24ヶ月法定点検の費用と項目を徹底解説!車検との違いや受けないリスクとは?

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「車検を受けたばかりなのに、なぜ24ヶ月点検も必要なの?」 「受けないと罰則があるのか、費用はどれくらいかかるのか知りたい」

そんな疑問をお持ちではありませんか?車を所有していると必ず訪れる「24ヶ月法定点検」ですが、車検(継続検査)と混同されやすく、その重要性が見落とされがちです。

しかし、24ヶ月点検は単なる義務ではなく、愛車のコンディションを維持し、将来の売却価格(リセールバリュー)を守るための「投資」でもあります。特に最新の電子制御を搭載した車(FL5型シビックタイプRなど)にとっては、目視できない不具合を検知する重要な機会です。

本記事では、点検項目から費用相場、依頼先による違いまで、24ヶ月法定点検のすべてを徹底的に解説します。

この記事を読めば、点検の不安が解消され、愛車に最適なメンテナンスを選べるようになるはずです。

24ヶ月法定点検とは?車検との決定的な違いを解説

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車を所有していると定期的にやってくる「車検」。その際に必ずと言っていいほどセットで提示されるのが「24ヶ月法定点検」です。

多くのドライバーが「車検=点検」だと思い込みがちですが、実はこの2つ、目的も内容も全くの別物であることをご存知でしょうか。

まずは、意外と知られていない法定点検の公的な位置付けと、車検との役割の違いを明確に整理しておきましょう。

法律で定められた「義務」と「罰則」の真実

「法定点検」という名前の通り、これは道路運送車両法第48条によって、車の使用者に義務付けられている点検です。しかし、実際には多くのユーザーがその法的性質を正しく理解していません。

自家用乗用車のオーナーに課せられた法的責任

自家用乗用車の場合、12ヶ月ごと、および24ヶ月ごとに点検を行うことが法律で規定されています。

これは単なる推奨事項ではなく、公道を走る車両の安全を確保するための「オーナーの責任」として明文化されています。

 

点検を受けなかった場合に起こる「実質的なデメリット」

実は、現在の日本の法律では、自家用乗用車のオーナーが法定点検を受けなかったとしても、即座に罰金や免許停止といった直接的な罰則が科されることはありません。しかし、だからといって「受けなくていい」と判断するのは早計です。

点検を怠った状態で事故や故障が発生した場合、メーカー保証が受けられなくなったり、整備不良として過失割合が加算されたりするなど、金銭的・社会的に大きなリスクを背負うことになります。

 

「検査」の車検と「予防」の法定点検、その役割の差

車検と法定点検の最大の違いは、その「視点」にあります。

  車検(継続検査): その時点で「保安基準(公道を走るための最低限のルール)」に適合しているかをチェックする「公的な検査」です。いわば、過去から現在までの状態を確認するものです。

  24ヶ月法定点検: 点検項目に基づき、次の点検までの間に故障するリスクがないかを判断し、必要な整備を行う「予防整備」です。こちらは、現在から未来の安全を担保するためのものです。

極端な言い方をすれば、「車検に通ったからといって、明日故障しない保証はない」のです。その不安を解消し、安心してアクセルを踏める状態を作るのが、24ヶ月法定点検の真の役割といえます。

 

 

24ヶ月点検の全56項目と、プロがチェックする重要ポイント

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24ヶ月法定点検で行われる項目数は、全部で56項目に及びます。12ヶ月点検の26項目と比較すると2倍以上のボリュームがあり、車をリフトアップしてタイヤやブレーキを分解しなければ確認できない「深部」までが点検の対象となります。

ユーザーからすれば「そんなにたくさん何を調べるの?」と感じるかもしれませんが、この56項目は、車が「走る・曲がる・止まる」という基本性能を維持するために、国が定めた最低限のチェックラインです。

ここでは、その膨大な項目の中でも、特に安全に直結する重要セクションと、現代の車において避けては通れない最新の点検項目について深掘りしていきます。

足回り・ブレーキ:命に関わる最重要セクション

24ヶ月点検の最大の特徴は、ブレーキを分解して行う「分解整備(現在は特定整備)」が含まれる点です。

車検では「今、ブレーキが効くか」しか見ませんが、点検では「次の点検まで安全に使い続けられるか」をプロの目で判断します。

ブレーキパッドの残量とフルード漏れの確認

最も重要なのはブレーキパッドの残量です。

新品時は約10mmありますが、これが数ミリになると制動力の低下だけでなく、ローターを傷つける原因にもなります。また、ブレーキフルード(作動油)の漏れや吸湿による劣化も、ペダルを踏んでも止まらない「ベーパーロック現象」を引き起こす恐れがあるため、徹底的にチェックされます。

 

タイヤの摩耗状態とホイールナットの増し締め

溝の深さ(スリップサイン)だけでなく、ゴムのひび割れや偏摩耗も確認します。

そして意外と重要なのが、ホイールナットが適切なトルクで締め付けられているかの再確認です。自分でのタイヤ交換後などに起こりやすい緩みを、プロが専用工具で確実にリセットします。

 

エンジンルーム・下回り:トラブルを未然に防ぐプロの目

普段、ボンネットを開ける習慣がないオーナーに代わって、車の「心臓部」の状態を診断します。

各種オイル・冷却水の劣化と漏れチェック

エンジンオイルの汚れはもちろん、冷却水(クーラント)が漏れていないかはオーバーヒートを防ぐための生命線です。

また、オートマチックフルード(ATF)やデフオイルなど、過酷な環境にさらされる油脂類の状態もプロは逃さず確認します。

 

ドライブシャフトブーツや排気系の損傷確認

車をリフトアップして下から覗き込まなければ見えないのが、ゴム製の「ブーツ類」です。

ここが破れると中のグリスが飛び散り、高額な修理代に繋がるだけでなく、車検にも通りません。マフラーの腐食や排気漏れも、このタイミングで早期発見することが重要です。

 

 

【最新情報】OBD点検(電子制御装置点検)が不可欠な理由

2024年10月から、車載故障診断装置(OBD)を利用した「OBD車検」が本格始動しました。

これは目視では絶対にわからない「電子制御の不具合」を、専用のスキャンツール(診断機)を使ってあぶり出すものです。

特にFL5型シビックタイプRのような最新車種は、自動ブレーキやレーンキープアシストなど、多くのコンピューター(ECU)によって制御されています。24ヶ月点検において、このOBD診断を受けることは、もはや「健康診断で血液検査を受ける」のと同じくらい、現代の車には欠かせないプロセスとなっています。

 

 

24ヶ月点検にかかる費用相場と依頼先別の特徴

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24ヶ月点検の費用は、一律ではありません。「どこに依頼するか」によって、基本料金だけでなく、整備の質や安心感の幅も大きく変わってきます。

点検費用は大きく分けて「基本点検料」と「追加整備費用(部品代+工賃)」の2層構造になっています。それぞれの依頼先のメリット・デメリットを正しく理解し、自分の愛車の状態や予算に合った場所を選びましょう。

ディーラー・民間整備工場・車検専門店の価格比較

依頼先は大きく分けて以下の3つに分類されます。それぞれの費用相場(点検料のみの目安)と特徴を見ていきましょう。

依頼先 費用相場 特徴
ディーラ― 25,000円〜45,000円 高めだが、車種専用の診断機と純正部品で最高の安心感がある。
民間整備工場 15,000円〜30,000円 標準的。地域密着型で、中古パーツの使用など柔軟な相談が可能。
車検専門店 10,000円〜20,000円 安価。点検・車検に特化しており、スピードとコスト重視。

 

安心感と専門知識が魅力の「ディーラー」

そのメーカーの車を知り尽くしたメカニックが担当します。

FL5のような特殊なスポーツモデルや、最新の電子制御を多用する車種の場合、専用診断機のアップデートも含めてディーラーに任せるのが最も確実です。

「メーカー保証」を継続する条件として、指定の定期点検が必須となるケースも多いため、新車から5年以内は特におすすめです。

 

コストパフォーマンスと柔軟性の「民間整備工場」

いわゆる「街の車屋さん」です。

純正部品だけでなく、安価な社外部品(優良パーツ)を提案してくれるなど、予算に応じた柔軟な対応が期待できます。長年付き合える主治医のような安心感があり、技術力の高い工場を見つけられれば、非常に心強い味方になります。

 

スピードと手軽さを重視する「車検専門店」

徹底したシステム化により、短時間かつ低価格で点検を終えられるのが強みです。

「とにかく安く、車検と一緒に済ませたい」というユーザーに向いています。ただし、深い故障の探求や、特殊な車種の専門的な整備については、対応が難しい場合もあります。

 

基本料金以外にかかる「追加整備費用」を抑えるコツ

点検の結果、「この部品は交換が必要です」と言われると、費用は一気に跳ね上がります。これを抑えるためには、「今すぐ交換が必要なもの(保安基準に関わるもの)」と、「次の点検まで様子を見られるもの」を明確にプロに分けてもらうことが大切です。

また、日頃からエンジンオイルやワイパーゴム、バッテリーなどの消耗品を自分で管理・交換しておくことで、点検時の「ついで作業」による高い工賃をカットすることができます。

 

 

法定点検を受けることで得られる「3つの大きなメリット」

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「罰則がないのなら、高いお金を払ってまで点検を受ける必要はないのでは?」 そう考える方も少なくありません。しかし、24ヶ月法定点検を「単なる義務」や「出費」として捉えるのは非常にもったいないことです。

実は、このタイミングでプロの手による点検をしっかり受けておくことは、オーナーにとって「安全」以外にも目に見える実利をもたらします。特にFL5型シビックタイプRのような価値ある一台を所有している方にとって、この点検は愛車の「寿命」と「資産価値」を左右する重要な投資となります。

ここでは、法定点検を受けることで得られる、具体的な3つのメリットを深掘りしていきましょう。

メーカー保証を継続するための必須条件

新車で購入した場合、多くのメーカーは3年〜5年の「一般保証」や「特別保証」を設けています。

しかし、これらの保証を有効に保つためには、法律で定められた点検を適切に受けていることが条件となっているケースがほとんどです。

万が一、高額なエンジン部品や最新の電子制御系(FL5型シビックタイプRのような高度なシステム)に不具合が出た際、法定点検の記録がないために「適切な管理がなされていない」と判断され、保証修理が受けられなくなるリスクがあります。

高額な修理代を自己負担しないための「保険」としても、24ヶ月点検は極めて重要です。

 

将来の売却価格に響く「定期点検整備記録簿」の価値

中古車市場において、最も重視される書類の一つが「定期点検整備記録簿(メンテナンスノート)」です。

24ヶ月点検をプロに依頼すると、実施した整備内容がこの記録簿に刻印されます。これが揃っていることは、歴代オーナーが車を大切に扱ってきたという「信頼の証」です。

特にリセールバリューの高い車種では、記録簿の有無や点検の抜け漏れが査定額に数万円〜十万円以上の差をつけることも珍しくありません。点検費用は、売却時にしっかりと手元に戻ってくる「投資」としての側面も持っているのです。

 

路上故障の不安を解消し、愛車と長く付き合う安心感

車検はあくまで「検査時点での保安基準適合」を確認するものですが、法定点検は「未来の故障の芽」を摘むための作業です。

「ブレーキパッドの偏摩耗」や「ゴム製ブーツの微細な亀裂」など、放置すれば路上での立ち往生や重大な事故に繋がるトラブルを、プロのメカニックは逃さず見つけ出します。

2026年現在、OBD点検(車載故障診断装置による点検)が普及したことで、目視できない電子的な不具合も事前に察知できるようになりました。この安心感こそが、愛車と長く、安全に歩んでいくための最大のメリットと言えるでしょう。

 

 

点検を受ける時期と予約から完了までの流れ

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24ヶ月法定点検は、多くの場合「車検(継続検査)」と同じタイミングで実施されます。しかし、直前になって慌てないためには、適切なスケジュール把握と事前の準備が欠かせません。

車検とセットで行う場合と単独で行う場合のスケジュール

最も一般的なのは、車検満了日の1ヶ月前から受けられる「車検同時点検」です。

  車検とセット: 点検・整備・検査を一度に終わらせることができ、手間も費用(代行手数料など)も最小限に抑えられます。

  単独で行う場合: 「ユーザー車検」で検査だけを先に通した後に、整備工場へ「後整備」として24ヶ月点検を依頼することも可能です。ただし、万が一検査で不合格となった場合、二度手間になるリスクがあるため、基本的には点検・整備を先に(あるいは同時に)行うのがスムーズです。

 

当日に必要な持ち物と準備しておくべき書類

受付で「あれがない!」と困らないよう、以下の4点は必ず車に積み込んでおきましょう。

  自動車検査証(車検証):2024年以降の電子車検証も、ICタグの読み取りが必要なため必須です。

  点検整備記録簿(メンテナンスノート):前回の点検内容をメカニックが把握することで、より的確な診断が可能になります。

  自動車税納税証明書:最近はオンラインで確認できる場合も多いですが、念のため用意しておくと安心です。

ロックナットアダプター(重要):社外ホイール等で盗難防止用のロックナットを使用している場合、これがないとタイヤを外してのブレーキ点検ができません。

 

よくある質問(Q&A)

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24ヶ月法定点検について、読者からよく寄せられる疑問をまとめました。

点検にかかる時間はどれくらい?

依頼先や整備内容によりますが、大きな追加整備がなければ半日から1日が一般的です。

車検とセットで行う場合は、最短で数時間の「スピード車検」から、各部を精密にチェックする「1泊2日」まで幅があります。FL5のような特殊なパーツを扱う車種や、経年車で整備箇所が多い場合は、余裕を持って2〜3日預けるつもりでいると安心です。

 

自分で(ユーザー点検で)済ませることはできる?

結論から言えば、知識と道具があれば「可能」ですが、おすすめはしません

法律上、使用者が自ら点検を行うことは認められていますが、56項目にはブレーキの分解や下回りの詳細なチェックが含まれます。また、2024年から本格始動した「OBD点検(電子制御診断)」には専用のスキャンツールが必要です。

プロによる点検の「記録簿(判子)」がないと、将来の売却価格やメーカー保証に悪影響を及ぼすため、専門家に任せるのが賢明な判断です。

 

12ヶ月点検との違いは何?

最大の違いは「項目数」と「分解の深さ」です。

  12ヶ月点検(26項目): 基本的な走行性能の確認が中心。

  24ヶ月点検(56項目): 12ヶ月点検の内容に加え、ブレーキ内部の摩耗や清掃、シリンダーの動作確認、車室内・外のさらに細かい項目までを徹底的にカバーします。 2年に1度の「大掃除」と「精密検査」を兼ねているのが24ヶ月点検だと考えると分かりやすいでしょう。

 

 

まとめ:24ヶ月点検は愛車への「健康診断」と「投資」

24ヶ月法定点検は、単に「車検を通すための手続き」ではありません。56にも及ぶ緻密な点検項目は、目に見えない愛車の悲鳴をいち早く察知し、重大なトラブルを未然に防ぐための「究極の健康診断」です。

確かに数万円の費用はかかりますが、それによって得られるメリットは計り知れません。

  安全の確保:路上故障や事故のリスクを最小限に抑える安心感。

  資産価値の維持:整備記録簿という「信頼」を積み上げ、将来のリセールバリューを高める。

  最新技術への対応:OBD点検により、FL5のようなハイテク車の電子制御も守り抜く。

これらはすべて、愛車と長く、そして深く付き合っていくために欠かせない「投資」です。

次回の車検案内が届いたら、ぜひ今回の内容を思い出してください。信頼できるプロに点検を任せ、万全の状態に整えられた愛車でアクセルを踏み込む瞬間――そのとき感じる確かな安心感こそが、24ヶ月点検の真の価値なのです。

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