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昨今の洗車機は、車に乗ったままで洗車ができる「ドライブスルー洗車」が便利なようだ。短時間でラクに愛車をキレイにすることができるので、便利だと評判になっている。
車に乗ったままで洗車ができる「ドライブスルー洗車」とはどんなもの?
同じ洗車機でも、車に乗ったままで洗車ができる「ドライブスルー洗車機」は、とても便利な洗車機です。この項目では、設置してある場所や、ドライブスルー洗車機のメリット・デメリットについてお話しました。
ドライブスルー洗車とはどんなもの?
ドライブスルー洗車とは、車にのったままで洗車機を使うことができる洗車機での洗車のことを言う。
洗車をする前に、コントロールボードで洗車コースやオプション、装備品などを入力し、決済を済ませてスタートボタンを押し、車を停車位置まで移動させて車内で待つと、洗車機による洗車がスタートして、勝手に洗車をしてくれる優れモノだ。
僕はどちらかと言えば、洗車は手洗いで丁寧にやりたいほうなので、あまりこのような洗車機を使うことは無いが、急ぎでどうしても洗車をしないといけない場合などに使用することで手っ取り早く楽に愛車をキレイにすることができるのだ。
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ドライブスルー洗車機を設置してあるところ
ドライブスルー洗車機が設置されている場所は主に以下の三カ所だろう。
コイン洗車場
カーショップ
ガソリンスタンドとコイン洗車機の場合は、従来の門型洗車機がドライブスルー洗車機に切り替わっている場合が多いようだ。その場合は、従来の門型洗車機と外観がよく似ていることがあるので、「従来の洗車機」か?「ドライブスルー洗車機」か?見極める必要があることもある。
一部、カー用品量販店にドライブスルー洗車機が設置しているところもある。
ドライブスルー洗車のメリット
ドライブスルー洗車機のメリットはたくさんある。下記のメリットを感じたら、ドライブスルー洗車機を積極的に利用することで、愛車を常にキレイにしておくことが可能だ。
短時間で作業がとても楽!
一番のメリットは、洗車作業が短時間でとても楽だと言うことに尽きるだろう。僕もシャンプー洗車のコースを選択してドライブスルー洗車機を利用したが、ものの2分ぐらいで工程が完了し、拭き上げスペースに移動して拭き上げ作業を行なうことができた。
他にも、コーティングやワックス付きのコースがあるが、それでも工程時間は4~5分で完了するので、とても短時間でラクなのである。
条件によっては雨の日の洗車が可能
ドライブスルー洗車機のメリットの一つにとても嬉しいのは、屋根付きの拭き上げスペースがあるところに設置されている場合には、雨の日の洗車機の利用が可能だと言うことだろう。
車に乗ったままで、洗車機が使えて、工程が終了すると拭き上げスペースに車を移動させて拭き上げ作業ができる。雨の日に車をしたい方は結構多いので、いつもは手洗い洗車をしている方でも雨の日だけはドライブスルー洗車機を利用する方も多いようなのだ。
金額が安い
ドライブスルー洗車機の利用する費用は、通常の門型洗車機よりはどうしても高額になる。しかし、意外と思ったよりも金額が高くないと僕は感じた。
僕が利用したドライブスルー洗車機の接地しているところは、エネオスのセルフ給油のガソリンスタンドだが、洗車コースの種類と費用は以下の通りだ。
コース名 | 料金 |
泡ジェット付 クラスコートサラ(ガラス系コーティング) | 1,900円 |
クラスコートサラ(ガラス系コーティング) | 1,600円 |
泡ジェット付 ビーナスガード(ポリマー系コーティング) | 1,600円 |
ビーナスガード(ポリマー系コーティング) | 1,300円 |
撥水洗車 | 900円 |
シャンプー洗車 | 600円 |
泡ジェットとは、洗車ブラシをかける前に、モコモコの泡で泥汚れを浮かせてジェットスプレーで汚れを落としていく工程のことだ。特に黄砂のような落ちにくい泥汚れや花粉などを落とすのに効果が高いようである。
この泡ジェットはオプション設定もされており、泡ジェットを含めたオプションの料金は以下の通り。
オプション名 | 料金 |
泡ジェット | +300円 |
ホイールブラシ | +300円 |
ていねい洗車 | +300円 |
下部洗浄 | +200円 |
ドライブスルー洗車のデメリット
手間がかからずラクなドライブスルー洗車だが、メリットもあればやはり、デメリットも存在する。デメリットをよく理解した上で、上手に利用して戴きたい。
ブラシの届かないところは洗えない
自分で洗う手洗い洗車と違い、洗車機で洗う以上は、当然洗車ブラシの届かない箇所もある。ホイールも通常のコースだとブラシが届かないので、オプションでホイールブラシを選択すればいいが、ブラシが届かずにどうしても洗い残しがでてしまうのは以下の通りだ。
フロントバンパー周り
この部分は、洗い残しが出てしまいやすい箇所なので、手洗いすることをおすすめしたい。
洗車キズがつく可能性がある
昨今の洗車機のブラシは、ひと昔前のブラシと違い、素材が改良されてキズが付くという話はあまり聞かなくなったものの、やはり高速でブラシを回転させて車のボディを擦るわけだから、全く無傷ですという訳にはいかない。どうしても多少のキズは覚悟して洗車機を利用しないといけないだろう。
特に、ソリッドの黒系や赤や青のボディカラーの車はキズが付いてしまった場合に目立ちやすいのだ。そういうボディカラーの車の方は、硬いガラス系のコーティングを事前に施しておくことをおすすめしたい。
撥水コート(コーティング)はムラが出やすい
先述したコースの中にもあった撥水コートは、手作業でやるコーティングとは違い、機械で洗車の工程の一部としてやるわけだから、どうしてもムラになりやすいのは理解しておいたほうが良いだろう。
とは言っても、これは車の状態にもよって違ってくる。洗う前の状態で車の汚れが酷い場合にはコーティングの薬剤のノリが悪いのだ。下地に水垢などの汚れが付いている場合はなおさらである。
夏は暑い!
洗車機の運転中は、エンジンをストップしておかないといけないため、エアコンが効かない状態である。エンジンをストップしたままでエアコンを動かすのも可能だが、猛暑の時はエンジンをかけないとエアコンの効きが悪い。
ドライブスルー洗車のやり方と注意点
実際にドライブスルー洗車機を使って洗車をしてみました。今までドライブスルー洗車機を使ったことが無い方でも簡単に使うことができますが、初めて使う時はやはり不安ですよね。
この項目では、ドライブスルー洗車機を使う際の使い方の手順や使う際の注意点についてお話しました。
ドライブスルー洗車機の操作の手順
ドライブスルー洗車機を使って洗車を行う際に、洗車道具が全く必要ないわけではない。洗車後の拭き上げは手作業なわけだから、拭き上げに必要な洗車道具だけは洗車機が設置してある場所に出向く前に用意しておこう。
該当の洗車機は、ENEOSのガソリンスタンドに設置されてあるもので、これが主流になってきているようだ。
最低限必要な道具
マイクロファイバークロスは、拭き上げに必要な道具だ。ボディ用と足回り用で最低2枚は持って行きたい。
1.ドアミラーはたたんで、アンテナは外しておく
上の画像のように、このようなポール型のアンテナは、洗車機にかける前に外しておくことをおすすめしたい。そのまま洗車機にかけてしまうと、アンテナを破損する恐れがあるからだ。
それと、たいていのドアミラーは格納が可能になっているから、洗車機にかける前に格納してたたんでおくようにしたい。実際に格納するのを忘れてしまい、そのまま洗車機にかけてドアミラーが破損してしまった事例も実際にあるのだ。
2.決済の種別・ポイントを選択する
タッチパネルの画面にて、決済の際のポイント種別を選択する。T-ポイント・楽天ポイント・Dポイントでポイントを貯めたり使うことができる。これはいいね!
3.決済方法を選択する
支払いは、先述したT-ポイントや楽天ポイント、dポイントの他に、ENEOSカード・nanacoなどの各種カードなど決済方法が多彩で便利である。
4.洗車コースの選択
決済方法の選択が終わると、次は洗車コースの選択だ。メニューは泡付きクラスコートサラからシャンプー洗車まで全6コースから選べる。
5.オプションの選択
選択できるオプションは、先述したとおり泡ジェット・ホイールブラシ・ていねい洗車・下部洗浄の4つだ。
6.該当する装備品の選択
該当する装備品の選択はとても重要だ。これを正確に選択しないと、装備品が洗車ブラシによって破損する恐れがあるので、注意が必要だ。該当する装備品を選択することで、洗車ブラシがそれを加味しての動きになるし、万が一破損した場合の補償にも関係するので正確に選択しておきたい。
7.洗車コース・オプション・装備品を確定する
洗車コース・オプション・装備品を選択して確定する。確定することで金額が決定する。
8.支払いの確定をする
現金支払いの場合は、投入口に現金を入れる。クレジットカードや各種カード決済の場合は、画面の指示通りにカードをスキャンする。終わったら「確定」ボタンを押して操作終了。
9.操作終了、ゲートが上がったら車を進める
操作はこれで完了。操作盤の横のゲートが上がったら車を指示通りの位置まで進めて、車内で待機する。
10.洗車機が止まって洗車が終了したら、拭き上げスペースに移動して拭き上げを行う
洗車機が止まって洗車が終了したら、拭き上げスペースに移動して拭き上げを行う。
洗車機のエアジェットの風で水滴が吹き飛ばされて、拭き上げがとても楽にできる。
通常の手洗い洗車であれば、ルーフやボンネットにたくさん付着した水滴を拭き上げるのにセームタオルを使用しているが、ここではマイクロファイバークロスで軽く拭き上げるだけで簡単に終了するのでとても楽だ。
ドライブスルー洗車機を使う際の注意点
ドライブスルー洗車機を使う際に、注意しておきたいポイントがいくつかあるので、参考にして戴きたい。
コーティングを施した車は選ぶメニューに注意する!
僕もそうだが、コーティングを施してある車に関しては、シャンプー洗車のみにしておいたほうがいいだろう。コーティングを含んだメニューを選択するとコーティングをしているのに、その上に違う種類のコーティングを施すと、車のボディを傷める原因になるので、やめておいたほうが良い。
車にキズがつくリスクがあることを覚悟しておく
先述したが、昨今の洗車機の洗車ブラシはひと昔前に比べると改良が進んで良くなっている。それでもキズが付かないという保証があるわけではない。
特に欧州車のような水性塗装のボディに対して洗車機の使用はやめておいたほうが無難というもの。せっかく高額な対価を払って欧州車に乗っているのだから、洗車も機械ではなく手洗い洗車にこだわって戴きたい。
洗車機の稼働中はドアや窓を開けない!
洗車機は、すすぎから撥水コートの工程に移行する際などの工程の移行のときは、一時機械がストップするときもある。そのときに「故障かな?」とドアや窓を開けたりなど決してしないこと!洗車機のブラシに挟まれて車の一部が破損したり乗っている本人が怪我をするリスクがあるからだ。
終了のアナウンスがあるまでは、おとなしく車内で待つようにしよう。
アンテナなどは事前に外しておく
先述したとおり、アンテナやコーナーポールなど、外すことができるものは外してから洗車機にかけるようにしたい。アンテナを付けたまま洗車機にかけて、ポッキリとアンテナが折れてしまった事例もあるのだ。
装備品をきちんと選択する
「該当する装備の選択」のところで先述したが、ドアミラーやフロントガード・コーナーポールなどの装備品をきちんと選択するようにしておくこと。
選択することで、洗車ブラシが該当の装備品に配慮した動きをするからだ。選択した装備品の周辺はどうしても洗い残しが発生しやすいが、装備品が破損するよりはマシだというもの。正確に選択することで万が一破損しても補償の対象になる場合が多いからだ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回のお話は、大まかに言って、
●車に乗ったままで洗車ができる「ドライブスルー洗車」とはどんなもの?
●ドライブスルー洗車のやり方と注意点
でしたね。
ドライブスルー洗車機を利用した洗車は、メリットやデメリットを知っておいて利用することで有効に利用することが可能です。
手洗い洗車派の方も、うまく利用すれば愛車を常にキレイに保つことができるので、利用してみるのも良いかもしれませんね。
ドライブスルー洗車機は、設置しているところが増えてきています。
ただ、メリットだけではありません。当然デメリットもありますので、それらを理解して上手に利用することで、愛車をキレイに保つことができるのです。
今回は、ドライブスルー洗車の特徴やメリット・デメリット、ドライブスルー洗車機の使い方や注意点についてお話してみました。まだ使用したことが無い方は、参考にして戴けると幸いです。