フロントガラスのヒビは車検に通るのか?放置しておくと危険!ヒビや傷の原因や対処法を徹底解説!

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ライター

「フロントガラスに小さなヒビがあるけど…これって車検に通るのかな?」

そんな不安を感じていませんか?

フロントガラスの傷やヒビは、車検で厳しくチェックされるポイントのひとつ。放置していると車検に通らないばかりか、走行中にヒビが広がって重大な事故につながるおそれもあります。

本記事では、以下の点をわかりやすく解説します

・車検に通らないヒビや傷の具体的な基準
・見逃しやすい「NGゾーン」と保安基準の考え方
・ヒビの原因と放置するリスク
・修理・交換の判断ポイント
・自動車保険を使って修理費を抑える方法

専門業者やディーラーに丸投げする前に、正しい知識を持っておくことが損を防ぐ第一歩です。ぜひ最後まで読んで、安心して車検に臨みましょう。

フロントガラスにヒビがあると車検に通る?

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フロントガラスにできた小さなヒビや傷。
一見すると運転に支障がないように思えても、車検では意外と厳しく見られるポイントです。

車検に通るかどうかは、ヒビの位置・大きさ・形状によって判断され、場合によっては小さな飛び石跡でも“即NG”とされることもあります。

「えっ、こんな小さなヒビでもダメなの?」と思うようなケースでも、運転席の前方や視界を妨げる場所にある場合は基準に引っかかる可能性があるため注意が必要です。

この章では、車検時にチェックされる視界の基準や、ヒビの位置・大きさがどう影響するのかについて、わかりやすく解説していきます。

車検でチェックされる“視界”の基準とは


車検において、フロントガラスのヒビや傷が問題になるのは「前方視界の確保」が保安基準で義務付けられているからです。特に厳しくチェックされるのが、運転席からワイパーが拭き取る範囲(視界確保装置の作動範囲)です。

この範囲にヒビや傷、ステッカーなどの障害物がある場合、“前方視界を妨げている”と判断され、不適合=車検不合格になる可能性があります。

実際の検査では、以下のような視点でチェックが行われます:

  ヒビや傷が運転席の前方にあるか(視界の中心部ほど厳格)
  傷の形状や濃さが視界を著しく妨げるか(線状・放射状・曇りなど)
  ワイパーの掃く範囲内にあるかどうか(境界でも判断が分かれる)

なお、国の「道路運送車両の保安基準 第29条」では、“自動車の運転者の視野を妨げるおそれがある装置を備えてはならない”と明記されており、ヒビや傷も“装置ではないが妨げる要因”として対象になるのです。

 

ヒビの位置・大きさ・形状が合否を左右する


フロントガラスに入ったヒビや傷は、その位置・大きさ・形状によって車検の合否に大きく影響します。

特に重視されるのは、以下の3つのポイントです:

  ヒビの位置
運転席の前方=ワイパーが拭き取る範囲内は最も厳しくチェックされます。この位置にヒビがあると、「視界を妨げる」と判断され即・不適合となるケースが多いです。一方で、助手席側の端など、運転に直接影響しない箇所なら軽微なヒビでも通る可能性があります。

  ヒビの大きさ
一般的な目安として、直径1cm未満の点状のヒビ(チッピング)であれば車検に通ることもあります。しかし、線状に伸びていたり、放射状に広がっている場合はNGとなるケースがほとんどです。拡大傾向にあるヒビも、「安全性に欠ける」とみなされます。

  ヒビの形状
以下のような形状は要注意です:
・放射状のヒビ(スタークラック):強度が弱く、広がる恐れがあるため不合格に。
・線状クラック:視界を横切るように伸びていると、検査官から「視界を遮る」と判定されやすい。
・曇りや研磨痕:ガラスそのものの透明性を損ねる状態もNGになることがあります。

ヒビが小さく見えても、位置が悪かったり、形状的に拡大しやすいと判断されると、容赦なく不合格になります。そのため、自己判断せず、事前に整備工場などでチェックを受けておくことが安心です。

 

NGになる代表的なヒビのパターン


車検で不合格となるヒビには、典型的なパターンがいくつか存在します。見た目が小さくても、その形状や位置によって「視界を妨げる」と判断されると即NGとなることも。

ここでは、特に注意すべき3つの代表的なヒビの種類を紹介します。

  スタークラック(放射状ヒビ)
衝撃点を中心に、クモの巣状に放射線状に広がるタイプのヒビです。
特に冬場など温度変化の激しい時期には、走行中に一気にヒビが伸びる可能性も。

・見た目のインパクトが強く、運転席の前方にあるとほぼ確実にNG判定になります。
・小さな傷でも「拡大のリスクあり」と判断されるとアウトです。

  チッピング(点状の小傷)
飛び石などでガラス表面に丸く欠けたような跡が残るものです。
表面だけの軽微な損傷に見えても、運転席前にあると不合格のリスクがあります。
・ワイパーの拭き取り範囲内にあると「視界を妨げる」と判断されることも。
・傷が小さい場合はリペア対応も可能ですが、場所次第で交換対象になるケースもあります。

  ラインクラック(線状ヒビ)
ガラスの端から伸びるように発生する水平または曲線の細いヒビです。
ひと目で「伸びる可能性がある」とわかるため、最も警戒されるヒビの一つです。
・ヒビの長さが3cmを超えると、リペア不可の判断が下ることが多いです。
・視界を横断するような形だと、検査員の判断で即NGになる可能性があります。

  合否を分けるのは“場所と見え方”
どんなヒビでも、「運転席の視界を妨げる」と判断されれば不合格の対象になります。
逆に、同じヒビでも助手席側や視界外であれば通る場合もあるため、判断は極めて実務的です。

自己判断せず、早めに整備工場やディーラーで確認することが最も確実な対策です。

 

 

車検に通らないヒビ・傷の具体例と保安基準

ライター

「これくらいのヒビなら大丈夫だろう」と思っていても、車検の現場では予想外の判断が下されることも少なくありません。実際、フロントガラスのヒビや傷に対する検査は年々厳しくなっており、わずかな損傷でも“安全性を損なう”と判断されれば不合格となることがあります。

では、具体的にどんなヒビや傷がNGとされるのか?
また、車検基準として定められている「保安基準」とは、どのような内容なのか?

この章では、車検に通らない代表的なヒビや傷の実例と、その判定基準の根拠についてわかりやすく解説していきます。

運転席の前方にかかるヒビはアウト


フロントガラスのヒビや傷において、最も厳しくチェックされるのが“運転者の直接視界にかかる位置”です。

車検においては、「運転席からの視界を妨げる損傷があるか」が重点的に確認され、たとえ小さなヒビでも、運転中の視界にかかる場合は“安全上の問題あり”と判断され、不合格になる可能性が高くなります。

特にNGとされやすいのが、以下のようなパターンです。

  フロントガラスの中心部や運転席側の上下エリアにあるヒビ
視線の中心やワイパー可動域内に入っていると、安全運転を妨げると判断されやすくなります。

  クモの巣状に広がったスタークラック
日差しや対向車のヘッドライトで乱反射しやすく、昼夜問わず視界不良の原因に。

  内側に達している深いヒビ
ヒビがガラスの表層を超えて内側まで到達している場合、強度面で問題視されることもあります。

車検では「視界を妨げない小さな飛び石跡」程度であれば通過するケースもありますが、視界を横切るような位置にあるヒビは、たとえ小さくても要注意

検査官によって多少の判断差があるとはいえ、「運転者の安全な視界確保を妨げているかどうか」が判断基準の中心であることに変わりはありません。

 

ワイパーの拭き取り範囲は“視界確保”扱い


車検で重要視されるのは、「運転中の安全な視界が確保されているかどうか」です。そのため、フロントガラスに傷やヒビがあっても“視界に影響しない位置”であれば合格になるケースも少なくありません。

そこでひとつの基準となるのが、「ワイパーの拭き取り範囲」です。

  ワイパーの可動域=視界の最重要エリア
ワイパーが動く範囲は、雨天時に運転者の視界をクリアに保つための領域であり、保安基準上も「視界の確保が最優先されるエリア」として定められています。

そのため、次のような判断がなされる傾向があります。

ワイパーの拭き取り範囲内にあるヒビや傷 → 不合格となる可能性が高い
ワイパーの可動範囲外にある小さなヒビ → 合格となることがある

これはあくまでも「視界に与える影響」が基準であり、ガラスのどの位置にあるかが合否を左右するということです。

  実際の検査ではどう見られるのか?
検査員は、運転席に座って実際の視界を確認したり、ワイパーの可動域と傷の位置関係をチェックします。とくに、拭き取り範囲の中心部分(ハンドル正面のエリア)にヒビがある場合は、たとえ小さくても「視界の妨げ」と判断され、不合格になるケースが多く見られます。

一方で、助手席側の端など、運転者の視界にかかりにくい位置であれば、同じサイズのヒビでも「合格」となることがあるのです。

  検査前のチェックポイント
・ワイパーが届く範囲とヒビの位置を照らし合わせて確認しておく
・ワイパー範囲内のヒビは、車検前に補修・交換の判断を
・拭き取り範囲外でも、長く深いヒビや内側に達する傷はNGになることがあるので油断しないこと

 

専門業者の判断が最終的な合否を左右する


車検におけるフロントガラスのヒビや傷の判定では、“基準”があっても、最終的な合否は現場の判断に委ねられるケースが多々あります。特に、ヒビの位置やサイズが“微妙なライン”にある場合は、整備工場や車検業者の判断が極めて重要になってきます。

  保安基準はあくまで「指針」

国土交通省の保安基準は存在しますが、そこには「ヒビが何センチ以上なら不合格」といった明確な数値規定はありません。代わりに、「視界を妨げる損傷」「ガラスの強度が保たれていない状態」といった抽象的な表現が用いられています。

そのため、

・「この程度なら大丈夫」という判断
・「安全上問題がある」としてNGとする判断

──これらが、検査員や整備士の経験と判断力に大きく左右されるのです。

  ヒビの“見せ方”で合否が変わることも
実際に多くのユーザーが経験しているのが、
・A業者では「この傷は問題ない」と言われたが、
・B業者では「これは交換が必要」と判断された

──といった事例です。
これは悪意ではなく、業者の安全基準・リスク許容度・過去のトラブル経験などによって判断基準に差があるためです。

  不安があるなら、事前相談が鉄則
もし、フロントガラスに微妙なヒビや傷がある場合は、車検前に整備工場やディーラーへ持ち込み、事前に相談するのが最も確実な対処法です。
・その場で“車検に通るかどうか”の判断を教えてもらえる
・必要であれば、その場で補修や交換対応も相談できる
・あらかじめ確認しておくことで、“当日NG”というリスクを回避できる

車検前にディーラーや整備工場に確認を

フロントガラスにヒビや傷がある状態で車検に臨むのは、“当日になって不合格になる”というリスクを伴います。そのため、事前にディーラーや整備工場での確認を受けることが非常に重要です。

とくに「視界にかかっているかどうか微妙」「ヒビが浅くて判断しにくい」といった場合、現場で実際に車を見た専門家の判断がもっとも信頼できます。

  事前確認のメリット
合否の見込みが明確になる
→ 対応の準備ができ、安心して車検に臨める
補修やリペアの提案がその場でもらえる
→ 交換が必要か、リペアで済むかを教えてくれる
代車やスケジュールの調整も同時に可能
→ 一連の段取りがスムーズになる

  ヒビのある車は「相談してからがスタート」

仮に、今の状態で“ギリギリ通るかも”と思っていても、整備工場では「安全面から交換をおすすめします」と言われることもあります。車検は通っても、その後の安全運転に不安が残るようでは本末転倒です。

早めの相談と確認で、無駄な出費や再検査を防ぎ、安心して車検を乗り越えるための準備を整えましょう。

 

ヒビや傷の原因と、放置することのリスク

ライター

フロントガラスに小さなヒビや傷を見つけたとき、「この程度なら大丈夫」と思って放置していませんか?

しかし、その“油断”こそが危険の始まりです。フロントガラスは走行中の振動や気温変化に常にさらされており、最初はわずかな傷でも、ある日突然、視界を覆うような大きなヒビに拡大することもあります。

しかも、そのタイミングが高速道路の運転中だったら?車検の直前だったら?

本章では、そうしたヒビや傷が起こる原因と、放置することでどれほどのリスクがあるのかを解説していきます。

よくある原因:飛び石・寒暖差・凍結解氷


フロントガラスのヒビや傷は、ある日突然できるように思えますが、実は多くの場合、「よくある原因」に心当たりがあるものです。とくに以下の3つは、非常に発生頻度が高く、注意すべきポイントです。

  飛び石によるヒビ
高速道路やバイパスを走行中、前を走るトラックのタイヤが小石を巻き上げることがあります。その石が高速でフロントガラスに当たると、「パチン」という音とともに小さなヒビが入ることがあります。

最初は小さくても、放置していると数日〜数週間で拡大することも。音がしたら、見た目に異常がなくても念のため確認を。

  急激な寒暖差
冬の朝方や夏の冷房後などに、フロントガラスが急激な温度変化にさらされると、ガラスが膨張・収縮し、ヒビが広がるリスクがあります。

とくに以下のようなケースは注意が必要です:

真冬に暖房で急にガラスを温める
冷えた状態で日差しが当たる場所に長時間放置する
真夏の車内で、急に冷風をフロントガラスに当てる
ガラスは見えないストレスを蓄積しており、もともとあった小さな傷が一気に割れることも。

  凍結と解氷の繰り返し
冬場の早朝にありがちなのが、凍ったフロントガラスをお湯で解かそうとしたり、無理に氷をこすってしまう行為

このような“力”や“急加熱”も、ガラスにとっては非常に負担が大きく、細かい傷が入った状態で繰り返されると、ひび割れが進行してしまいます。

  まとめ
「飛び石」や「温度変化」「解氷の強引な処理」など、ガラスの傷の多くは日常の行動が引き金になっているケースがほとんどです。

原因を知っていれば、防げるリスクもあります。もし思い当たる節があれば、ヒビの拡大を防ぐためにも早めのチェックが大切です。

 

放置でヒビが広がるメカニズム


「小さなヒビだから大丈夫」──そう思って放置してしまうと、想像以上のスピードでひび割れが進行することがあります。実際にどのような仕組みでヒビが広がるのか、3つの要因に分けて解説します。

  1. 振動による拡大
走行中の車には常に微細な振動が加わっています。この振動が、フロントガラスにできた小さなヒビの“弱い部分”に集中しやすく、ひびをさらに押し広げてしまうのです。

特に高速道路などでは「ビッ」という音とともにヒビが一気に広がるケースも少なくありません。

  2. 引っ張る力の影響
フロントガラスには、車体の剛性維持や空気抵抗の影響で、常に「引っ張られる力」が働いています。この力が、既にできていたヒビの端に集中すると、その方向に向かって“裂けるように”ヒビが進行します。

特に曲面ガラスの中央部や端付近ではこの力が強く、放置は危険です。

  3. 気温変化による膨張・収縮
朝晩の寒暖差や、真夏の直射日光など、ガラスは温度によって膨張と収縮を繰り返します。このとき、もともとあったヒビが熱膨張に耐えられず、さらに大きくなる現象が起こります。

冬場に温風を強く当てた瞬間や、真夏にエアコン冷風を直接当てたときなどが典型例です。

  結論
・小さなヒビでも、
・振動
・ガラスが受ける構造的な力
・温度変化
という「車にとって日常的な力」で、自然に広がっていくメカニズムが存在します。

「小さいからそのままにしておこう」は、思わぬトラブルや車検不合格の原因になる可能性があるということを、ぜひ覚えておいてください。

 

高速走行中にヒビが拡大する危険性


「ヒビが入った状態でも、少しくらいなら走って大丈夫でしょ?」そんな油断が、取り返しのつかない事態を招くことがあります。

高速道路を走行中、風圧や車体の振動、さらには段差による衝撃が重なると、わずかなヒビが一気に“クモの巣状”に拡大してしまうリスクがあります。

とくに注意すべきポイントは以下の通りです:

  風圧による応力集中:高速走行では100km/h以上の風圧がフロントガラスにかかり、ヒビの先端に集中して応力が加わります。これにより、目には見えないレベルのヒビでも一気に広がる可能性があります。

  段差や継ぎ目の衝撃:高速道路のジョイント部や橋のつなぎ目を通過した瞬間の「ドン」という振動でもヒビが進行することがあります。

  温度差による膨張・収縮:走行中のエアコンや冬場のヒーター使用によって、車内外で温度差が生じ、これがガラスの熱膨張を引き起こしてヒビを拡大させる一因になります。

ヒビが急速に広がれば、視界の妨げとなり、安全運転に大きな支障をきたします。万が一、フロントガラスが破損・脱落した場合、重大事故にも直結しかねません。

「少しくらいなら大丈夫」と放置する前に、高速走行前には必ずヒビの有無をチェックし、異常があれば走行を控える判断が求められます。

 

修理か交換か?ヒビの状態で判断しよう

ライター

フロントガラスにヒビが入ってしまったとき、「修理で済むのか?」「交換すべきか?」と迷う方は多いのではないでしょうか。

実は、ヒビの状態や場所によって対処法は大きく異なり、そのまま走ると違法になるケースもあれば、早期の修理で費用を最小限に抑えられるケースもあります。

この章では、「修理と交換の判断基準」をわかりやすく解説しながら、それぞれのメリット・デメリットや費用感にも触れていきます。

ヒビの長さ・深さ・位置で対応が変わる


フロントガラスのヒビは、見た目だけで判断してはいけません。なぜなら、長さ・深さ・位置の3つの要素によって、修理で済むか交換が必要かの判断が大きく分かれるからです。

  長さが30cmを超えると交換対象に
一般的に、ヒビの長さが30cm以上になると、修理では十分な強度が確保できず、安全性の観点からガラス交換が推奨されます。

たとえ走行に支障がないように見えても、強風や段差の衝撃で一気にヒビが拡大する危険があるため要注意です。

  深さがガラス内部まで到達しているとNG
フロントガラスは「3層構造(外層・中間層・内層)」でできていますが、中間層(PVB)や内側の層にまで達しているヒビは、修理しても元の強度を再現するのが困難です。

この場合も、交換が必要となるケースがほとんどです。

  視界にかかる位置は“安全性”が最優先
たとえ小さなヒビであっても、運転中の視界にかかる位置にあると、光の反射や視認性の低下を招き、安全運転に影響します。

このような場合も、車検に通らない可能性があるため、ヒビの場所次第では交換を検討することが大切です。

「ヒビの大きさは小さいから大丈夫」と思い込まず、専門店で正確に診断してもらうことが安全への第一歩になります。

 

リペアで済む条件とその限界


フロントガラスのヒビがあっても、必ずしも交換が必要とは限りません。一定の条件を満たしていれば、“リペア(補修)”という選択肢も十分に検討できます。

  リペアで対応できる代表的な条件
・ヒビの長さが3cm未満
補修材がしっかりと浸透し、強度を保てるサイズに限られます。
・運転者の視界を妨げない位置にある
フロントガラスの中心付近にあると、補修後でも光の反射などで視認性に影響を及ぼす可能性があるため、視界外であることが前提です。
・ヒビが表面層だけで済んでいる
フロントガラスの3層構造のうち、外側のガラス層のみに留まっている場合に限ってリペアが可能です。

  リペアにも限界がある
リペアを行っても、完全に元通りになるわけではありません。わずかな歪みや光の乱反射が残ることがあり、見た目や視界に影響する可能性があります。修理後に再度ヒビが拡大した場合は、結果的に交換が必要になり、余計な費用や手間がかかることも。

「安く済ませたい」という気持ちも分かりますが、安全性や車検通過を重視するなら“リペアできる条件”に当てはまるか、慎重な判断が必要です。

 

ガラス交換が必要なケースと費用相場


リペアでの対応が難しいと判断された場合、フロントガラスは交換が必須になります。とくに以下のようなケースでは、修理では対応できず、安全性や法的基準の面からも交換が推奨されます。

  ガラスのヒビが視界にかかる場合
運転中の視界にヒビがかかっていると、車検に通らない可能性が高くなります。わずかなヒビでも、光が乱反射して視認性が悪化する恐れがあり、保安基準違反と判断されることがあります。

  ヒビが大きく成長している場合
ヒビの長さが30cmを超えている、または複数箇所に広がっている場合は、リペアでは強度を確保できず、交換しか選択肢がありません。

  深い傷や中間層に達した損傷
表面層だけでなく、中間層(PVB)や内層まで傷が到達している場合は、構造的な強度が大きく損なわれているため、即交換が必要です。

  フロントガラス交換の費用相場
・純正ガラス使用時:8万〜15万円程度
・社外品や輸入ガラス使用時:4万〜8万円程度
・工賃込み・センサー類あり:車種によっては20万円近くになるケースも

なお、国産車・外車、ガラスの種類(UVカット・HUD対応など)により価格差が大きくなります。

 

自動車保険で修理費をカバーできる?

ライター

フロントガラスの修理費用や交換費用は、想像以上に高額になることもあります。
「保険が使えたら助かるけど、実際どうなんだろう……?」と迷う方も多いのではないでしょうか。

実際には、車両保険に加入していれば補償される可能性はありますが、注意すべき点も多く存在します。たとえば、免責金額の設定や等級ダウンによる保険料の増加など、後々の負担が大きくなる場合も。

この章では、「保険を使うべきか、それとも自腹で修理すべきか」という悩みに答えるため、補償の条件や注意点をわかりやすく解説していきます。

車両保険が使える条件と注意点


フロントガラスの修理や交換に、車両保険が使えるかどうかは、「どのような原因でヒビが入ったか」と「契約内容」によって変わります

  補償対象となる主な条件
車両保険の補償範囲に、以下のような損害が含まれている場合は、飛び石や落下物によるガラスの損傷も補償対象となるケースが一般的です。
・走行中の飛び石(飛来物)
・台風・強風による飛来物や樹木の接触
・鳥獣・イタズラによる損壊 など

ただし、経年劣化や自然なひび割れ(熱割れなど)は対象外となることが多いため、契約内容を事前に確認しておくことが重要です。

  契約プランによって使えない場合も
車両保険には主に以下の2種類があり、それぞれ補償範囲が異なります。

種類 補償内容
一般条件 原則すべての偶然な事故が補償対象(単独事故・当て逃げ・落下物など)
エコノミー(車対車+A) 他車との接触・飛来物のみ対象。単独事故や当て逃げは対象外。

フロントガラスのヒビについては、エコノミータイプでも飛び石が原因であれば補償対象になることがあります。とはいえ、プランによってグレーゾーンもあるため、保険会社へ事前確認することが安全策です。

 

「飛び石」は車両保険の対象になる


フロントガラスのヒビの原因として最も多いのが、「飛び石」による損傷です。高速道路などを走行中、前を走る車のタイヤが小石を跳ね上げ、その石がフロントガラスに当たってヒビが入る――こうしたケースは非常に一般的です。

  原因が明確な「飛び石」は保険の対象に
多くの自動車保険では、「飛び石」などによる突発的な飛来物の損傷は、車両保険の補償対象とされています。つまり、修理費用やガラス交換費用を保険でカバーできる可能性があります。

ただし、補償されるのはあくまで「突発的な事故」であり、経年劣化や自然なひび割れ(熱割れなど)は対象外となるため注意が必要です。

  エコノミー型の車両保険でも対象になることが多い
車両保険には「一般条件」と「エコノミー(車対車+A)」の2種類がありますが、飛び石は「エコノミー」タイプでも補償されることが多いのが特徴です。

これは「他車が原因で被った損害(飛び石)」とみなされるためであり、必ずしも高額な一般型でなければ補償を受けられないわけではありません。

走行中に「パチン!」と音がしてガラスにヒビが入った場合、迷わず保険会社に連絡し、補償対象かどうかを確認することが第一です。

 

等級ダウンや免責金額の影響に注意


車両保険を使ってフロントガラスを修理・交換した場合、「等級が下がる」「免責金額が発生する」といった、後々の負担が生じる可能性があります。補償を受けられるからといって、必ずしも得とは限らないのです。

  保険を使うと翌年の保険料が上がる可能性
車両保険を使うと、一般的には等級が1等級ダウンし、事故あり係数が3年間適用されます。つまり、3年間にわたって保険料が割増となり、トータルで見れば「自腹で修理した方が安く済んだ……」ということも珍しくありません。

  免責金額が差し引かれて支払われる
契約時に設定した免責金額(自己負担額)がある場合、その分は保険金から差し引かれ、自己負担となります。

たとえば、「免責5万円」の契約でガラス交換費用が8万円かかった場合、保険金として支払われるのは差額の3万円のみとなります。

  修理費が少額なら“保険を使わない”判断も重要
・修理費が5万円前後
・等級ダウンで保険料が年間1〜2万円上がる可能性がある
・免責金額が大きい

こうした場合は、保険を使わず自腹で払った方がトータルコストが安くなることもあります。

「保険が使える」ことと「保険を使うべき」かは別。冷静に、費用対効果を考えて判断することが大切です。

保険会社に事前確認を取っておこう

フロントガラスのヒビに対して車両保険を使うかどうかを判断する際、もっとも確実なのは、保険会社に直接問い合わせることです。

  保険の適用可否はケースバイケース
同じような飛び石でも、
・損傷の位置(視界内かどうか)
・ヒビの大きさ・深さ
・事故の原因と報告内容
・契約内容の細かい条件
によって、補償対象になるかどうかが分かれることがあります。

  修理前に確認すれば「使う/使わない」の選択ができる
問い合わせ時に以下のようなことを確認しておくと安心です:
・「今回の損傷は車両保険の対象になりますか?」
・「免責金額はいくらになりますか?」
・「保険を使った場合、等級や保険料はどうなりますか?」
事前に確認することで、あとから「思ったより負担が大きかった」と後悔するリスクを防げます。

不安なまま修理を進めるのではなく、まずは“使えるかどうか”を確認してから動くのが、損をしないコツです。

 

 

まとめ|フロントガラスのヒビは早めに対処しよう


フロントガラスにできた小さなヒビも、放置してしまうと車検に通らない・安全性が損なわれる・修理費が高くなるといった深刻な事態に発展しかねません。

  今回のポイントをおさらい
ヒビの長さ・位置・深さによってはリペアが可能
視界にかかる・30cm以上のヒビ・中間層まで達している場合は交換必須
車両保険が使えるケースも多いが、免責金額や等級ダウンの影響に注意
“飛び石”が原因なら補償対象になる可能性が高い
費用・補償の内容は事前に保険会社へ確認を

ヒビが小さいうちに対処すれば、修理費用もリスクも最小限に抑えられます。「放置せず、すぐ動く」ことが、愛車と自分の安全を守る第一歩です。

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