30プリウス(3代目プリウス)のATF(オートマオイル)交換でわかったこと

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自分の愛車の事は意外と知らないもの。

愛車の30プリウス(3代目プリウス)のATF(オートマオイル)を交換しようと思い、トヨタのディーラーに行った時のこと。

ライター

今回のメンテナンスで、トヨタのハイブリッドカーの素晴らしいトランスミッションの仕組み、トヨタの技術の素晴らしさを知ることができました。

また、ATF(オートマオイル)の適切な交換時期について理解を深めることができたので、お話しました。

30プリウス(3代目プリウス)のATF交換で知ったこと

ライター

トヨタのディーラーにATF(オートマオイル)の交換に行った際に、担当のメカニックの方と話していて、わかったことがいくつかありました。

知らなかったことなので、驚いたのと同時に感動した体験です。参考になれば幸いです。

 

30プリウスがCVTF(CVTオイル)ではなくATF(オートマオイル)を使用する理由は、ミッションが「電気式無段変速機」だからだ!

30プリウスのATF(オートマオイル)の交換に行ってきた。

近所のトヨペットに事前に予約を入れておいて行ったのだが、僕には予約を入れた時点で一つ疑問があったので、予約した段階で写真撮影とメカニックの方と話したい意向をトヨペットの担当営業の方に伝えておいた。

その疑問とは、

30プリウスのミッション機構はCVT(無段変速機)なのに、なぜCVTF(CVTオイル)ではなく、ATF(オートマオイル)なのだろうか?

という疑問だ。

ATF(オートマオイル)とCVTF(CVTオイル)とは、その機構の違いから、求められる特性が違うはずなので、使うオイルも専門油を使用しなければならないはずだ。

それについては、交換作業に立ち会わせてもらい、担当したメカニックの方に質問してみた。

 

理由は通常のCVTと電気式無段変速機は機構が違う!

ライター

30プリウスはミッションの機構がCVTのはずなのに、なぜCVTF(CVTオイル)を使用せずにATF(オートマオイル)を使用するのですか?

メカニック

実は、プリウスのミッションの機構は、通常のCVT(無段変速機)とはちょっと違い、金属ベルトではなく、ギヤを使用しているのです。

要するに、30プリウスのCVTは「電気式無段変速機」と呼ばれ、通常の無段変速機のように金属ベルトを使用しているのではなく、游星歯車を使用した機械的な変速機とモーター発電機を電気制御したシステムなのである。

実際に、プリウスだけではなく、トヨタ(レクサス)のハイブリッドカーにはこの方式が採用されている。本当にこれ以上に無い素晴らしい変速機構なのである!

【驚異的】他社とは一線を画すトヨタハイブリッドシステム(THS‐Ⅱ)に採用された電気式無段変速機の凄い仕組み

いままで、CVTとは金属ベルトを使用したものだという概念や思い込みができていたために、今更ながら愛車の機構を新たに発見して、恥ずかしいやら嬉しいやらなのである。

では、メンテナンスノートに書いている「無交換」の表記に関しても、メカニックの方に聞いてみた。

 

メーカーのメンテナンスノートでは「無交換」となっているが、定期的に交換した方が良い!

ライター

メーカーのメンテナンスノートでは、ATFの交換頻度は「無交換」と明記されていますが、これについてはどうなんですか?

メカニック

メンテナンスノートにはそう書かれていますが、定期的な交換を推奨しています。

日本の道路事情は渋滞も多くシビアコンディションに近いですよね。また、横浜市は坂道がとても多いです。なので、普通に走ってもATF(オートマオイル)は劣化しやすいでしょうね。

なるほど!凄く納得だ。

やはり、自分の愛車のコンディションを良好に保つためにも、わからないことはプロに聞いてみるべきだろう。ATF(オートマオイル)の交換時期については別の記事でアップしているので、そちらを見て戴ければ良いと思う。

ATF(オートマオイル)の適正な交換時期を知って愛車のベストコンディションを保つ!

では、実際に交換する際にATFがどれぐらい汚れているかが気になる。なので、トヨペットにお願いして交換作業に立ち会わせて戴いた。

 

30プリウス(3代目プリウス)のATF(オートマオイル)の交換手順および状況

ライター

トヨタのディーラーで、30プリウス(3代目プリウス)のATF(オートマオイル)を交換したときの交換手順と状況です。参考になれば幸いです。

 

30プリウス(3代目プリウス)のATF(オートマオイル)の交換手順

車をフロアジャッキでジャッキアップして、アンダーカバーを外した時点で交換に立ち会わせてもらった。

まず、ドレンコックを外し、古いATFを抜くところから作業がスタートする。

 

1.ドレンコックのボルトを外し、古いATFを抜き取る

@daimaoumeneki♬ オリジナル楽曲 – Shinji

上のTikTok動画を再生してもらうとわかると思うが、ATFが結構汚れているのがわかるだろう。

走行距離は48,000㎞なのだが、結構汚れるものだなあと驚いた。

 

2.オイルチェンジャーで新しいATFを注入

上の画像はオイルを交換する際に使用するオイルチェンジャーだ。

ATF(オートマオイル)の交換だけでなく、エンジンオイル等の様々な油脂類の交換に使用する機械なのだろう。

 

@daimaoumeneki♬ オリジナル楽曲 – Shinji

上のTikTok動画に出ているが、オイルチェンジャーを使用して新しいATFを注入している様子だ。

オイルがキレイな赤色をしているのがわかるだろう。

 

3.新しいATFを注入した後、エンジンをかけてオイルを循環させる

新しいATFの注入が終わったら、エンジンをかけてオイルを循環させる。その時間は約5分ぐらいだった。新しいオイルでAT内を洗浄するのだ。

 

4.新しく注入したオイルを抜き取り、さらに新しいオイルを注入する

エンジンをかけてオイルを循環させたら、エンジンをストップして、循環させたオイルを抜き取る。

そして、さらに新しいATFを注入するのだ。30プリウスのATFの注入量は満タンで約4ℓだ。それを2回入れるのだから、使用するATFの量は約8ℓになる。メカニックの方によると、ATFの料金はその8ℓの代金なのだという。

僕の30プリウスは、走行距離が48,000㎞での交換ということで古いオイルの汚れは酷くはなかった。

これが100,000㎞以上の過走行での交換になると、新しいATFを入れては抜くという繰り返しを何回か行うことで、AT内をリフレッシュするのだという。

なるほど!と思ってしまった。

 

今回使用したATF(オートマオイル)

上記の画像は今回の交換に使用したATFだ。

トヨタの純正ではなく外品にはなるが、品質がとても良く、トヨペットが信頼して使用しているATFだと言う。メーカーと銘柄はACDelcoのATフルード ATF GET2 Plusというもの。それを約8ℓ使用しての交換となった。

 

ATF代金および交換工賃

ATF代金および交換工賃は下記のとおり。

ATフルード GET2プラス 8L 6,470円
トランスアクスルハウジング&ケース ガスケット 242円
交換工賃 3,663円
合計 10,372円

ディーラーだと作業は丁寧だし、車のことは熟知しているので安心してお任せできる。

それでいてこの費用だととても良いのではないか。

 

ATF交換後の車の状況

ATF交換後の車の様子は、さほど変わったようには見えない。

これは、48,000㎞での交換ということと、普段ATに不具合が見られたわけでもなく、車がとても良いコンディションであることが大きいだろう。現に、過走行の車がATFを交換した後は、走りに大幅な改善が見られたという報告が多いと言う。

やはり、愛車を常に良い状態に保つためにも、普段のメンテナンスはしっかり行っておこう。

 

まとめ

ライター

いかがでしたでしょうか?

今回のお話は、大まかに言って、

30プリウス(3代目プリウス)のATF交換で知ったこと
30プリウス(3代目プリウス)のATF(オートマオイル)の交換手順および状況

でしたね。

僕の愛車の30プリウス(3代目プリウス)のATF交換についてお話させて戴きました。

今回の交換で、新しく発見できたこともあり、とても有意義なメンテナンスとなりとても良かったと思います。このサイトを見て戴いている30プリウス(3代目プリウス)のオーナーの方も、ATFの定期的な交換で良い状態の愛車に乗って戴ければ幸いです。

クルマ好きならば、最低限のメンテナンスではなく、常に最良の状態の車に乗りたいですね。

 

 

 

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