この記事は約 8 分で読めます。
車に乗る車人口は減少の一途を辿っているのと同時に、車による交通事故も減少してきてはいるようだ。
原因の一つには、自動車の安全性能が向上しているのもある。
実は、僕の30プリウスにもPCS(プリクラッシュセーフティシステム)と呼ばれる安全装置が搭載されている。
30プリウスに設定されているPCS(プリクラッシュセーフティシステムの役割と使い方
30プリウスの最上級グレードである「Gツーリングセレクション・レザーパッケージ」に標準装備されているPCS(プリクラッシュセーフティーシステム)は一体どのような装備なのでしょうか?
この項目では、実際に30プリウスに乗っている僕がPCS(プリクラッシュセーフティーシステム)の具体的な説明をしました。
PCS(プリクラッシュセーフティシステム)とは?
PCS(プリクラッシュセーフティシステム)とは、トヨタの自動車に標準またはオプションで付いている「衝突被害軽減システム」のことである。
上の画像の30プリウスのトヨタのエンブレムの奥には、PCS(プリクラッシュセーフティシステム)以外にも、レーダークルーズコントロールなどのセンサー機能が搭載されている。
たまにドレスアップの一つとして、ダミーを付けておられる方もいらっしゃるが、この機能は30プリウスでは最上級グレードに標準装備、Gグレード以上にオプション設定されている。
進化した単眼カメラやミリ波レーダーによって、広い視野で通行する人や先行車を認識し、衝突被害軽減ブレーキを作動させ、衝突による被害を最小限に抑えるものである。
僕の愛車の30プリウスには標準で装備されており、他のグレードであってもオプションで付けられる機能だ。
しかし、やはり2015年式のクルマなので、今現在のトヨタにラインナップされている新車のような右左折時の横断歩行者探知機能や、車線逸脱制御などの細やかな機能は付いていない。
あくまでも、先行車に対しての追突軽減のシステムなのである。
日産のプロパイロットやスバルのアイサイトのような自動運転の機能ではない!
30プリウスに搭載されているPCS(プリクラッシュセーフティシステム)は、当たり前だが、日産のクルマにオプションで搭載される「プロパイロット」や、スバルのクルマに搭載される「アイサイト」のような運転支援システムではない。
あくまでも、前方不注意やうっかり見落としやすい危険に対する「衝突被害軽減システム」であることを忘れないで欲しい。
この「衝突被害軽減」というフレーズが肝心なのだが、「衝突被害軽減」であって「衝突被害防止」ではないのだ。
「あなたの愛車とあなたご自身と同乗者を先行車との衝突から守りますよ」ではなく、「あなたの愛車とあなたご自身と同乗者を先行車との衝突被害を最大限に軽減しますよ」という機能であることに注意してほしい。
つまり、「衝突から守る」のではなく、「衝突による被害を軽減する」システムであることなのだ。
PCS(プリクラッシュセーフティシステム)のランプが点灯している時はどういう時か?
上の画像を見てほしい。
黄色の文字で「PCS」というランプが点灯しているのがわかると思う。
これは、PCS(プリクラッシュセーフティシステム)のスイッチがOFFになっていて、システムチェックが働き、機能が解除されている状態である。
このままだと、PCSの機能が発揮されないので、このOFFのスイッチをONにしておくことをおすすめする。
実は、このONとOFFのスイッチのありかがわかりにくく、見つけにくい位置にあるのだ。
上の画像の通りだが、スイッチのある場所は、運転席のハンドルのずっと下を手で探りながらスイッチの場所を探すしかない。
スイッチをカメラで撮ろうとしたが、とても撮影しにくい場所にあるので撮ることができなかったが、押すボタンがあるので、それを押すこと。
ボタンを押してスイッチがONになると、黄色のPCSのランプが消えるので、それがサインだ。
ぜひ、頑張って探してみてほしい。
PCS(プリクラッシュセーフティシステム)のメリット
日産の自動運転システムの「プロパイロット」や、スバルの「アイサイト」まではいかなくとも、トヨタのPCS(プリクラッシュセーフティーシステム)はとても良い装備だと僕は思っています。
この項目では、PCS(プリクラッシュセーフティーシステム)の上手な使い方についてお話しました。
気を付けて安全運転を心がけていても、事故のリスクはある!
PCS(プリクラッシュセーフティーシステム)が、各メーカーの自動運転システムと違って、一見中途半端で頼り無いように思える方もいらっしゃるようだが、搭載されているととても良いシステムだと僕は思っている。
「自分は絶対に事故をしない!」と思っていても、いったん車に乗ってハンドルを握れば、だれでも事故に遭う可能性はあるのだ。
特に仕事で車通勤をしている方は、疲れて仕事帰りに運転をするときも多いだろう。
実際に僕は、このPCS(プリクラッシュセーフティシステム)に二回ほど助けられたことがある。
帰りに考え事をしながら運転していて、突然警報ブザーが「ピピピ!」と知らせてくれ、急ブレーキで難を逃れたことがある。
子育て中のママさんであれば、小さい子供さんを載せて運転しないといけないことも多いだろう。
家事や育児でお疲れ気味のママさんを事故のリスクから守ってくれたりすることもあるかもしれない。
僕は、どちらかと言えば運転には自信があるほうである。
でも、ハンドルを握る限りは誰であっても事故に遭うリスクはあるのだ!
この経験をしてから、僕は今まで以上に安全運転を強く意識するようになった。朝、自宅を出発する際に、交通安全の御守りを握る儀式をするようになったのもこの頃からだし、安全運転の意識のためにもあった方が良いシステムだなと強く思っている。
付いていると自動車保険が割引になることも
PCS(プリクラッシュセーフティシステム)が付いていると、もう一つ副産物があるのを知っておいてほしい。
それは、PCS(プリクラッシュセーフティシステム)が搭載されている車両であれば、自動車保険の保険料が割り引きされることがあるのだ。
僕が加入している保険もそのような特典がある。実際にいくら割引になっているかは確認していないが、保険会社が自動車保険の保険料を見積もる際に割引の要素の一つとしているのだろう。
これは嬉しい!
自分が加入している自動車保険にはこのような特典は付いているのか確認してみてほしい。
システムを過信しないこと!
PCS(プリクラッシュセーフティシステム)の機能がどういうものかは先述したとおりだが、あくまでも「衝突被害軽減システム」であるということを忘れないでほしい。
今は、どの自動車メーカーも、「自動運転システム」が充実しており、本当に便利な世の中になったなと感じることも多々あるのだが、車は本来、人が操るものなのである。
運転が楽なのは良いことなのかもしれないが、車は走りだしたら「鉄の凶器」であることを覚えておくことだ。
事故は起こす方も、被害に遭う方双方にとって悲劇だ。
一旦運転席に座ってハンドルを握る限りは、「鉄の凶器」をドライブすることを忘れずに適度な緊張感を持って運転に努めて戴きたい。
そして、運転する怖さと同時に、運転する楽しさを十分に味わってほしい。
牽引の時はOFFにしておく
常時は、スイッチをONにしておいてほしいPCS(プリクラッシュセーフティシステム)のスイッチだが、OFFにしておいたほうが良いときもある。
滅多に無いことだが、車が故障などで牽引しないといけない際には、PCS(プリクラッシュセーフティシステム)の機能が邪魔になるのだ。警告音が鳴りっぱなしになるだけでなく、ブレーキが掛かりっぱなしになる恐れがあるためだ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回のお話は、大まかに言って
・30プリウスに設定されているPCS(プリクラッシュセーフティシステムの役割と使い方
・PCS(プリクラッシュセーフティシステム)のメリット
でしたね。
付いていると安心な機能ではありますが、くれぐれも機能を過信せずに、緊張感を持ってドライブして戴きたいと思います。
安全運転で楽しいカーライフを送りましょう!
この、自動運転システムまではいかない安全装置はどのようなものなのか?
中には「中途半端な機能だ!」という意見もしばしばあるようです。
今回は、PCS(プリクラッシュセーフティシステム)はどのような役割や使い方なのか?またメリットについても話してみました。