この記事は約 13 分で読めます。
ある日の後輩との会社での会話、
それは災難だったね。実は、俺も半年前に捕まったんだよ!
ちなみに何キロオーバーだったの?
40キロ制限のところを60キロなので、20キロオーバーでした。
じゃ、違反点数は3点だね。
でも、前歴があったら一発免停になる場合もあるから要注意だよ。
僕はどうだったかな?
スピード違反での免許停止(免停)や免許取消になる点数は、前歴があるかないかによって違ってくるのです。
ということで、今回はスピード違反と免停になる点数や違反金・罰金、捕まらないためにどうするかの対策についてお話してみました。
スピード違反の反則点数は何点から?
スピード違反をして捕まってしまった場合、反則点数は何点から加点されるの?という疑問が多いようです。
スピード違反は、たった1キロオーバーでもスピード違反になります。
それで捕まった場合は、当然違反点数が加算されることになりますが、通常は1キロや5キロぐらいのスピードオーバーで捕まったという話は聞いたことがありません。
ただ、超過速度によって点数は変わってきますので、表にまとめてみました。
一般道の場合
超過速度(キロ) | 点数 |
50以上 | 12点 |
30以上50未満 | 6点 |
25以上30未満 | 3点 |
20以上25未満 | 2点 |
15以上20未満 | 1点 |
15未満 | 1点 |
上の表で分かるかと思いますが、15キロ未満の速度超過でも1点が付加されます。
なので、めったにないことだと思いますが、たった1キロの速度超過でも1点が加算されることになるのです。
高速道路の場合
速度超過(キロ) | 点数 |
50以上 | 12点 |
40以上50未満 | 6点 |
35以上40未満 | 3点 |
30以上35未満 | 3点 |
25以上30未満 | 3点 |
20以上25未満 | 2点 |
15以上20未満 | 1点 |
15未満 | 1点 |
高速道路は、一般道に比べて制限速度が高く設定されているため、一般道とは速度超過の設定速度が少し違ってきます。
スピード違反の反則金・罰金
スピード違反で捕まった場合の反則金・罰金は、一般道も高速道路も金額は同じです。
ただ、普通車や大型車、原付など車両の種類によって金額が違ってきますので、下の表を参考にしてみて下さい。
車両の種類による反則金の違い
反則金の額(単位:千円) | ||||
大型 | 普通 | 二輪 | 原付 | |
50以上 | ー | ー | ー | ー |
30(高速40)以上50未満 | ー | ー | ー | ー |
35以上40未満(高速) | 40 | 35 | 30 | ー |
30以上35未満(高速) | 30 | 25 | 20 | ー |
25以上30未満 | 25 | 18 | 15 | 12 |
20以上25未満 | 20 | 15 | 12 | 10 |
15以上20未満 | 15 | 12 | 9 | 7 |
15未満 | 12 | 9 | 7 | 6 |
スピード違反の反則金は以前に比べて値上がりしています。
反則金の値上がりの理由は、悪質なスピード違反による事故が絶えないことが大きな原因になっているようです。十分に気を付けてスピードを出さないように心掛けて無駄なお金を払わないようにしたいですね。
罰金と反則金の違い
反則金?罰金?どっち?
交通違反の場合の反則金と罰金が混同してしまっている方も少なくありません。交通違反には「行政罰」と「刑事罰」の両方が存在するということを理解しておきましょう。
刑事罰:懲役、禁固、罰金
スピード違反などの交通違反の中でも、違反点数が6点以上の重い点数に対しては、懲役刑や罰金刑が課されます。
こうなってしまった場合、「告知書」いわゆる青キップではなく赤キップが交付されます。
一方、6点未満の軽微な違反点数に対しては、「反則金」が適用されます。この場合は、「交通違反告知書」いわゆる青キップが交付されます。
このように、反則金と罰金では大きく意味合いが違ってくるのがわかりますね。
スピード違反の取り締まり方法は大きく分けて3種類
スピード違反の取り締まり方法は、大きく分けて3種類あります。
●オービスでの取り締まり
●ネズミ捕りでの取り締まり
●覆面パトカーによる追跡での取り締まり
です。
僕は恥ずかしながら、オービス以外の2種類はどれも捕まった経験があります。その違いと、対策法をお話しておきます。
オービスでの取り締まり
よく「オービス」という呼ばれ方をしていますが、正式名称は「速度違反自動取締装置」と呼びます。
スピード測定器とカメラを組み合わせたものが、道路を走行する車両の最高速度超過違反を取り締まるものを言います。速度違反車両を検知すると、自動的に撮影を行います。オービスに検知され、写真を撮られると、後日警察から出頭命令の通知書が自宅に届きます。
出頭した際に、初めてキップが交付されるのです。
このオービスは、一般道路に設置されたものだと、30キロオーバーからで、高速道路に設置されたものだと、40キロオーバーから作動するという仕組みになっています。
ですので、オービスに検知された時点で、減点の全く無いまっさらな免許証であっても、一発免停(免許停止)になってしまうので注意が必要です。
だいぶ以前にはなりますが、会社の同僚が高速道路で仕事からの帰りにオービスに検知されてしまったことがあります。
後日、出頭命令によって警察に出頭した際に、違反した写真を見せられたそうですが、車内に置いてあった会社のロゴの入った封筒まで鮮明に写っていたそうなのです。怖いですね!
オービスへの対策
オービスへの対策としては、設置されている区間に「速度違反自動取締装置設置区間」という看板がありますので、それを見かけたら、必ずスピードを落とすようにしましょう。
まあ、普段からスピードを出さないようにするのが一番良いのですが。
ネズミ捕りでの取り締まり
道路の端に速度感知器が設置されており、通行する車のスピードを測って、速度違反の車を止めてキップを切る取締り方法です。取締りの方法が、ネズミに罠を仕掛けて捕獲する方法に似ていることから、「ネズミ捕り」という俗称で呼ばれています。
その名のとおり、スピードの出やすい下り坂や、比較的見通しの良い直線道路などが取締り箇所になることが多く、多くのドライバーが捕まりやすい傾向にあります。恥ずかしながら僕は、関西に在住していた頃に、二度も同じ場所で捕まってしまったという情けない経験をしています。
ネズミ捕りへの対策
見通しの良い直線道路や下り坂は要注意!
取締りは、ドライバーがスピードを出しやすい、またはスピードの出やすい道路で行われる傾向があります。狭い道路や見通しの悪い道路で取り締まりなんて行っても、誰も捕まりませんよね。
これも、オービス同様で、普段からスピードを出さないようにすれば良いのですが。
覆面パトカーによる追跡での取り締まり
どこかに身を隠した覆面パトカーが、明らかにスピード違反をしている車両を追跡し、レーダー照射をしてスピードを計測し、取り締まる方法です。
ネズミ捕り同様、比較的見通しの良い広い道路や、スピードの出やすい下り坂に潜んでいることが多いです。恥ずかしながら僕は、これにも捕まった経験があります。
覆面パトカーへの対策
見通しの良い広い道路や下り坂は特に注意!
スピードが出やすい、ドライバーがスピードを出したがる箇所に覆面パトカーは潜んでいます。
覆面パトカーに使用されている車両は、クラウンやスカイラインなどの大型の国産セダンが多く、ボディーカラーも白や黒、グレーと言ったシックなカラーが多いです。(あくまでも僕の経験上ですが)
また、たいていの場合、覆面パトカーは、男性2名で乗車しています。ヨコ乗りの警察官が必ずいるわけです。
理由は、違反車両が逃走した場合の対策です。違反車両を道路に止めさせて降りていく際に違反車両に逃走されても、もう1名の警察官の方が追跡ができるようにするためだと思われます。
ですので、覆面パトカーに捕まったら逃げることはできません。
オービスやネズミ捕り同様、普段からスピードを出さないようにするのが良いでしょう。
免許停止(免停)になる違反点数と免停期間(日数)
免許停止(免停)や、免許取消になる違反点数は、過去3年間の違反などによる累積点数によって違ってきます。
この項目では、過去3年間の前歴がある場合や無い場合の違反点数についてお話しておきます。
過去に免停や免許取消などの処分(前歴)が無い場合
違反点数 | 免許停止期間 |
6~8点 | 30日間 |
9~11点 | 60日間 |
12~14点 | 90日間 |
15点以上 | 免許取消 |
上の表のとおり、過去に処分(前歴)が無い場合であっても、6点以上で免許停止(免停)、15点以上で免許取消になるのがわかりますね。
6点と言えば、上のほうの”スピード違反の反則点数は何点から?”でお話したように、一般道だと30キロ以上、高速道路だと40キロ以上のスピード超過で一発免停になるのです。
過去に免停や免許取消などの処分(前歴)がある場合
前歴 | 違反点数 | 免許停止期間 |
1回 | 4~5点 | 60日間 |
6~7点 | 90日間 | |
8~9点 | 120日間 | |
10点以上 | 免許取消 | |
2回 | 2点 | 90日間 |
3点 | 120日間 | |
4点 | 150日間 | |
5点以上 | 免許取消 | |
3回 | 2点 | 120日間 |
3点 | 150日間 | |
4点以上 | 免許取消 | |
4回以上 | 2点 | 150日間 |
3点 | 180日間 | |
4点以上 | 免許取消 |
前歴が一回も無い場合と違い、前歴があった場合はわずかな点数でも、長期の免停になるのがわかりますね。
交通違反の点数は、減点ではなく累積方式!
交通違反の点数は、違反点数が積み重なっていく方式です。
前歴を重ねていくにつれて、その違反点数に対する免許停止(免停)日数や免許取消が重くなっていくのです。
免停講習があるので、それを受けてテストに合格すれば免停期間は半分に短縮されますが、それでも免許停止(免停)や免許取消による生活への負担は大きくのしかかります。
車で通勤をしている方や、仕事で車を使用する方は、免停の期間仕事ができなくなることを考えたら、本当に気を付けないといけないですね。
免停期間が終了したら点数はどうなるの?
免停期間が終了した後に、1年間無事故・無違反でしたら、点数は0点に戻ります。
0点に戻るのは、免停期間が終了した翌日から起算して1年間になります。
スピード違反で捕まらないための対策と心構え
普通に運転をしていても、スピード違反で捕まる可能性は十分にあります。
理由は、警察の方はわざとにスピードを出して危険な運転をしている人だけを捕まえようとしているのではありません。意図せずにスピード違反をしてしまった人も区別せずに捕まえます。
当然、スピードの出やすい場所や、ついスピードを出してしまう時間帯やタイミングを狙って取締りを行います。これは、僕が警察の人に悪意があって言っているのではなく、それが警察官の仕事だからなのです。
なので、スピード違反などの交通違反で捕まるほど馬鹿馬鹿しいことは無いと僕は思うのです。だから、運転する際は、捕まらないような対策や心構えが必要だと思うのです。
交通量が少ないときは制限速度に気を付ける
朝の通勤ラッシュの時や、渋滞しやすい道路でスピード違反の取り締まりは行われません。
何回も先述しているとおり、交通量が少なく道路が空いているタイミングを狙って取締りを行うのです。交通量が少ないときや、比較的見通しが良く広い道路を走るときは特にスピードに注意しましょう。
交通の流れに乗った運転を心がける
交通の流れに乗ってゆっくりと運転しているところやタイミンの時にスピード違反で捕まることはまずありません。
先行する車のペースに合わせて交通の流れに乗った運転を心がけて下さい。
余裕を持った時間管理をする
急いでいるときや時間ギリギリで家を出発してしまうと、心が焦ります。
その焦る気持ちがあると、ついついスピードが出てしまうのです。結果、警察の取り締まりの餌になってしまうのです。何時も時間に余裕をもって出発するようにしましょう。
AT車やハイブリッドカーは特に注意!
エンジンブレーキが効かないAT車やハイブリッドカーは、下り坂で必然的にスピードが出てしまいます。
僕が捕まったのも、下り坂でDレンジに入れっぱなしでアクセルを踏まずに走っていた時でした。スピードの出やすい下り坂ではAT車なら2ndギヤで、ハイブリッドカーならBレンジで走ることをお勧めします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回のお話は、大まかに言って、
●スピード違反の反則点数は何点から?
●スピード違反の反則金・罰金
●スピード違反の取締りは大きく分けて3種類
●免許停止(免停)になる違反点数と免停期間(日数)
●スピード違反で捕まらないための対策
でしたね。
僕の失敗談も赤裸々に語ったので、皆さんの参考になれば幸いです。スピード違反で捕まるほど馬鹿馬鹿しいことはありません!しっかり対策と心構えをして、楽しいカーライフを過ごしましょう。
元気ないね。