【マツダ(MAZDA)3 マイルドハイブリッドの試乗】お洒落なファストバック2.0e-SKYACTIVEはまるで欧州車のようだった!

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久しぶりにマツダの車に乗った。

今回は、マツダ3というマイルドハイブリッドを採用したハイブリッドカーの試乗だ。

ライター

今回はマツダ(MAZDA)3ファストバックの試乗です。

良かったところ、逆に残念なところや、他社に無い良いところなど詳しくレビューしています。

ハイブリッドカーの購入や乗り換えをご検討中の方は、是非参考にして下さい。

マツダ(MAZDA)3 マイルドハイブリッド ファストバック e-SKYACTIV Gの特徴(おすすめポイント)

今回の試乗車の詳細

名称:マツダ(MAZDA)3ファストバック
機種名:20S Proactive Touring Selection
駆動方式:2WD(FF)
ボディカラー:プラチナクォーツメタリック

ライター

この項目では、マツダ3 マイルドハイブリッド ファストバック e-SKYACTIV-Gを試乗してみて、良かったところについてお話しました。

ハイパワーではないが、シルキーでスムーズなアクセルワークが気持ち良い!

いざ運転してみてそのシルキーで静かなアクセルフィールに驚いた。

e-SKYACTIVEという名称のマツダ独自のマイルドハイブリッドシステムなのだが、ハイブリッドカー独特のスタート時のもたつき感は無い。とてもスムーズなスタートだ。

ハイパワーエンジンのような湧き上がってくるようなパワー感には乏しいが、この感じが最近のスタンダードなのだろう。メルセデスやBMWのようにアクセルに足を乗せただけで、車がスッと前に出ていくようなフィーリングは期待できないがとてもシルキーだ。

 

高いボディ剛性とクイックなハンドリング

運転してみた感じはとてもボディそのものに重厚感があり、高いレベルで安定しているように感じた。これは、マツダ3に限らず、近年の国産車はどの車もそのような造りになっていて、マツダ3も他社と遜色ないボディ剛性となっている。

それに加えて、ハンドリングが結構クイックで急なカーブでもフロントがスッとスムーズに入っていく。これは、マツダ独自の「Gーベクタリング コントロール プラス(GVC Plus)」といった駆動トルクを制御しながらタイヤの接地状態を最適化する技術の恩恵かもしれない。

本当に安心してドライブできるのである。

 

まるで欧州車のようなハイセンスな内装

上の画像を見て欲しい。
逆光になっていてとても恐縮だが、マツダ3ファストバックの内装は、国産車とは思えないほどエレガントでハイセンスなのだ!

メーカーセットオプションのバーガンディレザーパッケージは上品な深みのある赤色をしているし、ドアトリムやフロントパネルなどにもふんだんにレザーが施されている。

それに、シフトノブ周辺のピアノブラックのパネルは、他の国産車には無い仕上がりで、まるで欧州車に乗っているような感覚を覚える。

センスの良さは使用される素材の良さだけではない。
運転席に座ったときに見えるダッシュボードやインパネの風景、直線的な横方向のラインに落ち着いたシックな雰囲気はとてもリラックスできる。

購入したユーザーは、この内装のセンスの良さだけでも満足感に浸れるのではないだろうか。

マツダ NDロードスターRF(NDERE)の試乗記|軽量ボディに2.0Lエンジンを積んだ大人のスポーツカーだった!

 

マツダ(MAZDA)3 マイルドハイブリッド ファストバック e-SKYACTIV Gの残念なポイント

ライター

先述したように、とてもハイセンスな内装と上品な乗り味のマツダ3ですが、僕から見て少し残念なポイントもありました。この項目では、それについてお話しました。

燃費は期待できない

ハイブリッドカーである限りは、気になるのが燃費だが、結論から言わせてもらうと通常のハイブリッドカーのような低燃費は期待できないと言った方が良いだろう。

それもそのはずで、このe-SKYACTIVE Gと呼ばれるマイルドハイブリッドは、他社だと主に軽自動車に採用されるハイブリッドシステムなのである。

モーターと24Vリチウムイオン電池、DCーDCコンバーター、回生協調ブレーキからなるシステムであり、減速時の際にエネルギーを回生し、電力や発進加速時をモーターによる駆動アシストなどによって燃費を改善するシステムなのだ。

トヨタのようなスプリット方式や、日産のシリーズ方式のような低燃費を期待するのが無理だというもの。

燃費はカタログ数値では以下の表のようになっている。

モード(WLTCモード) 燃費(km/L)
市街地モード(WLTCーL) 12.6
郊外モード(WLTCーM) 16.9
高速道路モード(WLTCーH) 18.4

上記の数値はあくまでもWLTCモードであって、実燃費ではない。
ディーラーの担当営業マンが言うには、実燃費は10km/Lちょっとだそうだ。

燃費が10km/Lと言えば、昭和生まれの僕としては昔のS13シルビアのノンターボ車がそれぐらいだったし、昔と違ってどの車も車重が重くなっているので仕方無いだろう。

勝手な意見かもしれないが、マイルドハイブリッドは「付いていないよりはマシ」と言ったところだろうか。

 

リヤサスペンションがトーションビーム

マツダ3の残念なポイントは、リヤサスペンションがトーションビームになったことだ。

全モデルのアクセラのリヤサスペンションはマルチリンク式だった。それなのに、今回の実質のモデルチェンジでトーションビームになってしまった。

ただ、近年のトーションビームといえば、ビーム自体に適度なしなやかさを持たせることによって、ビームのしなりによってダブルウィッシュボーンやマルチリンクのような独立懸架式に近い動きを再現できると言うが、通常の時はそれでもいいかもしれない。

トーションビーム式のような車軸式とダブルウィッシュボーン式やマルチリンク式のような独立懸架式の大きな違いが出てしまうのは、悪路や悪天候の路面の際の路面追従性といったところだろう。

しかも、この車はホイールベースが2,725㎜もあり30プリウス(3代目プリウス)の2,700㎜よりもさらに長い。長いホイールベースとトーションビームのリヤサスの相性の悪さは、悪天候時や荒れた路面で出やすいのだ。

ちょっと残念だと思ってしまった。

30プリウス(3代目プリウス)のリヤサスに採用されているトーションビーム式サスペンション|ダブルウィッシュボーンなど、他のサスペンションとの違いを徹底解説

 

マツダ(MAZDA)3 マイルドハイブリッド ファストバック e-SKYACTIV Gに乗ってほしい人

燃費を気にせずお洒落なクルマに乗りたい

マツダはとてもお洒落なクルマである。

ただ、ハイブリッドシステムがマイルドハイブリッドであるため、通常の他メーカーのハイブリッドカーのような低燃費は期待できない。

しかし、車の本来の基本性能である「ドライブを楽しむ」という点においては、落ち着いた空間で安全に、なおかつ質感の高い運転ができるマツダ3の乗り心地はとても上質だ。

走りだけではない。内装のセンスの良さは他社には無いものだ。本当に落ち着いて上質な雰囲気を楽しむことができる車なのだ。

昔と違い、車は男性だけが楽しむものではない。「車好き女子」という言葉があるように、自立した女性が好きなクルマを所有してカーライフを楽しむための車としてマツダ3は最適ではないだろうか。

車のあり方は一つではない。低燃費を売りにしたハイブリッドカーや電気自動車がもてはやされる中、こんな車があっても良いのではないかと思うのだ。

国産各自動車メーカーも、昔ほど自由に車を作れなくなってきている。高い環境性能を求める風潮が世界中で広まっているからだ。

日本だけでなく、世界中の自動車メーカーは、日夜、真剣に環境性能に取り組みながら、性能の良い車を作ろうと必死に闘っている。

そんなことを考えさせられてしまった今回の試乗でした。

 

まとめ

ライター

いかがでしたでしょうか。

マツダの車に乗るのは本当に久しぶりでしたが、今のマツダは昔のマツダとは全く変わってきています。

最近のマツダは内装がとても洗練されていて、センスが良いなと感じました。

「百聞は一見にしかず」で是非皆さんも試乗に行ってみて下さい。

とてもいい体験ができると思いますよ。

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