ATF(オートマオイル)の適正な交換時期を知って愛車のベストコンディションを保つ!

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ATF(オートマオイル)の交換は車のメンテナンスの中でも無視できない重要なものだ。

当サイトの別記事でATF(オートマオイル)の役割や種類・交換方法についてお話しているが、それ以上にオーナーさんからの質問や疑問が多いのがATF(オートマオイル)の交換時期に関してなのだ。

ライター

交換時期に関しては、いろんな情報が錯綜しているようですが、今回は適正な交換時期についてお話しました。

損をしない情報なので、是非愛車のメンテナンスの参考にして戴ければ幸いです。

ATF(オートマオイル)の正しい交換時期とは?

ライター

ATF(オートマオイル)は車の油脂類の中でも、とても重要な役割をするものです。しかし、正しい交換時期は意外とハッキリしていないのが現状のようです。

この項目では、僕が交換の際にディーラーのメカニックから聞いた話など、正しいと思われる交換時期についてお話しました。

 

メーカーが推奨する交換時期はメーカーによって違う!

ATF(オートマオイル)の適正な交換時期を調べていても、明確な答えが見つからずに戸惑う方は多いと思う。

それもそのはず、メーカーやディーラーが推奨するATF(オートマオイル)の交換時期は各メーカーや車種によって違うからだ。

日産 40,000kmごと
トヨタ 車種や車の使用状況によって違う。メンテナンスノートを参照。
ホンダ 初回:80,000km 2回目以降:60,000kmごと
ダイハツ 100,000kmごと

日産だと40,000km走行ごとの交換を推奨している。これは他メーカーのシビアコンディションでの交換時期に近いものだ。

トヨタは、メーカーやディーラー、車種によって推奨交換時期が違う。

ネッツトヨタ京都だと、30,000km~50,000kmまたは2~3年ごとの交換を推奨している。

トヨタは車の使用状況や車種によって変わってくる。メンテナンスノートを参照して下さいという表記がある。

例として、僕の愛車の30プリウスのメンテナンスノートを見てみると、

「無交換」という表記があり、その下に100と60という数字がある。

この表記については、メーカーのトヨタのお問い合わせフォームで質問してみた。

 

気になる「無交換」の表記

ライター

お世話になっております。

私は30プリウス(2015年7月登録、Gツーリングセレクションレザーパッケ
ジ)を所有し、乗っております。

ATFの交換時期についての質問ですが、メンテナンスノートには「無交換」と100千kmと60千kmという数字が明記されております。この表記の意味を教えて下さい。

私もいろいろ調べてみましたが、走行距離が100,000kmを超えた車は、ATF交換すると、ATFの洗浄作用によってオイルパンにこびり付いたスラッジや不純物をはがしてしまい、それが循環することでATを壊してしまう原
因になるという情報が多く見受けられました。

私の車は現在46,000km走行ですが、来月にでもATFを交換する予定です。

表記の意味と交換する際の注意点をご教授戴けますでしょうか?

宜しくお願い致します。

という質問だ。

この日は日曜だったが、翌日の月曜に早速メーカーよりメールで回答があった。

メーカーご担当者様

○〇 〇〇 様

日頃は、プリウスをご愛用いただき、厚くお礼申し上げます。
トヨタ自動車 お客様相談センター メール担当の △△ と申します。

お問合せいただきました件につきまして、ご回答申し上げます。

プリウス(※)のATFの交換時期を以下にご案内いたします。
(※)車台番号:ZVW30-〇〇〇〇〇〇〇 初度登録年月:2015年7月

【ATFの交換時期】
<通常時>
・無交換

<シビアコンディション時(*)>
・100,000km毎
(*)
・悪路(凸凹路、砂利道、雪路、未舗装路)
・山道、登降坂路の頻繁な走行

上記より、ATFは、何万?で交換してくださいというものではないため、シビアコンディションに該当しない場合は、特に異常がない限り、交換する必要はございません。

また、ATF交換時の注意事項につきましては、私どもでは、整備の実務作業を行っていないため、あいにく詳細なご案内ができかねます。

そのため、〇〇様にはお手数をおかけいたしますが、整備の実務作業を行う販売店に、ご相談いただけますでしょうか。

※以下略

うーん、確かに「整備の実務作業を行っていないため、あいにく詳細なご案内ができかねる」というのはもっともだ。

ということで、詳細は来月ATFを交換する際に、ディーラーのメカニックに詳しく聞いてみることにした。

そして、実際にATF(オートマオイル)を交換する際に、担当のメカニックの方に質問してみたら、

メカニック

「お客様のクルマの使用状況に合わせた交換時期を提案しております。また、10万㎞を超えるような過走行の状態での交換は避けるようにご案内をするようにしております。

ということだった。

 

クルマ好きで車を大切にしているユーザーであれば最低限の状態では走りたくないはずだ。

やはりスムーズに気持ち良く走りたいだろう。僕はATFに限らず、車のメンテナンスは手を抜かずにやっている。愛車を毎日の通勤に使っているが、状態の良いベストコンディションの愛車に乗ると仕事帰りの疲れも吹っ飛ぶし、癒されるのだ。

ATF(オートマオイル)の役割や種類、交換方法を解説

 

ATF(オートマオイル)を交換する際の注意点

ライター

定期的に交換してほしいATF(オートマオイル)ですが、ただ交換すれば良いと言うものでもありません。

この項目では、僕の経験にも基づいたATF(オートマオイル)を交換する際の注意点についてお話しました。

 

必ずディーラーで純正オイルを使用すること

いざATF(オートマオイル)を交換することになったはいいが、問題はどこで交換するかだ。結論から言えば、ATF(オートマオイル)は必ずディーラーで純正オイルを使用して交換することだ!

ATF(オートマオイル)を交換する場所はディーラーの他にもたくさんある。

・オートバックスやイエローハットなどのカー用品量販店
・ガソリンスタンド
・整備工場

などなどだが、トヨタならトヨタ、日産なら日産の純正のATF(オートマオイル)を取り扱っているのはディーラーだけである。

メーカーやディーラーに尋ねたところ、実際にATの不具合の原因で一番多いのが、間違ったATF(オートマオイル)の交換なのだそうだ。

純正のATF(オートマオイル)はきちんとその車種に合ったATFを使用している。純正だけあってその車にぴったりマッチしているのだ。中にはディーラーでも社外品を使うところもあるようだが、その車に合ったものを使用しているのだ。

純正ではない社外品のATF(オートマオイル)は、添加剤の成分がキツくてそれが不具合の原因で多いようなのだ。

ライター

こういう実例があります。

僕が20代の頃の話だが、その時の状況は鮮明に覚えています。

僕といつも一緒にクルマ遊びをしていた友人はDR30スカイラインに乗っていました。鉄仮面のRS‐XターボC(インタークーラー付きのやつ)です。

その車両は5速MTではなく、その時は珍しかった4速ATでした。ターボのタービンを三菱のTD06に交換していてまずまず速かったのです。

ただ、ATが持たず、そのうちに滑りだしたため、ATF(オートマオイル)を某チューニングメーカーの硬めのATFに交換したのですが…。

交換してしばらくは調子が良く、滑りが全くなかったのですが、次第にATの調子が却って悪くなっていきました。

結局ATのオーバーホールをして対応しましたが、結構な費用が掛かったようです。(いくら掛かったのかは忘れました)

こういう強化ATFを使用する場合は、オイルだけ変えるのではなく、トルコンを強化しないといけないのですが、当時はDR30用の強化キットが発売されていませんでした。キットが存在したのはその当時人気車種だった20ソアラや70スープラなどでした。

これは極端な例かもしれませんが、純正のATF(オートマオイル)を使わずに社外品を使ったためにATに不具合が出た例はたくさんあるようなのです。

皆さんもATF(オートマオイル)の交換には十分気を付けて下さいATF

やはり、ATF(オートマオイル)は純正品を使用して正規ディーラーで交換すべきかと思います。

やはり、無難なのは純正部品なのだ。

エンジンオイルはともかく、ATF(オートマオイル)は純正品を使用したい。

 

交換後2~3か月はエンジンを回しすぎない!

ATF(オートマオイル)は交換するまでも注意が必要だが、交換してからもしばらくはラフな運転は控えるようにしたい。やはり、新しいATF(オートマオイル)がトルクコンバーターに馴染むためには多少の慣らし運転が必要だ。

できれば500kmぐらいは慣らし運転をしておこう。

 

まとめ

ライター

いかがでしたでしょうか?

今回のお話は、大まかに言って、

ATF(オートマオイル)の正しい交換時期とは?
ATF(オートマオイル)を交換する際の注意点

でしたね。

今回は、ATF(オートマオイル)の適正な交換時期についてお話しました。

メーカーやディーラー、車種によって適正な交換時期は異なるものの、大事なポイントは、「ベストコンディションの状態を保つ」ために適度に交換することが大事だということだと思うのです。

車好きが自分の愛車のATF(オートマオイル)の交換が最低限であってはいけません。いつも愛車は最高のコンディションを保ってこそ、気分の良いドライブができるのです。

どうか、愛車を良い状態に保って、快適なドライブを楽しんで戴ければ幸いです。

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