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車のメンテナンスの中でも、簡単だがとても重要なのがエアクリーナー(エアフィルター)の交換です。
数あるエンジンパーツの一つでもあるエアクリーナーは定期的な交換をしなければなりません。


そうだね。
初心者の方でも自分で簡単にできるよ。
エンジンパーツの一つでもあるエアクリーナー(エアフィルター)はとても重要な役割をはたしているんだ。その役割や適切な交換時期や注意点、交換方法について話してみるから是非自分でやってみてね!
エアクリーナー(エアフィルター)の役割とは?


簡単なメカニズムのパーツですが、車のエアクリーナー(エアフィルター)はとても重要なパーツになります。この項目では、エアクリーナー(エアフィルター)の役割や種類についてお話しました。
エアクリーナー(エアフィルター)はエンジンにきれいな空気を送り込むための大事なパーツ
エアクリーナー(エアフィルター)の役割はとても重要になります。
車のエンジンはガソリンを気化したものと空気の混合気を爆発させることでエンジンを動かしています。その空気にホコリや粉塵が混ざっていたらどうなるでしょうか?
エンジンがちゃんと動かないでしょうし、エンジンそのものを壊してしまう恐れがあります。エアクリーナー(エアフィルター)はエンジン内にきれいな空気を送り込むために空気をろ過する役割を果たしているのです。
エアクリーナー(エアフィルター)には3種類のタイプがある
一見、しくみが簡単に思えるエアクリーナー(エアフィルター)ですが、実は大きく分けて種類が3種類あるのをご存じでしょうか?
種類や特徴を理解して、交換する際にどれにするかの参考にして戴ければ幸いです。また、自分の愛車にはどのタイプが合っているのか?純正で使用されているのはどのタイプか?
しっかり調べてから調達するようにしましょう。
乾式
読んで字のごとく乾いた状態のフィルターです。
通気抵抗が少なく、ホコリや砂に強いという特徴があります。一番出回っているタイプのエアクリーナー(エアフィルター)が乾式になります。湿式と違い、洗うことができず汚れたら交換するのが原則となります。
湿式
読んで字のごとくオイルによって湿った状態のフィルターです。
乾式と違う点は、常に湿らせておくことでろ過性を向上させているところです。ものによっては、水洗いでメンテナンスできるものもあります。
ビスカス式
ビスカス式エアクリーナーとは、湿式の一種でビスカスオイルを染み込ませたフィルターです。
ただ、湿式とは使用しているオイルの種類が違います。3種のなかでは寿命が最も長いのですが、価格も一番高価になります。
エアクリーナー(エアフィルター)の適切な交換時期


「エアクリーナーって、いつ交換すればいいの?」という質問が多いです。この項目では、エアクリーナー(エアフィルター)の適切な交換時期についてお話しました。
通常は2年ごと・50000キロごとの交換|シビアコンディションだと1年ごと・25000キロごとの交換
エアクリーナー(エアフィルター)のメーカー推奨の交換時期は、トヨタをはじめとするたいていの国産車のメーカーは50000キロごととなっています。
トヨタの場合はシビアコンディションだと25000キロごとの交換を推奨しています。
ただし、エアクリーナー(エアフィルター)の適正な交換時期は、車の使用状況によって違ってくると僕は思っています。トヨタが言っているとおり、走行距離が多い車や毎日通勤などに使用する場合、どうしてもシビアコンディションに該当するのです。
そういう場合は1年ごと、もしくは25000キロごとに交換したほうが良いでしょう。
外見が汚れていなくても中は汚れている!
エアクリーナー(エアフィルター)は、交換しなくても定期的に点検や清掃を行うようにしましょう。
清掃はエアクリーナー(エアフィルター)の内側からエアジェットを吹きかけるだけで良いのです。気を付けたいのは、エアクリーナー(エアフィルター)は外見で汚れていなくても、中の繊維にホコリや汚れが絡みついている場合が多いのです。
繊維に絡みついたホコリや汚れは清掃で落とすことはできません。交換するしかないのです。目視では判断できないのです。外見が汚れていなくても定期的に交換することをおすすめします。
交換したからと言って劇的に車の調子が良くはならない!
定期的な交換が必要なエアクリーナー(エアフィルター)だが、交換したからと言って急にエンジンの調子が良くなったとかいうことは無いと言っていいでしょう。
長い間、清掃や交換を怠っていて、交換すると車が元通りの調子になることはあるかもしれません。
それは、徐々に本来の調子に戻ったり、悪化していた燃費が少しずつ元の状態に戻ったりしているのであって、体感できるようなものではないということを理解しておきましょう。
車というものは、正常な状態で使用してこそ本来の調子を発揮できるものです。
メンテナンスというのは、普段の状態を維持するために劣化した部品を交換したり直したりするもの。
エアクリーナー(エアフィルター)を交換することで、エンジンの調子が良くなったと感じる場合は、それまでの状態がよほど悪かったのだと言うことかもしれません。
エアクリーナー(エアフィルター)の交換方法


エアクリーナーは、ディーラーやカーショップなどでも交換してくれます。ただ、安く経費を済ませるためにも、ここは自分で交換して戴きたい。
この項目では、エアクリーナー(エアフィルター)の交換の仕方についてお話しました。
エアクリーナー(エアフィルター)の交換手順
以下の画像は30プリウスのエアクリーナー(エアフィルター)の交換手順になってしまいますが、たいてい国産ならどの車でもボンネットの中の似たような箇所にエアクリーナー(エアフィルター)が存在するので、参考にして戴ければ幸いです。
1.カバーのツメをはずしてカバーを取る

赤い丸で囲んだ二か所にツメがあるので、それを手で外すとカバーが外れるようになっています。
工具など必要なく手で簡単に外すことができます。ただ、外す際にカバーなどで手を挟んで怪我をしないよう気を付けて作業して下さい。
2.左手でカバーをめくって、右手で古いエアクリーナー(エアフィルター)を取り外す

左手でカバーをめくっておいて、右手で古いフィルターを取り出します。
ZVW30プリウスの場合ですと、左手を離すとカバーが閉じてしまうため、離さずにめくりながら右手で古いフィルターを取り出すことが必要となってきます。
3.新しいエアクリーナー(エアフィルター)を取り付けてカバーを閉める

左手でカバーをめくっておいて、右手で新しいエアクリーナー(エアフィルター)を取り付けてカバーを閉めて、ツメを元通りにすれば完成になります。
実際にやってみたらとても簡単にできるので、驚くかもしれませんね。
できるだけ純正部品を使おう!

たかだかエアクリーナー(エアフィルター)だと思われるかもしれませんが、このようなパーツはできるだけ純正部品を使用するようにしたいもの。
理由は、たいていの車は車のなかのコンピューターによって制御されています。
エンジンのパワーや燃費は、吸入する空気の量によって制御されているのです。
特にチューンドカーなどによく使われているキノコ型のエアクリーナーは、純正に比べてたくさんの空気を吸うことにより、エンジンのパワーを上げるのが目的なのですが、通常以上の空気を吸い込むことでエンジンが不調になったり、警告灯が点灯してしまったりのトラブルが起きる可能性も報告されています。
もし、キノコ型を装着したいのであれば、マフラーの交換やECUの書き換えを行うなどの別メニューのチューニングが必要になってくる可能性があるので注意するようにしましょう。
まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回のお話は、大まかに言って、
●エアクリーナー(エアフィルター)の役割とは?
●エアクリーナー(エアフィルター)の適切な交換時期
●エアクリーナー(エアフィルター)の交換方法
でしたね。
一見、どうってことないパーツですが、とても重要な役割のある大切なパーツです。キチンとメンテナンスをして、快適なドライブを楽しんで戴ければ幸いです。
エアクリーナー(エアフィルター)の交換って私でもできるのかな?