、30系、50系プリウスと乗り継いできた私だからわかるのですが、いろんな箇所が格段に良くなっていると思います!

 

長距離を走っても疲れにくい理由 車幅が広くなり、ルーフの高さが低くなっている!

それもそのはずで、車幅はZVW30プリウス(3代目プリウス)では1745㎜に対し50系プリウス(ZVW51プリウス)では1760㎜と15㎜広くなっています。また、ルーフの高さはZVW30プリウス(3代目プリウス)が1490㎜に対し50系プリウス(ZVW51プリウス)は1470㎜と20㎜低くなっているのです。

数字上ではたった15㎜と20㎜の差なので、そこまでと思うかもしれません。でも、僕はZVW30プリウス(3代目プリウス)を所有し普段乗っているので、わずかな数字の差が乗った感覚に大きく影響しているのでしょう。

 

ボディがドッシリしていて安心して乗っていられる

あと、50系プリウス(ZVW51プリウス)はボディがドッシリしているので安心して乗っていられるのです。

僕が所有して乗っているZVW30プリウス(3代目プリウス)も、以前所有していたNHW20プリウス(2代目プリウス)に比べてボディがドッシリしていると感じたのですが、50系プリウス(ZVW51プリウス)はさらにその上をいく安定感なのです!

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ボディがドッシリして安心して乗っていられる理由 ボディ剛性が格段にアップ!

理由はボディ剛性が格段にアップしています。

ZVW50プリウス(4代目プリウス)の剛性アップの秘密
キャビン環状骨格
リヤボディ環状骨格
レーザースクリューウェルディング(LSM)
ホットスタンプの採用

などを採用し、高いボディ剛性を実現しています。

上記の4点が何のことなのかは、ここでは解説を控えるので気になる方は、もしカタログがあればご覧になってみて下さい。

他にもTNGAにより低重心化されているのが安定した乗り心地につながっていると思います。

 

ロードノイズが気にならない

あと試乗して感じたのは、ロードノイズがとても少なく、ほとんど気にならないぐらい室内が静かなことです。

ロードノイズが気にならない理由 遮音効果があちこちに施されている!

これも理由を聞いて納得したのですが、遮音効果が高い遮音材がフロア全体を覆うように貼り付けらていることと、フロントガラスやフロントドアガラスにも遮音対策ガラスが採用されているのです。

また、ボディ接合部はシーラー加工して隙間を徹底的に狭めています。

車は年数が経って古くなると、どうしてもガタがきて隙間から外からの音が漏れてくるものです。でもここまですれば古くなっても大丈夫な気がします。

 

他に大事なのはプリウスと言えば”燃費の良さ”が売りなのです。燃費は30に比べて向上したのかが、一番気になることでしょう。

 

50系プリウス(ZVW51プリウス)が、ZVW30プリウス(3代目プリウス)に比べて燃費が向上した要因

 

ライター

50系プリウス(ZVW51プリウス)は、乗り心地だけではなく、燃費も30プリウス(3代目プリウス)に比べて向上しています。この項目では、燃費が向上した要因についてお話しました。

50系プリウス(ZVW51プリウス)の燃費

皆さんが一番気になると思われるのが、50系プリウス(ZVW51プリウス)がZVW30プリウス(3代目プリウス)に比べて、どれぐらい燃費が向上したかだと思うのです。

ZVW30プリウス(3代目プリウス)と50系プリウス(ZVW51プリウス)の燃費は以下の通りです。

カタログ燃費 実燃費
50系プリウス(Aプレミアム ツーリングセレクション) 27.2㎞/L 25.34㎞/L
30系プリウス(Gツーリングセレクション) 30.4㎞/L 20.56㎞/L
メカニック

※カタログ燃費は50系プリウス(ZVW51プリウス)がWLTCモードでの数値に対し、ZVW30プリウス(3代目プリウス)ではJC08モードでの数値となっています。

理由はZVW30プリウス(3代目プリウス)が販売されていた時はまだ、現行のWLTCモードが無かったため、JC08モードでの表記になっているのです

補足しますと、上記の表では実燃費の差が5㎞/L近く表記されていますが、ZVW30プリウス(3代目プリウス)を実際に乗っている僕はそこまでの差は無いと思います。

ZVW30プリウス(3代目プリウス)がエアコンも使用していない4月の時点での燃費がおよそ23.4㎞/Lぐらいです。そんなに気になるレベルの差ではないことを付け加えておきましょう。

ただ、燃費の差は次の要素が影響しているようです。

【関連記事】ZVW30プリウス(3代目プリウス)の実燃費を測定!燃費が向上する要因を徹底検証してみた!

 

燃費が向上した理由① エンジンとモーターの性能が向上!

1.8L 22R‐FXEエンジンとモーターの組み合わせによって、システム全体を高効率化させ低燃費を達成したことです。

モーターのトルクがしっかりしていますので、車を発進した瞬間からスムーズな加速を実現しています。

実際に試乗した際も、モーターの力強さを感じました。

ZVW30プリウス(3代目プリウス)のモーターも相当力強く感じましたが、50系プリウス(ZVW51プリウス)のモーターはさらに上をいってると実感しました。やっぱり進化しているのですね。

 

燃費が向上した理由② エアロダイナミクス

50系プリウス(ZVW51プリウス)は、燃費の良い空力フォルムをめざしたフォルムとなっています。前に出たルーフ頂点からリヤへと流れる緩やかなフォルムを形成することができています。

ルーフ頂点からリヤにかけてなだらかなラインを描くことで、空気抵抗が減り風の流れがスムーズになったようです。実際にCD値0.24を実現し、燃費向上と操縦安定性をもたらしているのです。

 

燃費が向上した理由③ グリルシャッターの採用

50系プリウス(ZVW51プリウス)のグリルの奥には、車の走行状態やエンジンの暖まり具合に合わせてグリルシャッターが自動開閉するようになっています。

それによってエンジンが冷えやすい環境においてはシャッターが閉じられます。十分にエンジンが暖まった状態ではシャッターが開くという画期的な装備です。

ハイブリッドカーは冬場の寒い時期に燃費が低下しやすくなるので、自動開閉式のグリルシャッターがあるかどうかで燃費は大きく違ってきます。

グリルシャッターの採用は、エンジンの暖気にとても貢献していると思います。

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<追記>4代目プリウスは、ZVW50だけでなく、ZVW51、ZVW55のラインナップになっている

ついついうっかりしていました。

正確に言うと、搭載バッテリーの種類や駆動方式によって、車両型式が異なります。グレードと車両型式は以下の通りです。

型式番号 搭載バッテリー 駆動方式
ZVW50 ニッケル水素 2WD
ZVW51 リチウムイオン 2WD
ZVW55 リチウムイオン 4WD

となっています。

搭載しているバッテリーの違いで、型式番号がちがうのですが、ニッケル水素バッテリーを搭載したZVW50は、廉価版という位置づけになるようです。

 

まとめ

ライター

いかがでしたでしょうか?

今回のお話は、大まかに言って、

ZVW30プリウス(3代目プリウス)に比べ格段に向上した50プリウスの乗り心地と安定感の理由は?
ZVW30プリウス(3代目プリウス)に比べて燃費が向上した要素

でしたね。

今回の試乗で、30プリウス(3代目プリウス)と比較できて50プリウス(4代目プリウス)の乗り心地や安定感の高さを実感することができました。本当に良い車です!

これがすべてではありませんが、まだまだ性能が向上した箇所がたくさんあって、ここでは話しきれないぐらいです。現行の60プリウス(5代目プリウス)も売れ行きが好調のようですが、僕も別記事でレビューしている通り60プリウス(5代目プリウス)は好みが分かれるかと感じました。

その分、前モデルの50プリウス(4代目プリウス)もまだまだ、中古車市場で人気を博しているようですので、これから50プリウス(4代目プリウス)の中古車をご検討中の方は、是非試乗してみて戴きたい。

 

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