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車のメンテナンスの中でも、一見なんのこともないパーツがワイパーだ。
ワイパーは雨の中でも安全に車をドライブするのに欠かせないもの。ただ、自分でも簡単に交換できるのでとても手軽なメンテナンスだ。
大丈夫だ!
このお話を最後まで聞いてもらえば、ワイパーの適切な交換時期やどれを選べば良いか?また、初心者でもできるワイパーの交換のしかたも解説してるよ。
私でもできるかな?
うん!
絶対に損をさせないから、最後まで聞いて行ってね。
ワイパーの適切な交換時期
車のパーツの中で、決して欠かすことのできないワイパーですが、いつ交換すればいいのでしょうか?この項目では、ワイパーの適切な交換時期についてお話しました。
ワイパーは定期的に交換しないと危険だ!
安全に運転するためにはワイパーの定期的な交換が必要だ。
ワイパーの具合が悪いと、視界が遮られてしまい、通常なら確認できるはずのものが確認できなかったり、判断が遅れてしまうことで事故につながってしまう懸念があるからだ。
僕はかなり以前にワイパーの交換をおろそかにしていて、雨の日に危うく事故を起こしそうになり、肝を冷やした記憶がある。メンテナンスをナメたらこういう怖い目に遭うのだと思い知った。
皆さんには、安全運転をするためにも、決して軽視できない安全パーツだと考えて、しっかりメンテナンスをして戴きたい。
ワイパーブレードは1~2年で交換
ワイパーブレードは、通常の使用だとそんなに劣化が激しいものではないので、1~2年で交換すれば良いだろう。
ただし、外見で見て明らかに錆びが出てきているものや、ガタつきが出ているものはガラスを傷めてしまうので即交換しなくてはいけない。
ワイパーゴムは半年~1年で交換
ワイパーの替えゴムは、だいたい半年~1年で交換するのが通常だ。
ただし、ゴムは使用頻度が少ない場合でも経年劣化するので状態を小まめにチェックしておきたい。
上の写真のように裂けているものや破損しているものは即交換だ。
ブレードごと交換するか?ゴムだけ交換か?の判断基準
ワイパーブレードごと交換するか?ゴムだけ交換か?という判断基準は、ブレードの状態を確認すればよい。
ブレードが明らかに変形している場合や、錆びている場合はブレードごと交換になる。ただし、見た目に劣化が確認できなくても、ブレードは経年劣化により歪んでいくもの。前回の交換から2年以上経っているようならブレードごと交換したほうが良いだろう。
ワイパーにこういう症状が出たら即交換!
ワイパーを作動させて下記のような症状が確認できたら、ワイパーブレードやゴムが劣化している証拠だ。
こういう場合は即交換しよう。
拭きスジや拭き残し
ワイパーを作動させたあと、ガラスにスジ状の線が入ってしまう現象。
原因は、ワイパーゴムの変形や欠損、硬化によるゴムの劣化で起こる症状。
ビビリや異音
ワイパーを作動させたときに、「ガタガタ」や「キーキー」というビビリ音や異音がでる症状。
原因は、ワイパーゴムが変形して機能低下によって出る症状だ。
拭きムラ
ワイパーを作動させて窓を拭いたときに、きちんと拭けるところと拭き取れない部分が分かれる現象。
原因は、ワイパーゴムが硬化していたり破損しているために起こる現象だ。
ニジミ
ワイパーを動かしても、ガラスの水分が滲んで残ってしまう現象。
原因はワイパーゴムの劣化やブレードの歪みなどによって、ワイパーがガラスに密着できなくなっていてきちんと拭き取れない症状だ。
交換する前に知っておきたい!ワイパーの種類や交換費用
「拭きムラも出てきたし、そろそろワイパーを交換しなくちゃ!」と思っているアナタ!ちょっと待って!
ワイパーには種類がいくつかあるのです。交換する前に、自分の愛車に合ったワイパーはどのタイプか?知っておいてね。この項目では、ワイパーの種類や交換費用についてお話しました。
ワイパーブレードのタイプは全3種類
ワイパーブレードの形状は、大きく分けると全部で3種類あるのをご存じだろうか?
「ワイパーにも種類があるの?」と仰る方が大いに違いない。
ワイパーブレードの種類を知った上で、「自分の愛車に合ったブレードはどのタイプだろうか?」と確認した上で、交換するようにしたい。
トーナメントタイプ
BOSCH(ボッシュ) 輸入車用 ワイパーブレード ツイン 汎用タイプ 530mm 530U
一番出回っているタイプがトーナメントタイプのブレードだ。
多くの車に採用されており、呼び名の通りトーナメント表のような見た目が特徴である。価格が安い上に、関節部が多いので拭き取り性能に優れたハイコストパフォーマンスのワイパーブレードだ。
フラットタイプ
トヨタ プリウス 30 系 エアロ ワイパー ブレード 左右2本 セット (ゴム付いてます)
湾曲したガラスに対してフィットしやすく、高い拭き取り性能を発揮するのがフラットタイプのワイパーブレードだ。
以前は輸入車での採用がほとんどであったが、近年は国産車で採用するものも増えてきている。
トーナメントタイプのブレードよりも一度で多くの水分を拭きとることができる。空気抵抗を考慮して作られているものが多く、高速走行中でも抜群の安定感を誇る。ゴムを交換できるタイプのものと交換できないタイプのものの両方があるのが特徴。雪専用のタイプのものもある。
デザインタイプ
トーナメントタイプとフラットタイプの良いところを採用したワイパーブレードである。
広範囲で水分を拭きとることができ、空気抵抗を考慮して作られているので、高速走行中でも安定した拭き取りができるのが特徴。近年の国産車に採用されてきている。
ワイパーゴムのタイプは全3種類
ワイパーブレード同様、ワイパーの替えゴムにも全3タイプある。
替えゴムの場合は、価格によって性能が違ってくるので予算などに合わせてチョイスすると良いだろう。
ノーマルタイプ
標準装備されている一番スタンダードな替えゴムがノーマルタイプである。
「グラファイト」や「撥水タイプ」という表記が無いものはノーマルタイプに該当する。
中には、ブレードの長さに合わせてカットできるタイプの安価なものもあるので、経皮を節約したい方やゴムを小まめに交換したい方には価格が安いのでオススメの替えゴムだ。
グラファイトタイプ
グラファイトタイプの替えゴムは、炭素の結晶がいくつも重ね合わせて加工して作ってあるものだ。
ゴム自体に剛性があるので、ノーマルタイプより拭き取り性能に優れるのが特徴。車にガラスコーティングなどのコーティングを施している車のガラスとはとても相性が良く、オススメだ。
撥水タイプ
その名の通り撥水効果を持ったワイパーゴムだ。
このワイパーゴムは、表面にシリコンコーティングが施されているので、ガラスに撥水加工をしていなくてもワイパーを作動させることでガラスに撥水加工をしてくれる優れモノである。
ただ、撥水効果が高い分だけ価格が高くなる。近年はグラファイト+撥水タイプのものも発売されている。
ワイパーの交換費用
ワイパーの交換費用は、車種によっても違ってくるし、ブレードごと交換するのか?替えゴムだけ交換か?にもよって変わってくる。
また、ディーラーやガソリンスタンドなどの業者に交換作業を頼んだ場合と、自分で交換する場合は費用が違う
下の表の価格はあくまでも参考価格だと考えておいて戴きたい。
ディーラーで交換 | ・ワイパーブレードごと(ゴム含む):4,000~5,000円程度 ・ワイパーゴムのみ:2,000~3,000円程度 ・交換工賃:1,500円程度 |
ガソリンスタンドで交換 | ・ワイパーブレードごと(ゴム含む):2,000~3,000円程度 ・ワイパーゴムのみ:1,000~2,000円程度 ・交換工賃:500~1,000円程度 |
自分で交換 | ・ワイパーブレードごと(ゴム含む):2,000~3,000円程度 ・ワイパーゴムのみ:1,000~2,000円程度 ・工賃:0円 |
自分でできる!ワイパーの交換方法
女性の私でも、自分でワイパー交換できるかなぁ?
大丈夫です。数ある車のメンテナンスの中でも、ワイパーの交換は初心者でも簡単にできるメンテナンスなんですよ。
ディーラーやガソリンスタンドやカーショップで替えると工賃がかかりますが、自分で替えると部品代だけで済むので大きな節約にもなるから、やったことない方は是非チャレンジしてほしいね。
初心者でも簡単にできる!ワイパーの交換手順
1.ワイパーを立てる
まず、ワイパーを立てて作業ができる状態にします。
写真は左右2本とも立てているが、1本づつ立てた方が良いですね。
また、アームが風などで倒れてガラスを傷つけないように、アームにタオルを巻いておくと良いでしょう。
タオルを巻いておくなんて、結構念入りなんですね。
やっておいたほうがいいよ。
交換作業中にアームが倒れて、フロントガラスに20㎝ぐらいのヒビが入ったという事例も報告されているんだ。
転ばぬ先の杖ですね。
よし!タオルも巻いたし、作業開始だ!
2.ワイパーのツメを上に押し上げて、ブレードを上にスライドしてブレードをはずす
写真のようにツメを上に押し上げます。
赤丸で囲んだところがツメの部分なので、ここを手で上に押し上げると、ブレードが外れる状態になります。
そして、赤い矢印の方向にブレードを押し上げるとブレードが外れます。
下の写真はブレードが外れた状態ですね。
特別固くなく簡単にはずれましたね。
ただし、長い間交換していない場合は、固くて外れにくい場合もあるので怪我しないよう気を付けて作業してね。
女性にはちょっと固いかもしれないので、グローブをしたほうがいいかもね。
ブレードごと交換する場合は、ここで新しいブレードを外したのと逆の順番で取り付ければ完成だ。
下の画像は外した状態のワイパーブレード。
ゴムを替える場合は、ここからまだ作業があるよ。
3.ゴムをスライドしてブレードからゴムを取り外す
上の2枚の写真のうち、上側の写真はゴムがブレードでロックされた状態です。
ゴムを赤い矢印のようにスライドしてゴムをブレードから外していきます。
赤い丸で囲んだところのゴムの端っこがブレードでロックされている状態なので、指でつまんでスライドすると簡単に外れますよ。
うん、簡単に外れたよ。
上の写真は、上からワイパーブレード、金属レール2本、ワイパーゴムだ。
金属レールは替えゴムには付いていないし、再利用できるので捨てずに利用しましょう。
4.ワイパーゴムの表裏に金属プレートを入れてブレードに取り付ける
金属レールを替えゴムの表裏に入れていき、入れた状態でワイパーブレードに取り付けます。
金属レールはしっかり指で押さえておかないと落ちやすいので要注意です。
本当だ!
ここは、ちょっと難しい(汗)
5.替えゴムをスライドしながらブレードに取り付ける
替えゴムを赤い矢印の方向にスライドしながらブレードに取り付けていきます。
この場合、通す箇所は6か所です。
車種によって通す箇所の数は違うかもしれません。
ここは簡単にできたよ!
あとは、ブレードをはずしたのと逆の順序で取り付けていけば完成です。
簡単でしょ!
本当だ!
初心者で女性の私でも簡単にできたよ!
ぜひ、みんなもやってみてね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回のお話は、大まかに言って、
●ワイパーの適切な交換時期
●交換する前に知っておきたいワイパーの種類や交換費用
●自分でもできる!ワイパーの交換方法
でしたね。
ワイパーは、一見何のことないパーツに見えますが、とても大切な安全パーツです。
しっかり、点検や交換をして安全運転を心がけて戴ければ幸いです。
ワイパーの交換って言っても、いろいろ種類があるんでしょ?
どれを選べばいいのかわからないよ(汗)