ハイブリッドカーの特徴やデメリット、選ばれる理由や購入する際の注意点について

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燃費が良くて、経済性も高いとされるハイブリッドカーがとても人気ですね。道路を走る半数近くがハイブリッドカーという現状となっています。

ライター

今や車のタイプや車種も多くなり、ライフスタイルに合ったハイブリッドカーを選べるぐらい豊富になってきています。ただ、ハイブリッドカーは良いことだけではありません。デメリットも存在します。

デメリットを理解したうえで、車選びをすると、後で後悔するような事態を防ぐことができます。「こんな筈じゃなかった!」と悔やまないように、今回は、ハイブリッドカーの特徴やデメリット、選ばれる理由や、購入したり乗る際の注意点についてお話しました。

ハイブリッドカーの特徴とデメリットについて

ライター

燃費が良くて経済的なハイブリッドカーは、車種も増えてきてとても人気です。

でも、その反面、デメリットも多いというもの。この項目では、ハイブリッドカーの特徴とデメリットについて、ハイブリッドカーを乗り継いでいる僕がお話しました。

ハイブリッドカーとは?

ハイブリッドカーとは、その名の通り、「違うもの同士が融合し合う」ことによって新たなものを作りだす車のことです。

従来のガソリンエンジンに電気で稼働するモーターを融合させることにより、より高いパワーを発揮出来たり、エンジンを時折停止させることで、ガソリンの消費を押さえて少量のガソリンで動かせることにより低燃費を実現することができます。

 

世界初の量産ハイブリッドカーは、トヨタのプリウス

世界で初めての量産型ハイブリッドカーは、1997年10月にトヨタから発売された10プリウス(初代プリウス)です。コンパクトな5ナンバーの車で、トランクを持つセダンです。当時の燃費の基準である「10・15モード燃費」では、カタログ数値で28.0kmでした。

その後もプリウスはモデルチェンジを繰り返し、今や6代目までに進化を遂げています。国産ではプリウスに勝る販売量のハイブリッドカーは無いことから、ハイブリッドカーの進化は、まさにプリウスの進化と言っても過言ではないでしょう。

それからハイブリッドカーは進化を続け、トヨタ以外の国産メーカーも「トヨタに追いつけ、追い越せ」という勢いで、ハイブリッドカーの開発に力を入れてきました。今や国産のほとんどの自動車メーカーがハイブリッドカーの開発・販売を行っています。

2022年の車の販売台数では、街を走る車の半分近くがハイブリッドカーという現状のところまで、ハイブリッドカーは普及してきているのです。

試乗してみてわかった!国産各社ハイブリッドカーの特徴やハイブリッドカーを選ぶポイント

 

ハイブリッドカーのデメリット①:車両本体価格が高い!

ハイブリッドカーの最大のデメリットと言えるものは、車両本体価格が通常のガソリン車に比べて高額になることでしょう。

当然、駆動バッテリーやハイブリッドモーターやインバーターなどを含むハイブリッドシステムのコストが、車両本体価格に加わるのだから仕方が無いですね。

車両本体価格は通常のガソリン車と比べると以下の通りです。

 

車種別 ハイブリッドカーと通常のガソリン車との価格の違い

メーカー 車種 通常のガソリン車 ハイブリッドカー
トヨタ カローラ ツーリング W×B 2,500,000円(税込) W×B 2,850,000円(税込)
ホンダ ステップワゴン(STEP WGN) AIR  3,053,600円(税込) AIR  3,437,500円(税込)
レクサス レクサス IS IS300 5,860,000円(税込) IS300h 6,310,000円(税込)

 

上記での通常のガソリン車とハイブリッドカーの価格差をご覧戴くと、カローラ ツーリングやステップワゴンでは価格差が約35~38万円ですが、レクサスにもなると、その価格差は45万円にもなってしまうのが現状です。

ただ、価格差の要因はハイブリッドシステムの有無だけではないようです。カローラ ツーリングの場合は通常のガソリン車のW×Bの場合は、搭載されるエンジンが直列3気筒ですが、ハイブリッドカーのW×Bでは直列4気筒にエンジンとなっています。

リヤサスペンションも違ってきます。通常のガソリン車のW×Bがトーションビームであるのに対し、ハイブリッドカーのW×Bではダブルウィッシュボーンが搭載されているなど、ハイブリッドシステムの有無以外にも差別化されているのです。

ひと昔前のハイブリッドカーであれば、ハイブリッドシステムにコストがかかってしまう分、エンジンやサスペンションのグレードが通常のガソリン車に比べてダウンしてしまうという傾向がありましたが、昨今はハイブリッドシステム搭載車のほうがその他のパーツのグレードがアップしています。これはメーカーの努力と言えるかもしれませんね。

ハイブリッドカーの方が、通常のガソリン車に比べて価格が高額になるのは仕方がないでしょう。要は、ハイブリッドカーを選ぶか?通常のガソリン車にするかの判断基準は、その人の車の使用状況によって変わってくるように思えるのです。

ハイブリッドカーか?普通のガソリン車か?どちらを選ぶかの判断材料で大切なこと

 

ハイブリッドカーのデメリット②:駆動用バッテリーの寿命が懸念される

どんな車に乗っても、経年劣化というのは避けて通ることができません。ハイブリッドカーを所有して乗っている以上、劣化が一番懸念されるのが、メインの駆動用バッテリーの劣化による寿命の問題でしょう。

駆動用バッテリーの寿命は、乗る人の乗り方や使用環境などによって変わってきます。走行距離が短い車であって、10万キロを超えない車両であっても、駆動用バッテリーが寿命を迎える場合もありますし、20万キロ近く乗っているのに、とても元気な駆動用バッテリーの車も存在するのが現状です。

駆動用バッテリーが劣化しにくい乗り方というものがありますので、それを学んで乗るようにすることで、駆動用バッテリーの寿命をできるだけ延ばすようにしたいものですね。

 

ハイブリッドカーのデメリット③:冬場の燃費が悪い

燃費の良いハイブリッドカーですが、どのハイブリッドカーも冬場の燃費が悪化するのを避けることはできません。

この原因は、エンジンが時折停止するハイブリッドカーの場合だと、エンジンの放熱エネルギーが不足するのが弱点です。

冬場のエアコンの熱源となるエネルギーを確保するために、エンジンがかかる時間が長くなってしまったり、冷却水の温度が下がると自動でエンジンがかかる仕組みになっているのが燃費が悪化する理由です。

近年は、各メーカーも、ハイブリッドカーの冬場の燃費の悪化に対する対策を講じている事例が増えています。ラジエターを冷やす風を必要以上に取り込まないようにグリルシャッターを採用したり、一部の車種に関しては、ヒートポンプを付けたりして、冬場の燃費の悪化に対する対策をしているのです。

ハイブリッド車の冬場の燃費の低下の原因と燃費向上対策を考える

 

ハイブリッドカーのデメリット④:走行音が小さい

低速だと、エンジンがかからずモーターだけで走行することができるハイブリッドカーは、住宅街をゆっくり走行する際に、車が近づいても歩行者に気付かれにくいという難点があります。静かな走行音が逆に仇となってしまうのです。

ただ、近年はエンジン音以外の音を出すような工夫がされているので、懸念するほどのものではなくなってきているようです。

 

デメリットが多くてもハイブリッドカーが選ばれる理由

ライター

駆動用バッテリーの寿命の問題など、何かとデメリットの多いハイブリッドカーですが、それでもなぜ、ハイブリッドカーが選ばれるのか?やはりデメリットを上回る理由があります。

この項目では、デメリットを上回るハイブリッドカーのメリットに関してお話しました。

燃費が良い

多くのユーザーがハイブリッドカーを選ぶ理由は、何と言ってもその燃費の良さに尽きるでしょう。

世界で初めての量産型のハイブリッドカーである10プリウス(初代プリウス)の実燃費は約15km/Lでした。15km/Lと言えば軽自動車の燃費ぐらいでしょうか。

それが今や、実燃費であっても25km/Lを超えて30km/Lに近い低燃費が実現している車種も出てきています。ハイブリッドカーの燃費の良さは徐々に進化して上昇しているのです。

これは、日本の各メーカーの努力の賜物です。それと海外勢も日本のメーカーに負けじと低燃費のハイブリッドカーを開発・販売してきているのです。このような競争は、ユーザーにとっては大歓迎ですし、いつの世も、良いものは競争を以てつくられるからなのです。

 

減税や補助金などの優遇措置を受けられる

今現在、ハイブリッドカーや電気自動車、プラグインハイブリッドカーなどのエコカーと呼ばれる車に関しては、さまざまな減税や補助金などの優遇措置を受けられるようになっています。

ただ、補助金に関しては、普通のハイブリッドカーに対するものはありませんが、充電することで蓄電のできるプラグインハイブリッドカーや電気自動車や燃料電池自動車に関しては補助金が出るようになっています。

また、減税・グリーン化特例・環境性能割に関する特例措置は以下の表のとおりです。

 

減税・グリーン化特例・環境性能割に関する特例措置

エコカー減税 グリーン化特例 環境性能割
燃費性能や排ガス性能に優れた自動車に対して、それらの性能に応じた自動車重量税の軽減が適用される。

適用期間中に対象となる車両の新車新規登録等を行った場合に限り、特例措置が一回のみ適用される。

電気自動車または燃料電池自動車またはプラグインハイブリッド車または天然ガス自動車の自動車税が優遇されるもの。

対象期間中に適用車両の新車新規登録等を行った場合に限り、当該年度の翌年度分について特例措置が適用される。

2019年10月1日より、従来の自動車取得税が廃止され、環境性能割が導入された。

環境性能割の税率は、自動車の燃費性能等に応じて、自家用の登録車は0~3%、営業用の登録車と軽自動車は0~2%となる。

新車・中古車を問わずに対象となる。

 

減税される詳しい数字は、車種によっても違ってきますし、補助金はお住まいの自治体によっても対応が変わってくるので、詳しくは国土交通省ならびにお住まいの自治体のHPをチェックして下さい。

国土交通省

 

選べる車種が豊富

ハイブリッドカーが選ばれる大きな理由の一つには、選べる車種が豊富だということがあげられます

トヨタや日産、ホンダや三菱など、各メーカーのどの車種を見ても、ハイブリッドを選べる車種が多いのです。ひと昔前のハイブリッドカーが出たての頃は、このような現象は見られませんでした。

車のタイプも豊富です。ミニバンからセダン、コンパクトや軽自動車に至るまで、ハイブリッドの無い車種は無いというほど、種類が豊富になってきています。

ひとそれぞれのライフスタイルによって選ぶ車のタイプは違う。ミニバンで買い物や家族で出かけることが多い方や、取り回しの便利なコンパクトカーなど、各シーンにおいて使い勝手の良いハイブリッドカーを選べるようになっています。

 

ハイブリッドカーを買う際や乗る際の注意点

ライター

ハイブリッドカーは、とても燃費が良くて経済的ですが、通常のガソリン車と比べてどこに気を付ければ良いのでしょうか?特に始めてハイブリッドカーの購入を検討中の方は不安かもしれませんね。

この項目では、ハイブリッドカーを購入する際や、乗る際の注意点についてお話しました。

ハイブリッドカーか?普通のガソリン車が向いているか?は人によって違う!

燃費が良く経済的なハイブリッドカーですが、車両本体価格が通常のガソリン車に比べて高額になるのが、大きなデメリットの一つだということは先述したとおりです。

でも、その価格差の元を取れるのであれば、値段が高額になるハイブリッドカーを選んでも良いと思います。逆にその価格差を埋めることができないのであれば、通常のガソリン車を選んだ方が良いと僕は思うのです

物事には損益分岐点というものがあります。ハイブリッドカーに向いているかどうかはその人のライフスタイルによって変わってきます。通常のガソリン車よりもハイブリッドカーを選んだほうが良いとされる人は、以下のとおりなので是非参考にして下さい。

ハイブリッドカーを選んだ方が良い人

毎日通勤で片道10km以上の距離を運転する人
一回の運転に8km以上の距離を運転する人

 

上記の条件と違い、週末の買い物やレジャーのみ車を使う人は、ハイブリッドカーよりも通常のガソリン車を選んだ方が良いでしょう。

また、車に乗るのに長距離ではなく、近隣をチョコッと乗りをする人もハイブリッドカーではないほうが良いと思います。

理由は、ハイブリッドカーの一番のメリットである低燃費の恩恵は、チョコッと乗りや週末の買い物やレジャーによる使用では受けることができないのです。燃費が伸びるには伸びるなりの条件があるのです。

 

中古車を買う際は、駆動用バッテリーの状態に注意!

中古車を買う場合に皆さんが一番気に掛けるのが、

年式
走行距離

ではないでしょうか?

それらも中古車を探す際の要素では大事な条件には違いありません。でも、中古のハイブリッドカーを探す際に一番気に掛けて戴きたいのは、「駆動用バッテリーの状態」なのです。

年式が比較的新しくても、駆動用バッテリーの劣化が激しい車もありますし、その逆で、多少古めの年式の車であっても、駆動用バッテリーの状態が良く、元気な車も存在するのがハイブリッドカーの中古車市場での現状です。

実際に「ハイブリッドカーの寿命=駆動用バッテリーの寿命」と言われるほど、駆動用バッテリーの状態こそがハイブリッドカーの命と言っても過言ではないと僕は考えています。年式が新しく走行距離が少ないから「いいタマを見つけた!」と喜んで買ってみたら、駆動用バッテリーの劣化が激しくてとんでもなかったという話は以前良く耳にしたことがあります。

駆動用バッテリーは、新品に交換すると、安くても20万円以上かかりますし、「リビルトバッテリー」といった中古バッテリーをリビルトしたものであってもその半分の費用がかかるのが実情です。

30系プリウス中古車選びの決定版|HVバッテリー寿命の判別法と「エンジンの持病」対策まで徹底解説

 

オイル交換の頻度は乗り方次第!小まめに交換を行おう

ハイブリッドカーを所有する際に、大事な要素となるのが、メンテナンスです。そのメンテナンスの中でも重要なのがエンジンオイルの交換なのです。

メーカーの説明書では、オイル交換の頻度は約10,000kmごととなっている車種が多いようですが、僕が実際に乗っていて感じるのは、エンジンオイルの交換頻度は、その人のクルマの使用状況によって変わってくるものだと思っています。

毎日往復65kmの距離を運転する僕の場合、エンジンオイルの交換頻度は5,000kmごとです。一度手抜きをして、ディーラーの営業マンの言う通りに10,000kmごとのオイル交換を行ったところ、オイルが真っ黒だったことがあるからです。

エンジンが時折停止するハイブリッドカーだと、エンジンオイルが汚れ難いとされる理屈も理解はできます。でも、それは車の使用状況によって変わってくるのです。毎日長距離を運転するタフコンディションの場合は、通常のガソリン車とオイル交換の頻度は変わらないのです。ハイブリッドカーだからといって、交換しなくて良いと言うものではありません。

それ以来、通常のガソリン車同様、5,000kmごとのエンジンオイルの交換を行っています。ハイブリッドカーはエンジンの使用頻度が低いからといって、エンジンオイルの交換の頻度が低くても良いという訳ではないということを理解しておいて下さい。

 

「ハイブリッドカーはエンジンが長持ちする」というのは本当であるが嘘でもある!

先述したエンジンオイルの交換頻度と話が重複するかもしれないが、「ハイブリッドカーはエンジンが長持ちする」という説についてお話しましょう。

結論から言えば、それは、本当でもあるが、同時に嘘でもあるということです。

理由は、ハイブリッドカーはエンジンが頻繁に停止することが多いため、通常のガソリン車に比べるとエンジンを回さない、エンジンの稼働が少ないという理由からなのだそうですが、その説には一理あるかもしれません。

しかし、エンジンが動いたり停止したりを繰り返すハイブリッドカーのエンジンは、乗り方によってはガソリンの不完全燃焼によるカーボンが蓄積しやすく、これがエンジンや周辺の機器を傷めやすい要因になっているのも現状です。通常のガソリンエンジンとは、また違ったエンジンの劣化のしかたになるのです。

また、ハイブリッドカーの場合は、先述したように「ハイブリッドカーの寿命=駆動用バッテリーの寿命」と言うぐらいエンジンよりも駆動用バッテリーの劣化の方が早いのです。そうなると駆動用バッテリーを新品もしくはリビルト品に交換して継続して乗り続けるのか、もしくはその車を諦めて、新しく車を買い替えるのかはそのユーザーの判断となってきます。

いくらエンジンが元気であっても、駆動用バッテリーが寿命を迎えてしまったら意味が無いのではないでしょうか?

僕は、発信者である以上、インターネットで検索してきたユーザーに対して、真実を伝えるのが発信者の使命だと常に考えています。それを、「ハイブリッドカーはエンジンが長持ちする」と言ってしまえば、それを検索してきたユーザーの誤解を招いてしまうのではないかと考えます。

 

まとめ

ライター

いかがでしたでしょうか?

今回のお話は、大まかに言って、

ハイブリッドカーの特徴とデメリットについて
デメリットが多くてもハイブリッドカーが選ばれる理由
ハイブリッドカーを買う際や乗る際の注意点

でしたね。

燃費が良くて経済的なハイブリッドカーも、やはりデメリットはあるのです。そのデメリットを十分理解した上で、購入し運転をすることが想定外のトラブルを防ぐための最大の策でしょう。

これからハイブリッドカーの購入を検討している方は、今回のお話を参考にして戴ければ幸いです。

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