梅雨になる前にやっておきたい!車のエアコンフィルターの役割や交換時期|点検・清掃・交換の仕方を徹底解説

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梅雨時のジメジメした時に車に乗っていて、あの酸っぱいカビの独特なにおいがしたことはないだろうか。

そういう時は、車のエアコンフィルターが汚れていて、その匂いが車内に充満しているのだ。

エアコンフィルターの清掃や交換は、車のメンテナンスの中でも見落とされがちなのだが、やらずに放置しておくととても大変なことになったり、せっかくのドライブが気分台無しになってしまう。

今回は、車のエアコンフィルターの役割や交換時期、清掃・交換の仕方について詳しく話してみた。

 

車のメンテナンスが苦手でやったことが無いという方でも簡単にできるので、是非やり方を知っておいてほしい。

車のエアコンフィルターの役割や交換時期について

車のエアコンフィルターの役割とは?

家庭用のエアコンにフィルターが付いているように、車のエアコンにもフィルターが付いている。

フィルターはエアコンの空気の通り道に付いており、外気と一緒に入ってくる異物やホコリやゴミやカビなどを取り除く役割をしているのだ。

 

車のエアコンフィルターの適切な交換時期とは?

メーカーが推奨している交換の時期はメーカーや車種によってバラバラだったりする。

その他にも、車の使用環境によって交換の時期は違ってくるのだ。

粉塵の多い都会部や工業地帯などは交換時期が早いし、自然の多いローカル地区だと交換時期は遅めだったりする。

 

僕の愛車の30プリウスの場合だと、

ソーラーベンチレーションシステム(ソーラーパネル付きサンルーフ)非装着車だと

交換は20,000㎞ごと(大都市や寒冷地など、交通量や粉塵の多い地域では10,000㎞ごと)

 

ソーラーベンチレーションシステム装着車だと

清掃:7,500㎞ごと
交換:15,000㎞ごと

となっている。

 

車のエアコンフィルターを交換せずに放置しておくとどうなるか?

車のメンテナンスには多少のお金がかかるもの。

でも、お金をケチって交換をしないでいると、却ってとんでもないことになったりするのだ。

 

悪臭が発生!

車のエアコンフィルターには、エアコンを使用することによってゴミやホコリなどの異物を取り除き、ドライバーや同乗者が快適に車の中で過ごせる環境づくりをしてくれている。

ところが、フィルターには寿命がある。

長い間のエアコンのホコリやゴミはフィルターの中に溜まっていく。それが多くなってきて処理でききれなくなると、かび臭いにおいが発生するのだ。

 

エアコンをつけると、酸っぱい独特のカビの臭いがした経験はないだろうか?

そうなる前に交換をしたいものである。

 

 

アレルゲンが発生!

エアコンのフィルターを交換せずにいるとホコリやゴミやカビでエアコンフィルターが目詰まりしてくる。

そうなるとフィルターの効き目が落ちてきて機能しなくなる。そうなることでエアコン内部にカビが生えて、運転した時に胞子や菌糸が飛散してアレルギー反応を引き起こすのだ。

特にアレルギー性鼻炎やアトピーなどのアレルギー疾患の方や、小さいお子さんを乗せる方は注意が必要だ。

 

実は、エアコン内部にはカビが繁殖しやすい条件が揃っているのだ。

エアコン内部にカビが繁殖しやすい理由とは?
ホコリや汚れ
温度20~20℃
湿度65%以上

近年の夏場のエアコン設定温度は、家の中だけでなく車内も20~28℃ぐらいになっているかと思う。

家で使用するエアコンも車のエアコンもしくみはほぼ同じで、室内の空気を熱交換器によって冷やす。その温度差によってエアコン内部には結露ができることで湿度が上昇する。

湿度の高さやエアコン内のホコリや汚れと相まってカビが生えてしまい、それがアレルゲンを発生させるのだ。

 

 

エアコンの効きが悪くなる!

エアコンフィルターの清掃や交換をせずに長い間放置していると、フィルターが目詰まりを起こす。

フィルターが目詰まりすると上記のように臭いやカビの原因になるだけでなく、エアコンの風量が低下し、エアコンの効きが悪くなるのだ。

 

 

燃費が悪くなる!

エアコンの効きが悪くなると、同じ設定温度になるまで時間がかかる。

風量が1や2で済んだところが3や4の風量が必要になってくる。

そうなってくると、今度は車の燃費に影響してくるのだ。

 

当然である。

エアコンはエンジンの動力によって動いている。

ハイブリッドカーの場合はバッテリーだが、バッテリーの電気が減ってくるとエンジンのかかっている時間が多くなる。

結果、燃費が悪くなるのだ。

 

 

車のエアコンフィルターの交換料金 清掃や交換の仕方

車のエアコンフィルターの部品代と交換工賃

車のエアコンフィルターの価格は種類によってさまざまだ。

たいていのものは、Amazonや楽天などの通販サイトで1,500円~2,000円ぐらいで、アレルゲンの発生を予防してくれるちょっと良いものだと3,000円ぐらいだろう。

交換の工賃は、ディーラーなどに頼むと2,000円ぐらいでたいていどこも同じ。

 

でも、交換するのは初めての方やメンテナンスを自分でやったことが無い方でもできるので、是非自分で交換するのをおすすめする。

そうすれば部品代ぐらいで済むし、一回自分でやってみると意外と簡単だし、車への愛着も湧いてくるものだ。

 

フィルターの中には水洗いができるフィルターもあるようだが、フィルターの素材は不織布でできているので、とてもデリケートだ。

ゴシゴシこすって掃除しないように丁寧にやってほしい。

また、活性炭入りのフィルターは水洗いは禁物だ。

 

 

車のエアコンフィルターの交換の仕方

車のエアコンフィルターは、たいていの車はダッシュボードの下のグローブボックスの奥にある。

交換作業をするには、グローブボックスを外さないといけない。

簡単に手順を説明しておこう。

 

1.グローブボックスを外す

まずグローブボックスの蓋を開ける。

 

次に上の画像の矢印で示しているダンパーステーのピンをはずす。

 

ダンパーステーのピンをはずしたら、グローブボックス上部の両端を片方ずつはずす。

そうすると、上の画像のような状態になるので、

 

グローブボックスの下部のツメをはずすと、上の画像のようにグローブボックスが完全にはずれる。

 

 

2.フィルターのカバーをはずす

グローブボックスの蓋がはずれると、その奥にエアコンフィルターのカバー(蓋)が見える。

 

 

3.エアコンフィルターを取り出す

エアコンフィルターのカバー(蓋)を外すと、上の画像のようにエアコンフィルター本体が見える。

 

上の画像が取り出したエアコンフィルターだ。

ほとんど汚れていないのがわかる。マメに交換しているからだろう。

 

古いフィルターは捨てて、新しいフィルターをいれる。

取り付けは、取り外しの逆の順番でやっていけば良い。

 

今回の僕の場合は、フィルターが汚れていないので、軽くエアジェットで細かなホコリを飛ばして引き続き使用することにする。

汚れている場合は即交換だが、今回の場合のように掃除だけで済む場合もあるので、こまめに点検したいものだ。

また、交換する場合は、メーカーや車種によって適合があるので注意して選ぶことだ。

 

 

まとめ

今回は車のメンテナンスの中でも、スルーされがちなエアコンフィルターの清掃や交換についてお話した。

清掃や交換を怠るとどうなるのかご理解戴けたかと思う。

車内の環境はとても大切だ。

家族や素敵な恋人とのドライブも、車の中の環境が良くないと台無しだし、気分が全く違ってくる。

こまめに点検・清掃・交換をして、カーライフをエンジョイして戴きたい。

 

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