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車を所有していると、メンテナンスが必要だ。特に洗車はメンテナンスの中でも重要なことであり、定期的にやるようにして愛車を綺麗にしておきたい。
ただ、車を所有して間もない人は、
「自分で洗車したいけどどうやってするべきなのか?」と迷ったり、ベテランのドライバーでも「今やっている洗車のやり方は本当に正しいのか?」と疑問に感じている人もいるだろう。

自宅やコイン洗車場で洗車をする際に必要な洗車道具


洗車をするには、洗車のための道具が必要です。でも自分で洗車をされたことが無い方や、洗車を家族まかせにしている方は、「洗車道具って、いろいろあるけどどれを選べばいいのかわからない」って方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この項目では、洗車のために最低限揃えておきたい洗車道具に関してお話しました。
これだけは最低限揃えたい洗車の道具
洗車には洗車用の専用の洗車道具が必要です。
洗車道具はたくさんあれば便利ですが、置き場所も考えるとあまり多すぎるても困りますよね。ここでは、洗車にはこれだけは揃えておきたい洗車道具を紹介してみました。
洗車スポンジ
洗車スポンジは、最近はハイテクな物が多く出回ってはいますが、なるべくシンプルなものを選びたいもの。ここでは、大手通販サイトのAmazonや楽天市場で安価で買える人気商品をチョイスしています。
あの「カルバナ配合ワックス」で有名なシュアラスター製の洗車スポンジは使いやすくてオススメです。2層構造になっていて手にもなじみやすく 、クリーミーな泡が立ちやすのが嬉しいですね。
カーシャンプー
カーシャンプーは、何でも良いができれば中性のカーシャンプーを選んだほうが良いでしょう。
理由は、中性のものなら、コーティングやワックスを施した車のコーティングやワックスを落とす心配が無いからです。
僕は、シュアラスターのカーシャンプーを使っています。防錆材が配合されていてノーコンパウンドだからとても安心して使用できるのです。
洗車バケツ
洗車バケツも特に何でも良いのですが、できれば分量の目盛が付いているのがおすすめです。理由は、カーシャンプーを水で薄める際に、目盛が付いているとカーシャンプーの濃度を調整できるからです。
また、蓋の上に自分自身が乗って作業できるバケツだと、ワンボックスカーのようなルーフの高い車を洗うときに便利です。
マイクロファイバークロス
水滴のふき取りに使用するマイクロファイバークロスは、できるだけたくさんストックしておくと便利です。洗い替えの分も考えるとできるだけたくさんもっておいたほうが良いでしょう。
洗車ホース&ノズル
洗車ホースはできれば車を一周できるぐらいの長さが欲しいところです。最低でも、車の一番前から一番後ろぐらいの長さはあったほうが良いでしょう。
車を大切にする人のための、上手な洗車のやり方とポイント


通常の洗車の手順は、
1:タイヤ・ホイールを洗う
2:車全体に水をかけて、水圧でボディの泥やホコリを洗い流す
3:カーシャンプーで洗う
4:付着したカーシャンプーを水で洗い流す
5:クロスで水滴を拭き上げる
という手順ですが、今回は愛車をキレイに洗い上げる際のポイントについても詳しく話しています。僕自身、このやり方で長年洗車をしてきており、うまく行っているので良ければ参考にして下さい。
車の左半分と右半分を分けてシャンプーするのがポイント
洗車に取り掛かる前に、上記の画像をご覧になって戴くとわかりやすいかと思います。
カーシャンプーを使って洗車する場合、最初に水色の矢印のように、車の左半分を前から後ろに向かって洗っていきます。
半分洗い終わったら、カーシャンプーを水で洗い流し、今度は車の後ろから前に向かって車の右半分を洗っていきます。このような洗い方をする理由は、カーシャンプーが乾いてボディに付着してしまうのを防ぐためなのです。
晴れた日の洗車は、できれば避けたいのですが、やむを得ず夏の晴れた日に洗車する場合は、カーシャンプーが乾きやすいので、こまめに洗い流すようにしましょう。
タイヤ・ホイールなどの足回りを先に洗う
洗車をする際に、一番先に洗うのは、タイヤ・ホイールなどの足回りから洗うようにしましょう。
理由は、車の中で一番汚れが激しいのはやはり足回りだからです。
タイヤ・ホイールを最後に洗う方が多いかもしれませんが、一番汚れの激しいタイヤやホイールを先に洗うことで、せっかく洗ったボディにタイヤ・ホイールの汚れが付着してしまうのを防ぐことができるのです。
洗う順番としては、
手順1 | タイヤハウスに水を勢いよくかけて、タイヤハウス内の泥汚れを落とす。 |
手順2 | ホイールをホイール専用ブラシで洗う。 |
手順3 | タイヤを洗う。 |
という順番でやれば良いでしょう。
- タイヤハウスに水をかけて泥を落とす
- ホイール専用ブラシで洗う
- ナットホールはハケの方が洗いやすい
ホイールを洗うのはカーシャンプーでも大丈夫です。ただ、ホイール専用のクリーナーを使うことで作業がやりやすいですし、汚れが落としやすいので、できればホイール専用の洗浄剤を使った方が汚れが落ちやすくて作業効率も上がります。ホイール専用の洗浄ブラシも揃えておいた方が良いでしょう。
ボディの洗浄~拭き上げ
車全体に水をかけて泥やホコリを洗い流す

シャンプーをする前にまずは、ホースやノズルを使って車全体に水をかけます。水をかけることで、ボディに付着した泥やホコリを浮かせて落としやすくするのです。
ボディ全体に水をかける際に、タイヤハウスにもノズルを向けて泥やホコリを落としておきたいもの。ここに泥が付着したままだと、せっかく洗車をしてもすぐに汚れますし、タイヤに小石が挟まる原因にもなってしまうからです。
カーシャンプーを泡立てるキャップでカーシャンプーの分量を量りながらバケツに入れていく。
今回使用しているカーシャンプーは、水が4ℓに対してキャップ4杯分のカーシャンプーがちょうど良い分量です。濃すぎるとボディの塗装面を傷めてしまう原因になってしまいますし、薄すぎると汚れが落ちにくいです。容量をちゃんと守るようにしましょう。
バケツに水を入れてカーシャンプーを泡立てていきます。水流は始めは弱く、次第に強くしていくと泡が立ちやすいです。クリーミーな泡がたったら、さらにスポンジを使ってさらに泡立てていくとスムーズに泡立てることができます。
- 使用するカーシャンプーは、キャップ1杯に対して水が1リットル
- バケツのカーシャンプーを洗車ノズルで泡立てる
- 今回はキャップ4杯のカーシャンプーに水が4ℓ
- スポンジでさらにカーシャンプーを泡立てる
始めに車の左半分を前から後ろに向かって洗っていく

車の左半分を前から後ろに向かって洗っていきます。
上から下に、上から下にと、だんだんと後ろに向かってスポンジを滑らせながら洗います。汚れの酷い場合はともかく、力を入れずに軽くスポンジでボディを撫でる程度で良いでしょう。
車の左半分を洗い終わったら、一度シャンプーを洗い流す

車の左半分を洗い終わったら、一度カーシャンプーを洗い流します。先述したように、洗うのに時間がかかってシャンプーが乾いてボディに付着するのを防ぐために車の半分ずつを洗うようにしましょう。

しっかりと水をかけて、シャンプーがボディに残らないように流しましょう。
今度は車の右半分を洗っていく

今度は、車の右半分を後ろから前に向かって洗っていきます。車の左半分を洗った時と逆に、後ろから前に向かって洗います。
ドアノブを洗う

ドアノブのところは汚れや傷がつきやすいところです。丁寧に洗うようにしたいですね。
車の右半分および全体を洗い流す

最後に、車の右半分および全体を洗い流します。車にカーシャンプーの泡が残らないように丁寧に洗い流していきましょう。

車の洗い方は、強くこすると汚れが落ちるというものでもありません。
やさしくこすったほうが、効果的に汚れが落ちるものです。
試してみてね。
車に付いた水滴を拭き上げていく

マイクロファイバークロスを使って車に付いた水滴を丁寧に拭き上げていきます。実は「洗車は拭き上げが命」と言っても過言ではありません。
理由は、車のボディに水滴が残っていると、「イオンデポジット」や「ウォータースポット」という洗車にとって大敵となる原因になることが多いのです。
拭き上げをきちんとやらないと、洗車をすることが塗装面を傷める大きな原因になることが多いため、拭き上げは念入りに行うようにしましょう。
車の構造上、どうしても汚れがたまりやすいところで、見落としがちなところを丁寧に洗う
ウェザーストリップ周辺

車の構造上、汚れが溜まりやすいところや見落としやすいところがあります。
特に、ウェザーストリップ周辺は車の構造上、汚れやすいところの一つです。水滴が付着したまま見落としがちになるので、ここも丁寧に拭き上げておきましょう。

ウェザーストリップとは、簡単に言うとドアとボディの隙間を埋めるゴム製のシール材のことを言います。ドアを開けたときに、ボディ側やドア側をぐるりと環状にぐるりと囲む黒い枠のことです。
これがあることで、雨風やホコリ、振動を遮断することができて快適な室内を保つことができているのです。ココが汚れたままだと、ウェザーストリップのゴムの劣化につながり、水が漏れて来たり振動が酷くなったりしますのでしっかり掃除しておきましょう。
リヤハッチの溝

30プリウスや50プリウスのようなセダンタイプの車でトランクではなく、リヤがハッチバックになっている場合は、ここにゴミや汚れが溜まりやすいのです。ここも綺麗にしておきましょう。
フロントウィンドーの前の部分

フロントウィンドーの前の黒いプラスチックの部分には、汚れもそうだが枯葉などのゴミが溜まりやすいですね。結構面倒な箇所の一つです。ここもゴミを取り除き、綺麗に水拭きしておきましょう。
サンバイザーの裏の部分

サンバイザーの裏の部分は表からでは拭き取りにくいため、窓を半開きにして丁寧に拭き取りましょう。ここを綺麗にしておくと、ナビシートに座った人が窓を開けたときに汚れていないので気持ちが良いのです。
室内を清掃する
ボディの洗車が終わったら、室内の清掃もやっておきたいもの。余裕があればでいいと思いますが、せっかくボディがキレイになったからには、室内もキレイにしておくと楽しくドライブができるのです。
フロアマット

フロアマットを布団たたきなどの棒を使ってたたいてホコリを落とします。普段同乗者が乗らない場合でも、ドライバー側のフロアマットはとても汚れやすいですね。汚れが酷い場合は、洗剤で洗うようにしましょう。
フロアを水拭き

汚れやすいフロアは、フロアマットを外して水拭きしましょう。
掃除機でホコリを吸い取るのも良いですが、僕の経験上、水拭きしたほうが汚れは落ちやすいです。特に、普段車の中で飲食をする人は、フロアが汚れやすいのです。汚れはカビやにおいの原因になるのでしっかり拭きとっておきましょう。
シートを水拭き

シートも水拭きしておきましょう。ファブリックのシートでも、後で風を通しておけば水拭きしても大丈夫です。
エンジンのヘッドカバーを水拭き

できればエンジンルームも綺麗にしておきましょう。特にヘッドカバーはクロス等で水拭きするだけでエンジンのコンディションも良い状態を保つことができます。
ボンネットの裏
ボンネットの裏の部分も丁寧に水拭きしておきましょう。ここもボディの一部なので洗って当然と言えば当然なのですが、ついつい面倒で飛ばしてしまいがちになるので、できれば拭いておきましょう。
ドアやトランクを開放して車の中に風を通す

水滴を拭き取り終わったら、車のドアやトランクを全開放して車に風を通します。普段閉め切っていることが多い室内に風を通すことで、車内のにおい対策ができます。
洗車道具も綺麗にしてしまっておく

使用したスポンジやクロスなどは綺麗に洗って乾かしておきましょう。
洗車で車は綺麗にしても、洗車道具は汚れたままという人も多いのではないでしょうか?
カーシャンプーが残ったまま放っておくと、スポンジの劣化も早いしカビが発生しやすいので要注意です。洗車バケツも綺麗にし、ホースリールも冬場の凍結を防止するために水抜きをしてしまっておきましょう。
手洗い洗車で、よくある質問


手洗い洗車を自分でするときに、「こういう時って、どうすればいい?」って迷うことがよくありますよね。
ここでは、当サイトのライターさんが、手洗い洗車に関する皆さんの疑問に回答しています。是非参考にして愛車をキレイにしてね!
洗車に適した天気は?
洗車に関する様々な疑問の中でも、特に多いのが適した天候です。洗車をするのに最適な天気は薄曇りで、風がほとんど無い状態の時が、洗車には最適なのです。
薄曇りだと、カーシャンプーが乾いてボディに付着するのも防げますし、風で飛んできたホコリでせっかく洗った車が汚れる心配も無いからです。水滴を拭き取る手間が省けるので雨の時に洗車するのが良いという人もおられますが、レインウェアを着てまで洗車したくはない方が大半でしょう。
なかなか薄曇りの日と洗車できるタイミングが合わないので都合良くはいかないこともあります。でも炎天下での洗車や風の強い日に洗車をするのは避けたほうが良いでしょう。
手洗い洗車と機械洗車のどっちがいいの?
洗車機を使っての洗車よりも、できれば手洗いで愛車を洗車したいもの。
洗車機だと、汚れが酷い場合には汚れが落としにくいしですし、細かいところまで洗浄がしにくいもの。また、旧式の機械だとボディを傷つけてしまう恐れもあります。
ただ、ケースバイケースで、洗車機を使用しての洗車がおすすめなのは、雨の日に洗車をしなくてはならないときに洗車機を使った洗車をすることで、効率良い洗車ができるので使ってみると良いでしょう。
コーティング車の洗車はどこに気を付ければいい?
コーティングを施した車の洗車を行う際は、コーティングの被膜を傷めないように必ず中性のカーシャンプーを使用するようにしましょう。
また、コーティングのプロショップで施工したコーティングの場合、専用のメンテナンスキットが付属されている場合が多いので、メンテナンスキットを使用して洗車を行うようにしたほうが良いですね。
オススメの洗車の頻度は?
洗車を行うのに適度な頻度は、車の保管状態や使用状態によって少しづつ異なるのが現状です。例えば車の保管状態別に適度な洗車の頻度を申し上げますと、
車の保管状態 | 適度な洗車の頻度 |
ガレージ(屋内駐車場)保管の場合 | 一か月に一回 |
カーポート(壁ナシ駐車場)保管の場合 | 二週間に一回 |
屋外駐車場(青空駐車場)保管の場合 | 一週間に一回 |
といったところでしょうか。車の保管状態だけではなく、その他にも「ボディカラー」や、毎日の通勤で車を使っているか?または、週末のレジャーや買い物のみの使用なのか?によっても適度な洗車の頻度は異なってくるのです。
夜に洗車をしてもいいの?
夜の洗車には賛否両論があるのと、夜に洗車を行うにはメリットとデメリットの両方が存在します。
夜に洗車をするメリット | 夜に洗車をするデメリット |
・熱中症や日焼けの心配がない ・車の水滴が乾きにくいため、あわてて拭き上げなくても良い ・洗車場が混んでいない |
・洗い残しや拭き残しが発生しやすい ・夏場は蚊に刺される心配がある ・夜霧や夜露が発生する心配がある ・冬場は冷え込む ・寂しくて心細い |
夜の洗車は、上記の表にあるように、メリットよりもデメリットの方が多いように思えるですが、それは人それぞれ捉え方が違ってくると思っています。中には、夜に洗車をするのが好きだから夜の洗車が習慣になっている人もおられます。また、夜にしか洗車をする時間が確保できない方もおられるのです。
いつも夜に洗車をする方は、日中の洗車よりも夜の洗車の方がメリットが多いと感じているから夜に洗車をするのでしょうし、日中と夜の両方に洗車をやってみて、メリットが多いと感じるほうで洗車を行えば良いでしょう。
まとめ


いかがでしたでしょうか?
今回のお話は、大まかに言って、
●自宅やコイン洗車場で洗車をする際に必要な洗車道具
●車を大切にする人のための、上手な洗車のやり方とポイント
●手洗い洗車で、よくある質問
でしたね。
洗車をする際に最低限揃えておきたい道具や、洗車の手順やポイント、洗車に適した天気など、いろいろお話をしてきました。
大事なのは、実際に愛車をドライブする自分自身が気持ちよく運転できるように綺麗にしておくのは勿論のこと、ナビシートに座る素敵な恋人や家族のためにも車は綺麗にしておきたいですね。
そのためには大雑把なところだけではなく、細かいところまできっちり綺麗にすることが大切です。
「こんなところまで綺麗にしてくれて、気が利く人なんだ!」とナビシートに座った人も喜んでくれるに違いありません。
是非、参考にして戴ければ幸いです。
今回は、愛車を大切にし、車をいつも綺麗にしておきたい人のためのとっておきの洗車のやり方をお話してみました。
是非、参考にして愛車を綺麗にして戴けると幸いです。