雨の日の洗車の是非に関して|メリットやデメリット、雨の日に支障なく洗車する方法も解説!

この記事は約 11 分で読めます。

雨の日の洗車は是か非か?

雨の日の洗車には、メリットもデメリットもあるし、どっちが良いかは結論が付かないように思えるのだ。果たしてどうなのだろうか?

ライター

雨の日に洗車を行うことは、メリット・デメリットや賛否両論あるのが事実です。

雨の日の洗車に関して、僕の経験や考えを交えながらお話してみました。参考になれば幸いです。

雨の日の洗車はしても良いか?雨の日の洗車のメリット・デメリット

 

雨の日の洗車のメリット

ライター

雨の日に洗車を行う様々なメリットはどのようなものがあるでしょうか?メリットについて考えてみることにしよう。

雨水によって汚れが浮いて柔らかくなり、落としやすい

雨の日に洗車をするメリットと言えば、やはり雨の水によってボディのホコリや汚れが柔らかくなって落ちやすくなることだろう。

これが晴れの日だと、ホコリや汚れがボディの上で固まった状態で洗わないといけないので、汚れが落ちにくい場合もある。特に鳥の糞や虫の死骸が付着した状態のボディは、無理に汚れをこすり落とそうとすると塗装面を傷めてしまう恐れがある。

 

洗車場やガソリンスタンドが空いている

また、雨の日には洗車をする人が少ないので、洗車場やガソリンスタンドが空いている可能性が高いのもメリットだろう。本来洗車は晴れの日にするのが気持ちがいいし、楽なので設備が新しい人気の洗車場でも待たずに洗車ができることが多いだろう。

 

雨の日の洗車のデメリット

雨の日の洗車は、先述したようなメリットもあれば、反対にデメリットも確実にある。それはどのようなものだろうか?

 

傘をさしたりカッパを着て作業しないといけない

雨の日に洗車をするデメリットは、傘をさしたりカッパを着たりして濡れないように洗車をする装備をしなくてはならないところだ。雨の日の洗車はとてもやりにくく、晴れの日に比べて時間や手間がかかることも多い。雨によるロスが多いのだ。

 

洗車の後の拭き上げができない

また、雨の日は洗車後の拭き上げができない。拭き上げができないだけでなく、せっかく洗った車がまたすぐに濡れてしまうのだ。洗ったばかりの愛車がすぐに濡れてしまうのは、「せっかく洗ったのに!」と残念に思うことだろう。

また、洗車した後に雨に濡れたまま放置してしまうと、水垢が発生する原因になる。

自宅にガレージ(屋根付き駐車場)がある方は、外で洗車を行った後でガレージ内に移動すれば、拭き上げ作業ができるから良いだろう。しかしガレージが自宅に無く、外で愛車を保管している方は、雨の日に拭き上げ作業はやることができないからだ。

洗車の後の拭き上げ作業に必要な道具と使い方|正しい洗車後の拭き上げ作業のやり方を徹底紹介!

 

日本の酸性雨の問題

ご存じな方も多いかと思うが、実は日本の雨は車の塗装面に対して良くないことが多いのである。その理由は、日本は酸性雨が多いからである。

酸性雨の原因は、化石燃料の燃焼(人為起源)や火山活動(自然起源)などにより放出される二酸化硫黄(SO2)や窒素酸化物(NOx)です。これらのガスは、大気中で光化学反応などの化学変化を起こし、硫酸や硝酸となって降水に溶け込み、酸性雨となります。

また、原因となる物質が放出されてから酸性雨として降ってくるまでに、国境を越えて数百から数千kmも運ばれることもあり、その動向を監視するために世界各国が協力して様々な観測・分析を行っています。世界気象機関(WMO)の推進する全球大気監視(GAW)計画の下で、ヨーロッパや北米を中心とする約200の観測点で降水の化学成分の測定が行われています。アジア地区では、「東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)」の下で、酸性雨モニタリングを共通の手法で行うための取り組みが進められています。

引用先:国土交通省 気象庁「酸性雨に関する基礎的な知識」

上記の引用の内容から、環境省は「越境大気汚染・酸性雨モニタリング計画」をずっと以前から行っており、日本の雨の酸性化が進行していることを懸念している。

 

日本の酸性雨による懸念

酸性雨は、車の塗装面を傷める大きな原因の一つだ。それでも、最近の国産車の塗装はとても強くできているのでまだいいが、欧州車のような水性塗装のボディは、酸性雨にとても弱く、かなり品質の高い高価なコーティングを新車時に施さないといけないぐらいだ。

酸性雨が車の塗装面に残ることで、塗装面にピンホールといった小さな穴や、クレーターという陥没ダメージを与えてしまうことだ。これらのものは、早い段階で処理をするとイオンデポジットや水垢が付着した状態を解消できるが、放置しておくとウォータースポットといった状態に悪化してしまい、セルフによるDIYでは処理できなくなり、高額なお金を払って専門業者に処理してもらわなくてはならなくなるのだ。

 

黄砂などによる懸念

酸性雨だけではない!主に春先に大陸から飛来する黄砂は、車の塗装面を著しく傷つける大きな要因なのである。

黄砂は非常に硬いため、擦ることでボディに「ヘアスクラッチ」と呼ばれる髪の毛のような傷をつけてしまう。また黄砂は非常に粒子が細かいため、風で飛散しやすく車のボディに付着しやすいという厄介な性質を持っている。

また、近年では黄砂の飛来が春先だけではなく、黄砂発生源が乾燥していて風が日本に向いて入れば春先だけでなくても黄砂が飛来しているという報告があるのだ。

また、虫の死骸や鳥の糞、ブレーキダスト等による砂鉄など、雨が降ったあとにこれらの汚れを放置しておくことで、車の塗装面を著しく傷めてしまうので、雨の日にそれらを解消するために洗車したり、雨が止んだ後にすぐに洗車を行うなどしたほうがよいだろう。

洗車をサボると水垢が発生しやすい!水垢の種類や原因、対処法に関して

 

コーティングが劣化している車の場合は、雨の日こそ洗車をやるべきかもしれない!

先述したとおり、雨の日に洗車をやるのは、とても手間がかかり面倒かもしれない。

でも、雨の日こそ洗車をやらないといけない場合もあるのだ。それは、コーティングが劣化した車の場合だ。

コーティングが劣化したボディは、ルーフやボンネットのほぼ水平な部分は、水滴が下に滑り落ちない水玉の状態のまま上に溜まっている。これが雨が止んで乾燥するとイオンデポジットといって丸いシミの原因になるのだ。

洗車の頻度はどのくらいが最適なのかについて考えてみる

上の画像を見て戴きたい。

先述したとおり、ルーフの真ん中近くに水滴が溜まり、流れ落ちない状態になっている僕の愛車だ。コーティングが劣化してくるとこのような状態になってしまうので、雨の日であっても洗車を行ったほうが車の塗装面を傷めずに済むのだ。

 

良いか?悪いか?メリットやデメリットだけでは語れない!雨の日の洗車

先述した酸性雨や大気中のチリやホコリが車のボディに付着してしまうことや、雨の日の洗車のデメリットを考えると、雨の日の洗車の是非に関しては、メリットやデメリットだけでは語ることができない。皆さんが雨の日の洗車が良いか悪いか、いろんなお考えやご意見をお持ちだとは思うが、どれも正しいのではないかと僕は考えてしまうのだ。

雨の日に洗車を行うことの面倒さや、大変さを考えると、「雨が止んでから洗えばいい」という考えも正しいと思うし、酸性雨やボディに付いた汚れを考えると「雨が降った時こそ洗車すべき!」という考えも正しいと思うのだ。

雨の日に洗車をするメリットが大きく感じるのなら、雨の日に洗車をすればいいし、雨の日に洗車をするデメリットが大きいと思うなら、雨の日に洗車をするのはやめておいたほうがいいということだ。

では、「雨が止んでから洗えばいい」の考えの場合は、雨が上がったらすぐに洗車をするとして、「雨が降った時こそ洗車すべき!」の考えの場合は、何か良い洗車の方法は無いだろうか?それについて次の項目で考えてみた。

洗車をするなら雨の前の日が良い!次の日の天気が雨だとわかっている際に洗車をする意味やメリットを徹底解説!

 

どうしても雨の日に洗車をしたい場合のとっておきの洗車のやり方

ライター

雨の日であろうが、もしくは雨の日だからこそ、どうしても洗車をして愛車の汚れを落としたいのなら、これからお話する方法が僕はおすすめです。

この方法なら、雨の日に洗車をするデメリットを解消した質の高い洗車ができますよ!

 

洗車機と屋根付きの拭き上げスペースがある洗車場やガソリンスタンドを選ぶ

上記の2つの画像は、僕の通勤途中にあるガソリンスタンドであり、僕はいつもそこでガソリンを入れている。

ここのガソリンスタンドには、車に乗ったままで洗車ができる洗車機と、雨に濡れずに拭き上げができる拭き上げスペースが完備されており、雨の日の洗車にはとても便利だ。このような場所なら、雨の日の洗車のデメリットを感じることなく洗車をすることができる!

先述したように、「たとえ雨の日であろうが洗車したい!」「雨の日だからこそ洗車したい!」という方にはうってつけの洗車場所なのだ!

このような場所を自宅近くや勤務先の近くで見つけておくのが良いだろう。ここはガソリンスタンドだが、洗車場であれば、そのような場所は探すのに苦労しないだろう。

コイン洗車場でセルフ洗車をする際にできることや、コイン洗車場での洗車のやり方、守りたいモラル・マナーについて徹底解説!

 

洗車後は、拭き上げとコーティングもしくはワックスがけを行う

言うまでも無いが、洗車機で車を洗った後は、洗車スペースに移動して拭き上げをし、コーティングもしくはワックスがけを行おう。

せっかく洗車をしても、拭き上げが不完全だとイオンデポジットを発生させてしまうし、コーティングやワックスでボディを保護しないと、せっかく洗車で汚れを落としたのが台無しになってしまう。

コーティングなら、拭き上げの際にスプレーをして同時に拭き上げをすることでコーティングが施せるコーティング剤があるのでそれを使うのも手間が省けて良いだろう。

洗車の後にワックスをかける目的やメリット・デメリットとは?正しいワックスのかけ方も実践解説!

 

洗車の専門業者を利用する

雨の日の洗車の日に洗車をしたい場合は、ガソリンスタンドの手洗い洗車サービスや洗車やコーティングの専門業者を利用するのも一つの手段だろう。

普段は自分で愛車を洗車する方も、雨の日にどうしても洗車したい場合にこれらのサービスを利用したり、プロの洗車を試しに利用してみたいときにも良いかもしれない。

 

まとめ

ライター

いかがでしたでしょうか?

今回のお話は、大まかに言って、

雨の日の洗車はしても良いか?雨の日の洗車のメリット・デメリット
どうしても雨の日に洗車をしたい場合のとっておきの洗車のやり方

でしたね。

雨の日の洗車は、雨の降っていない日に比べるとどうしても作業がしにくいもの。メリットもあるし、デメリットもあると言うもので、僕にはどっちがいいかは決められませんでした。

でも、雨の日にどうしても洗車がしたい方は、やはり雨の日の洗車のメリットを強く感じているからこそ、アリだと考えるのだと思うのです。

実は僕も、雨の日に最寄りのガソリンスタンドで洗車機を使って洗車をして、屋根付きの拭き上げスペースで作業した経験がありますが、雨の降っていない日の洗車とはまた違った気分になって、なかなか良いものでしたね。

スポンサーリンク



「大事に乗ってきた愛車を高く売りたい!」 「愛車の売却で損をしたくない!」 と言う方は必見です!