ボルトオンターボ(後付けターボ)は車検に通るのか?ボルトオンターボ(後付けターボ)を装着する際の注意点も解説

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愛車のパワーアップにボルトオンターボ(後付けターボ)を検討中ですが、車検は大丈夫なのでしょうか?

よく耳にする疑問です。

ライター

最近は、GR86(ND8)やBRZ(ZD8)のようなもともとターボの設定が無い車向けのボルトオンターボキットが発売されています。HKSやTRUST(トラスト)の製品が多いようです。

でも、せっかく高い費用をかけてボルトオンターボ(後付けターボ)を装着しても、車検に通らなかったら元も子もありません。

今回は、ボルトオンターボ(後付けターボ)は車検NGなのか?また、ボルトオンターボ(後付けターボ)を装着する際の注意点についてお話しました。

費用の詳細 金額
自賠責保険料 17,650円
重量税 15,000円
印紙代 1,800円
車検基本料 9,300円
24ヵ月法定点検料 15,500円
エンジンオイル交換 0円(無料サービス)
楽天Car車検割引 -11,000円
合計 48,250円

 

ボルトオンターボ(後付けターボ)は、車検に通るのか?

ライター

「愛車の更なるパワーアップにボルトオンターボ(後付けターボ)を検討中だけど、果たして車検には通るの?」

といった疑問があるようです。この項目では、ボルトオンターボ(後付けターボ)が車検に通るのか?どうなのか?についてお話しました。

ボルトオンターボ(後付けターボ)は、基本的には車検には影響がない!

結論から言ってしまいますと、ボルトオンターボ(後付けターボ)の装着そのものは、基本的には車検には影響がありません。

各アフターパーツのメーカーからボルトオンターボキットは、結構な種類が発売されています。若者の車離れが激しく車社会が昔とはかなり変化してしまった昨今では、車検に通らない製品を各アフターパーツのメーカーも発売したりはしません。

車検に通らない製品を発売しても、売れないのは目に見えていますし、趣味で週末にサーキットに通うような希少なユーザーのみをターゲットとした製品だけを作るようなことをする余力は、どのメーカーも残っていないのが現実でしょう。

 

ボルトオンターボ(後付けターボ)は、構造変更の必要もない!

実は、改造車を公道で走らせるには、「構造変更」という特殊な車検を取得することが必要になります。

これも、結論から言ってしまいますと、ボルトオンターボ(後付けターボ)は、構造変更の必要もありません。

ちなみに、構造変更が必要となってくるカスタム(改造)は、簡単に言えば以下の内容となります。

構造変更の対象となる変更
車両の長さ、高さ、幅などの寸法変更
乗車定員の変更
車体の形状の変更
積載重量の変更
原動機(エンジン)の型式の変更
燃料の種類の変更

ボディの形状を大きく変更したり、エンジンの排気量をアップして排気量を大きくした場合は、構造変更の手続きが必要になってきます。構造変更に関しては、別の記事で詳しくお話していますので、そちらをご覧になってみて下さい。

改造車は、構造変更をしないと公道を走れない!車検での構造変更に必要な書類と費用を解説

ボルトオンターボ(後付けターボ)は構造変更には該当せず、安心してボルトオンターボ(後付けターボ)を装着して、趣味の車を楽しむと良いでしょう。

ただ、ボルトオンターボ(後付けターボ)を装着する際には、注意して戴きたいところがあります。

 

車検に引っ掛かるとすれば、排気濃度

ボルトオンターボ(後付けターボ)を装着することによって、車検に影響するとすれば、それは「排気濃度」です。

ターボはその構造上、排気ガスの力でタービンのハウジングを回転させ、過給圧によってエンジンをパワーアップさせるしくみです。

一度排出した排気ガスを再利用してタービンのハウジングを回すため、自然吸気(NA)のエンジンに比べて排気ガスの濃度が濃くなってしまいます。濃くなった排気ガスは、規定値を超えると車検には通らず、車検NGとなるのです。

排気ガスの濃度の問題を克服するために、各社から発売されているボルトオンターボキットには、付属品で専用の触媒が付いていることがほとんどでしょう。

HKSから発売されているボルトオンターボキットにも、付属品として専用触媒がセットに入っています。ボルトオンターボ(後付けターボ)装着による排気ガスの濃度が上がるのを防止するための専用触媒です。

排気ガスの問題をクリアできれば、ボルトオンターボ(後付けターボ)の装着は、車検に影響を与えるものではありません。

 

ボルトオンターボ(後付けターボ)を装着する際の費用

車種にもよりますが、ボルトオンターボ(後付けターボ)のターボキットは、各メーカーから発売されています。車種によってラインナップが無いものもあります。

取り付けの費用は、ターボキットが60万円~70万円ぐらいで、ブースト計や油温計、排気温度計などの追加メーター、サブコンなどの補機類やECU調整などのセッティング代、工賃を入れると相当の金額になります。各追加パーツや工賃については以下の表を参考にしてみて下さい。

メニュー 費用
ボルトオンターボキット本体 60~70万円
追加メーター類 6~8万円
サブコンなどの補機類 9~10万円
取り付け工賃 10~15万円(ショップによって大きく違う)
ECU調整 5~10万円

それらは車種やショップによってマチマチですので、取付を検討する際にショップに相談すると良いでしょう。

 

費用の詳細 金額
自賠責保険料 17,650円
重量税 15,000円
印紙代 1,800円
車検基本料 9,300円
24ヵ月法定点検料 15,500円
エンジンオイル交換 0円(無料サービス)
楽天Car車検割引 -11,000円
合計 48,250円

 

愛車にボルトオンターボ(後付けターボ)を装着する際に、注意するポイント

ライター

ボルトオンターボ(後付けターボ)そのものは、基本的に車検には通るということをご理解戴けたかと思いますが、車検を通すよりも大事になってくるのが、ボルトオンターボ(後付けターボ)を装着した後のメンテナンスだったりします。

この項目では、ボルトオンターボ(後付けターボ)を装着した際に注意して戴きたいポイントについてお話しました。

ボルトオンターボ(後付けターボ)装着によるパワーアップに伴い、足廻りも強化する

ボルトオンターボ(後付けターボ)の装着によってパワーが上がった分だけ、補強しておかないといけない箇所があります。

サスペンションやタイヤ&ホイールなどの足廻りのパーツは強化品に交換することをおすすめします。

ボルトオンターボ(後付けターボ)によってのパワーアップは、もともとのターボカーである車のブーストアップ(過給圧アップ)やタービン交換によるパワーアップとは訳が違います。

もともとのターボカーもパワーアップに伴って、それなりの足廻りの交換や見直しは必要になってはきますが、もともとターボの装着が無い車をボルトオンターボ(後付けターボ)によってパワーアップするのですから、相当の強化が必要になってくるのです。

僕の若い頃の話になりますが、同じショップで顔見知りの人が、ボルトオンターボによってパワーアップした車でその他のパーツを強化せずに全開でドライブした際に、あまりのハイパワーによってドライブシャフトがねじ切れたというハプニングがありました。

ボルトオンターボ(後付けターボ)を装着した際には、最低でもショックアブソーバー、スプリングを強化品に交換し、タイヤ&ホイールもインチアップすることをおすすめします。

足廻りがノーマルだと、タイヤが車のパワーに負けてしまいグリップしなかったり、トラクションが掛からずに危険な目に遭ったりする懸念があります。

ボルトオンターボ(後付けターボ)の装着によってパワーアップした分だけ、足廻りは強化しておきましょう。

 

触媒を強化品に交換する

各メーカーから発売されているボルトオンターボキットには、専用触媒が付属されていることが多いのですが、中には付属されていない場合もあります。

先述しましたが、ボルトオンターボ(後付けターボ)そのものは、基本的に車検は通るのですが、ターボの装着によって排気濃度が濃くなります。そうなると車検はNGです。

必ず専用触媒を装着して、排気ガスの対策は施しておきましょう。

 

装着後は、周辺パーツを念入りに点検する

ボルトオンターボを装着してからは、いままで以上に周辺パーツを念入りに点検するようにしましょう。純正ではもともと装着されていなかったパーツを新たに付けたのですから、純正のような正確さは無いと考えたほうが賢明かと思います。

どこかの配線が外れていて、メーターが正常に表示しなかったり、実際には1.2~1.5bar以上のブースト圧(過給圧)が掛かっていてエンジンに相当な負担が生じているのに、0.8~1.0ぐらいの低ブースト圧を表示していなかったりする懸念があります。

自分で点検できない場合は、取り付けたショップに小まめに点検に行くとかして、対策をしましょう。高いボルトオンターボ(後付けターボ)を付けたのはいいけど、メンテナンスをサボっていて大切なエンジンを壊してしまったのを僕は実際に目にしています。

装着後のメンテナンスは念入りに行うようにして下さい。

 

エンジンオイルなどの油脂類はマメに交換する

ボルトオンターボ(後付けターボ)を装着した後は、今まで以上にエンジンオイルなどの油脂類をマメに交換するようにしましょう。

ターボは通常の自然吸気エンジン(NA)に比べると高温になりますし、油脂類やゴム・パッキン等の熱による劣化が激しいのです。また、もともとのターボカーでのブーストアップやタービン交換と違い、ボルトオンターボ(後付けターボ)は繊細なものだということを理解しておかなくてはいけません。

エンジンオイルは勿論のこと、ギアオイルやミッションオイル、デフオイルの交換はマメに行うようにし、いつまでも良い状態の車に乗れるように大事に扱って下さい。

 

まとめ

ライター

いかがでしたでしょうか?

今回のお話は、大まかに言って、

ボルトオンターボ(後付けターボ)は、車検に通るのか?
愛車にボルトオンターボ(後付けターボ)を装着する際に、注意するポイント

でしたね。

ボルトオンターボ(後付けターボ)は、プロショップで装着したから安心というものでもありません。もともとターボの設定が無い車に新たに装着するものですので、もともとのターボカーとは扱いが違うということを認識して、大切に扱って下さい。

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