洗車の頻度はどのくらいが最適なのかについて考えてみる

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皆さんはご自分の愛車の洗車をどのくらいの頻度で行っておられるだろうか?

洗車の頻度が高い方もいれば、逆にあまり洗車をしない方もおられるかと思う。でも、「適度な洗車の頻度」ってどのくらいなんだろう。

ライター

今回は、「洗車の頻度」について、さまざまな観点から考えてみました。

「うん!俺もそう思う!」と思うこともあれば、「それは違うんじゃないか?」と感じることもあるかと思います。あくまでも僕の洗車に対する考え方中心にお話していますので、参考になれば幸いです。

洗車の頻度は、様々な環境や状況によって違う

 

世間で言われる一般的な洗車の頻度

世間で言われる一般的な洗車の頻度は、聞くところによると1か月に1回という意見が多いようだ。

要するに、「どんなに忙しくても、最低でも1か月に1回ぐらいは洗車をして、愛車をキレイにしましょうね!」ということを皆が考えているらしい。車に興味が無い方々も、車はそんなに好きではないけど、生活で使用する道具だから恥ずかしくない程度にキレイにしておこうというところか。

でも、僕を含めた車好きの方々が考える適正な洗車の頻度というものは、車の保管場所・保管状況によって違ってくるものなのである。車を所有している方々全員が、屋根付きのガレージに保管できているわけでは決して無い。

では、車の保管状況によって、洗車の頻度はどのように違ってくるのか考えてみよう。

 

保管場所による洗車頻度の違い

ライター

世間の車の保管場所は、大きく分けて3通です。ガレージ(屋内駐車場)の場合と、カーポート(簡易な屋根だけが付いたもの)の場合と、屋外駐車場、いわゆる青空駐車と言うやつですね。

実は、この保管場所が車の劣化具合を左右すると言っても過言ではないほど、保管場所というのはとても大切なのです。どの場所が車にとって良いのかは、言うまでもないでしょう。

 

ガレージ(屋内駐車場)保管の場合

ガレージ(屋内駐車場)での保管の場合は、一番車にとって条件が良いと言っていいだろう。

一般的に一か月に一回程度の洗車で良いと言われている。

雨風がしのげるだけでなく、夜露の心配も無いし、光や風からも愛車を守ってくれるのだから、ガレージほど条件の良い保管場所は無いと言える。空前の旧車ブームで、ガレージで大切に保管されていた車に驚くほどの高値が付くのも、ガレージ保管による劣化の少なさの賜物なのである。

ただ、いくらガレージ保管とは言っても、車で外出したり毎日の通勤で車を使用するのだから、それなりに汚れるので、全く洗車はしないわけにはいかない。それらの条件も含めての一か月に一回程度の洗車をしましょうということなのだ。

 

カーポートで保管の場合

カーポート(壁ナシ駐車場)に保管の場合の適正な洗車頻度は、二週間に一回程度だと言われている。

カーポートは、比較的大きな戸建ての家屋でも、設置している率が高い。車には簡易な屋根さえあれば十分だと考えている方が多いのだろう。

カーポートは、簡易な屋根は付いていて、雨が直接ボディに当たるのを防げるのだが、風や光、砂埃までは防ぐことができない。だからガレージに比べるとどうしても洗車の頻度は多くなってしまうのが現状である。

 

屋外駐車場(青空駐車)で保管の場合

屋外駐車場(青空駐車)で保管している場合は、一週間に一回の頻度で洗車したいという意見が多い。

無理もない。駐車できるスペースだけ確保できてはいるが、雨や風は勿論の事、夜露もしのげず光や風にはさらされっ放しだし、野ざらし状態なのだから。

車を所有している大半の方々が、この状態だろうと思う。かの僕も自宅に駐車スペースはあるものの、屋外に置きっぱなしの状態だ。

その場合、一週間に一回は洗車をしたいが、忙しくてできていないのが現状だ。こういう方は僕だけでなく結構多いんじゃないか?

 

ボディカラーの違いによる洗車頻度の違い

ライター

実は、洗車の頻度はボディカラーによっても違ってきたりします。ここでお話する洗車頻度は、あくまでも僕の経験によるものですので、皆さんのお考えとは多少違うかもしれません。

特に汚れの目立ちやすい黒系のボディは、こまめな洗車が必要なイメージですね。その他のボディカラーはどうなのでしょうか?そのあたりのことも考えてみましょう。

 

白系のボディカラーの場合

白系ボディカラーの場合の洗車頻度は、だいたい2週間~1か月に1回程度だろう。

白系ボディは、ソリッドの白の場合もパールなどのメタリックが入った白の場合も、黒い水シミが目立ちやすい傾向にある。この系統の水垢は、水洗いでも落とせるが放置しておくと汚れを落とすのに面倒なことになるので、できるだけ早めの洗車をして綺麗にしておくのが良いだろう。

ただ、白系ボディの場合、傷や他の汚れは目立ちにくい特徴がある。

 

黒系(ソリッド)のボディカラーの場合

汚れが目立ちやすい黒系のボディカラーの洗車頻度は、1~2週間に一回ぐらいがおすすめだ。

黒系のボディの場合、特にメタリックの入っていないソリッドカラーの場合は、「ヘアースクラッチ」といった髪の毛のような傷が目立ちやすい傾向にある。これは放置しておくと定着してしまう質の悪い汚れなので、早めに対処したいもの。逆に洗車の際にボディを傷つけないように配慮して洗車をするようにしよう。

 

シルバー系ボディカラーの場合

シルバー系のボディカラーの洗車頻度は1.5か月に1回程度で良いだろう。

シルバー系の車に乗っている方はお分かりだと思うが、シルバーほど手のかからないボディカラーは無いと言っても良いほど実に汚れが目立ちにくいボディカラーなのだ。

既に他界した僕の父親も、車は好きだったが洗車などのメンテナンスをほとんどしない人だった。そんな父親は、好んでシルバー系のボディカラーの車に乗っていた。

かと言って洗車を全くしないで良いわけではない。汚れが目立ってきたらすぐに洗うようにしよう。

洗車の後にワックスをかける目的やメリット・デメリットとは?正しいワックスのかけ方も実践解説!

 

車の使用状況の違いによる洗車頻度の違い

車の保管状態やボディカラーだけが、洗車頻度を決めるのではない。一番大切なのは車の使用状況が洗車頻度を左右する最大の要因だということを忘れてはならない。

 

毎日車で通勤している場合

毎日通勤に車を運転して勤務先に通っている場合は、その距離にもよるが洗車頻度は1~2週間に1回ぐらいの洗車が必要だろう。

僕の例を挙げると、僕の通勤先は神奈川県内のある工業団地である。トラックが多く、車は排気ガスやブレーキダストなどで汚れるのがとても早い。こういう場合は1週間に1回は洗車したいところだ。

 

週末のレジャーや買い物だけの使用の場合

車の使用状況が、週末の買い物や家族とのレジャーのみの使用ならば、洗車の頻度は1か月に1回で十分だろう。

ただこれは、車を所有する方の考えもある。「汚れた車では家族と楽しめない!」という方ならば、洗車の頻度を多くすれば良いだろう。

 

洗車に関するメリット・デメリット

ライター

洗車には、適正な頻度というものがあります。洗車の頻度が多すぎるのもダメですし、少なすぎてもデメリットになるものです。

ここでは、洗車の頻度が多すぎることに対するメリット・デメリットと少なすぎることに対するメリット・デメリットというものについて考えてみました。

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洗車の頻度が高いことによるデメリット

洗車の頻度が高いことについてはメリットとなる場合もあるし、その反対でデメリットとなる場合もある。では洗車の頻度が高いことについてのデメリットとはどのようなものがあるだろうか。

車を洗いすぎると、車のボディに洗車による「洗車キズ」が出ることだ。

どんなに柔らかいスポンジやクロスで洗ったり拭き上げたりしても、車を洗う頻度が高いと洗車キズはついてしまう。

特に、黒や濃色系のソリッドカラーの場合は、洗車キズが付きやすいということと、洗車キズが目立ちやすいのだ。理由はメタリック系のボディカラーに比べると塗装が柔らくデリケートなのである。

それでも国産車の場合はまだいいが、欧州車のソリッドカラーは要注意だ。欧州車の塗装は国産車と違って「水性塗装」なのである。

事情によって洗車の頻度が高くなりがちな場合は、ガラス系の品質の高いコーティングをして愛車のボディを傷から守るようにしたいものだ。

 

洗車の頻度が低いことによるデメリット

洗車の頻度が低いことに関しても、デメリットがある。

洗車をせずに車を放置していると、見た目が良くないばかりか、汚れがどんどん蓄積されてボディの劣化がすすんでいくのだ。普通の洗車では汚れが取れにくくなるし、コーティングやワックスのノリも悪くなる。ひいてはボディ表面のクリア塗装が剥がれてしまいボディが色褪せてしまうという悲惨な結果になってしまうのだ。

あまりにも洗車をしなさ過ぎて、塗装が白く剥げている車をたまに見かけることがある。僕の近所に住まれている高齢の方の車のボンネットも何か所か塗装が剥げて白くなっている。あまり外に出られてないようなのだが、見かけると挨拶を交わす程度の方だ。おそらく洗車をする元気が無いのだろう。

ボディの劣化だけでない。ホイールの場合は洗わずに放置しておくと、「白サビ」と呼ばれるミミズが這った様な跡がつくアルミホイール独特の錆が出てしまう。そうなるとセルフメンテナンスでは対処できないのでアルミホイール研磨専門の業者に高いお金を払って、錆を取ってもらわなくてはならなくなる。

ホイール洗車に必要な洗車道具や洗い方を解説!

車の洗車の頻度は高すぎても低すぎてもダメなのだ。ちょうど良い塩梅の洗車のタイミングで洗車を行い、愛車を守るようにしたいものだ。

 

今すぐに洗いたい!すぐに洗車が必要な場合とは?

ライター

洗車の頻度が高くても低くても、今すぐに洗車が必要なタイミングがあるものです。

すぐに洗車をした方が良い場合やすぐにでも洗車をやらないといけない場合とはどのような時でしょうか?想定できるいくつかのパターンと、今すぐ洗車が必要な理由を考えてみることにしましょう。

 

雪道を走ったとき

雪国にお住まいの方なら、十分承知されているかと思うが、雪国の雪道には「融雪剤」という薬剤が撒かれていることが多い。

融雪剤には主に2つの効果があり、1つは雪を溶かす効果で、もう1つは凍結防止の効果である。この融雪剤には様々な成分が含まれており、代表的なものは塩化ナトリウムや塩化カルシウム、それに塩化マグネシウムといったいわゆる「塩」である。

雪道を走った際に、これらが含まれている水が車に付着することによって車の錆や腐食を進行させてしまう厄介なものなのだ。

こういう場合は、車のボディだけでなく足回りや下回りを勢いのある水をかけて念入りに洗うようにしないといけない。大事な愛車をサビさせないようにしっかりようにしよう。

洗車の後の拭き上げ作業に必要な道具と使い方|正しい洗車後の拭き上げ作業のやり方を徹底紹介!

 

海岸の近くで車を駐車したとき

天気が良い休日に海までちょっとドライブすることもあるだろう。潮風にあたって気分も良いし、海辺に車を停めて海を眺めるのはとても気持ちが良いものだ。

しかし、塩分をしっかり含んだ潮風は車にとって大敵である。こういう時はすぐに洗車をしたいものだ。

鎌倉の由比ガ浜の近くに住んでいる僕の友人は、実にこまめに洗車をするし、コーティングも欠かさない。それだけ海の近くというものは車にとって不利な条件なので要注意だ。

 

鳥の糞や虫の死骸がついたとき

鶏の糞や虫の死骸が付いてしまった時もすぐに洗車をするようにしよう。

ドライブをしていて空から鳥の糞が落ちてきてフロントガラスやボンネットなどに付いてしまった!あるいは夏の夜に車を走らせていて、朝になって車を見ると、ヘッドライトに虫の死骸が付いていたなんてことはよくあるもの。

これらを放置しておくと、通常のシャンプー洗車では汚れがこびり付いて取れなくなるので早めに洗車をしてきれいにしておきたい。放置しておくとボディの塗装が劣化するので早めの対処をするようにしたい。

 

砂利道・泥道を走ったとき

砂利道や泥道を走行すると、タイヤやホイール、車の下回りに砂や泥汚れが飛び散る。放っておいても自然に剥がれる汚れもあるが、こびり付いてしまうものもあるので、すぐに洗車をしたい。

特に砂には塩分を含んでいる場合が多いため、ホイールや車のボディに錆が発生してしまうので早めに対処しよう。

 

黄砂が付いてしまったとき

春先に飛んでくる黄砂で車が黄色く汚れてしまったことがある方は多いと思う。

黄砂の汚れはとても厄介で、粒子がとても小さいため洗車の際にこすり洗いをすると砂の粒子でボディを傷つけてしまうので注意が必要だ。また黄砂の汚れは放置しておくとシミになってしまう。

黄砂で車が汚れてしまった場合は、シャンプーする前に十分にホースで水をかけて、汚れを浮かせてから、しっかりカーシャンプーを泡立てて丁寧に洗うようにしよう。

 

汚れが気になった時が洗車するタイミング

洗車の頻度に関して、いろいろお話してきたが、世の中には毎日のように実に小マメに洗車をする人もいれば、まるでラリーカーと間違えるぐらい車が汚れていたり、白い車のボディに黒い雨筋がついているのに、洗わずに平気な人もいる。

車好きの僕としては、洗わずに放置されている車を見ると「車がかわいそう」なんて思ってしまうのだが、洗車の頻度なんて人それぞれなのである。言ってみれば「自分の勝手」なのだ。

ただ、ズボラして洗車をせずに、愛車が汚れたままでいる方も、明日の休日に恋人を空港まで迎えに行かないといけないときや、家族サービスでドライブを計画している方も「さすがに車が汚れたままじゃまずいから、洗車しておこうか?」と思ったタイミングこそがその人にとって絶好の洗車のタイミングであったり、適度な洗車の頻度ではないだろうか。

 

まとめ

ライター

いかがでしたでしょうか?

今回のお話は大まかに言って、

洗車の頻度は、様々な環境や状況によって違う
洗車に関するメリット・デメリット
今すぐに洗いたい!すぐに洗車が必要な場合とは?

でしたね。

「洗車の頻度」は、個人の考えによって違いますし、なかなか結論の出にくいテーマではありますが、愛車の状況を見て、「洗いたい!」と思ったタイミングが洗車のタイミングではないかと思うのです。

なかなか難しいですね。

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