自動車の24ヵ月法定点検の点検項目と費用、車検との違いを徹底解説

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ライター
24ヵ月法定点検は、ドライバーに課せられた義務であり、安全に運転するためには、普段からの車のメンテナンスが必要不可欠です。

24ヵ月法定点検は、車検と同時に行うのが一般的ですが、法律上は別々のものですので、「車検は受けたけど、法定点検は受けていない」というケースが発生します。

24ヵ月法定点検の点検項目

ライター

24ヵ月法定点検の「点検箇所」は、

・足廻り点検
・エンジンルーム点検
・室内点検
・外廻り点検
・下廻り点検

ですが、もっと細かい「点検項目」とは、どのような内容なのでしょうか?詳しく見てみましょう。

足廻り点検

点検箇所 点検項目
かじ取り車輪 ホイールアライメント
ショックアブソーバー 損傷、オイル漏れ
サスペンション 取付部、連結部のゆるみ、ガタ、損傷
ブレーキディスク、ドラム ディスクの摩耗、損傷
ディスクとパッドのすき間
ブレーキパッドの摩耗
ドラムの摩耗、損傷
ドラムとライニングのすき間
ブレーキシューの摺動部分とライニングの摩耗
ブレーキのマスタシリンダ―、ホイールシリンダ―、ディスクキャリパー 液漏れ、機能、摩耗、損傷
ホイール タイヤの空気圧(スペアタイヤ含む)
タイヤの亀裂、損傷
タイヤの溝の深さ、異常な摩耗
ナットとボルトの緩み
フロント・ホイール・ベアリングのガタ
リヤ・ホイール・ベアリングのガタ

 

法で定められた点検項目(必須項目)
前回の12ヵ月点検以降の走行距離が5,000km以下の場合省略可
前回の24ヵ月点検以降の走行距離が初回車検時15,000km以下、2回目以降10,000km以下の場合省略可
ただし、両項目とも連続して省略不可

 

エンジンルーム点検

点検箇所 点検項目
パワーステアリング ベルトの緩み、損傷
オイルの漏れ、量
取付のゆるみ
点火装置 点火時期
ディストリビュータのキャップの状態
スパークプラグの状態
バッテリー、電気配線 バッテリーターミナル部の緩み、腐食
電気配線接続部の緩み、損傷
エンジン 排気ガスの状態(ガスの色、CO、HCの濃度)
エア・クリーナー・エレメントの汚れ、詰まり、損傷
冷却装置 ファンベルトの緩み、損傷
冷却水の漏れ
燃料装置 燃料の漏れ
公害発散防止装置等 メタ―リング・バルブの状態
ブローバイ・ガス還元装置の配管の損傷
燃料蒸発ガス排出抑止装置の配管などの損傷
燃料蒸発ガス排出抑止装置のチェック・バルブの機能
チャコール・キャニスタの詰まり、損傷
触媒などの排出ガス減少装置の取り付けの緩み、損傷
二次空気供給装置の機能
排出ガス再循環装置の機能
減速時排出ガス減少装置の機能
一酸化炭素など発散防止装置の配管の損傷、取り付け状態

 

法で定められた点検項目(必須項目)
前回の12ヵ月点検以降の走行距離が5,000km以下の場合省略可
前回の24ヵ月点検以降の走行距離が初回車検時15,000km以下、2回目以降10,000km以下の場合省略可
ただし、両項目とも連続して省略不可

 

 

室内点検

点検箇所 点検項目
ハンドル 操作具合、遊び、ガタ
ブレーキ・ペダル 遊び、踏み込んだときの床板との隙間
ブレーキの効き具合
パーキングブレーキレバー(フットブレーキ) 引きしろ(踏みしろ)
パーキング・ブレーキの効き具合
クラッチ・ペダル 遊び、切れた時の床板との隙間

 

法で定められた点検項目(必須項目)
前回の12ヵ月点検以降の走行距離が5,000km以下の場合省略可
前回の24ヵ月点検以降の走行距離が初回車検時15,000km以下、2回目以降10,000km以下の場合省略可
ただし、両項目とも連続して省略不可

 

 

外廻り点検

点検箇所 点検項目
フレーム、ボディ 緩み、損傷

 

下廻り点検

点検箇所 点検項目
エンジン・オイル 漏れ
ステアリング・ギア・ボックス 取付の緩み
ステアリングのロッド、アーム類 ポール・ジョイントのダストブーツの亀裂、損傷
 緩み、ガタ、損傷
トランスミッション、トランスファ オイルの漏れ、量
プロペラ・シャフト、ドライブ・シャフト ドライブシャフトのユニバーサルジョイント部のダストブーツの亀裂、損傷
連結部の緩み
ディファレンシャル オイルの漏れ、量
ブレーキ・ホース、パイプ 取り付け状態、漏れ、損傷
エキゾーストパイプ、マフラー マフラーの機能
取付の緩み、損傷
熱害防止装置の遮熱版の取り付けの緩み、損傷

 

法で定められた点検項目(必須項目)
前回の12ヵ月点検以降の走行距離が5,000km以下の場合省略可
前回の24ヵ月点検以降の走行距離が初回車検時15,000km以下、2回目以降10,000km以下の場合省略可
ただし、両項目とも連続して省略不可

 

24ヵ月法定点検の費用のめやすと、車検との違い

ライター

「24ヵ月法定点検を受けるのに、費用はいくらかかるの?」

点検を実施する場所にもよりますが、費用のめやすは知っておきたいもの。この項目では、24ヵ月法定点検の費用のめやすについてお話しました。

24ヵ月法定点検の費用のめやす

24ヵ月法定点検の費用のめやすについてですが、車種や点検を実施する場所によって違ってきますが、だいたい2万~5万円ぐらいが相場になります。

ただ、24ヵ月法定点検は、車検と同じ2年ごとにありますので、車検と一緒に行うことが一般的であり、車検費用としてまとめて費用を支払うのが一般的です。

実施する場所別の費用は以下の通り

・ディーラー:普通自動車で80,000円程度、軽自動車で70,000円程度
・自動車整備工場:普通自動車で75,000円程度、軽自動車で60,000円程度
・車検専門店:普通自動車で60,000円程度、軽自動車で43,000円程度
・ガソリンスタンド・オートバックスなどのカー用品店:普通自動車で52,000円程度、軽自動車で40,000円程度

 

24ヵ月法定点検と車検との違い

24ヵ月法定点検と車検とは、目的や検査項目、実施する場所や人、もし受けなかった際の罰則の有無など、さまざまな点で異なります。

24ヵ月法定点検 車検
目的 車の性能を維持し、故障を未然に防ぐ 車が法律に則り、保安基準に適合しているかどうかを確認する
検査項目 24ヵ月点検:56項目
車検:8項目程度
車検は、国が指定した基準をクリアしているかどうか検査する
実施する場所 自宅の車庫でも実施できる 定められた施設で、国家資格を持った自動車検査員が行う
罰則の有無 受けなかった際の罰則はない 車検を受けていない(通していない)車を運転すると、「道路運送車両法違反」で検挙される

 

自動車の車検の検査項目とは?12ヵ月法定点検や24ヵ月法定点検との違いや、車検をスムーズに通すための対策などを徹底解説!

 

24ヵ月法定点検を受けないとどうなるの?

結論から言いますと、24ヵ月法定点検を受けなくても、特に罰則や罰金があるわけではありません。

ただし、「法定点検」と名の付くとおり、24ヵ月法定点検は、法律で受けることを義務付けられている点検になります。目的は、先述しました通り、「車の性能を維持し、故障を未然に防ぐ」ことです。

ですので、我々ドライバーたる者、車を常に安全に故障が無く走らせることができるよう、普段からメンテナンスをしておく義務があります。「罰則が無いから受けなくてもいいや!」ではなく、キチンと受けて安全運転ができるようメンテナンスをしておきましょう。

 

楽天Car車検だと、24ヵ月法定点検および完成検査料が15,500円!






ライター

実は、楽天Car車検で、車検を実施するのは2回目でした。前回もそうでしたが、クオリティがとても高く、費用が安いコスパに優れた車検だという印象を持ちましたが、2回目の今回はもっと良かった!

車検と一緒に12ヵ月法定点検も実施しましたが、「12ヵ月法定点検および完成検査料」がなんと、15,500円!これって安くないですか!?

ちなみに費用の内訳は以下の通りです。

楽天Car車検 費用の内訳
[法定費用]
・自賠責保険:17,650円
・重量税:15,000
・印紙代:1,800円
[車検基本料金] ・車検基本料:9,300円
・24ヵ月法定点検および完成検査料:15,500円
・ENEOSアプリ割引:-2,000円
・楽天割引:-11,000円
・エンジンオイル交換料:無料(サービス)
合計:46,250円

上記の料金は、楽天Car車検を実施できる店舗(ガソリンスタンドが加盟店舗に多い)によってまちまちのようです。詳しくは、車検を実施する事前見積もりの際に、店舗で確認してみられることをおすすめします。

とにかく、楽天Car車検は、コスパも良く、楽天ポイントも貯まるのでおすすめですヨ!

 

まとめ

ライター

いかがでしたでしょうか?

今回のお話は、大まかに言って、

24ヵ月法定点検の点検項目
24ヵ月法定点検の費用のめやすと、車検との違い
楽天Car車検だと、24ヵ月法定点検および完成検査料が15,500円!

でしたね。

24ヵ月法定点検は、我々ドライバーに課せられた義務です。罰則が無いからと言って、受けずに済ますことなく。きちんと受けて、普段から車の調子を整えておくように心掛けましょう。

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