若者の車離れの原因と対策について考えてみる

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若者の車離れが激しいと言われて久しい。車好きの僕としては、とても残念で寂しい現実だ。

ライター

若者の車離れには様々な要因があると思いますが、大手自動車メーカーや損保会社などが、若者の車離れの原因について調査し、そのデーターが公開されています。

ただ、車離れの原因についての調査によるデーターだけでは限定されないのではないかと僕は見ています。

今回は、若者の車離れについてお話しました。

若者の車離れの原因いろいろ

ライター

若者の車離れの色々な原因について考えてみました。

時代背景の変化やライフスタイルの変化など要因は実に様々です。この項目では、いろいろな原因についてお話しました。

 

維持費がかかるのが嫌

若者の車離れの原因を大手自動車メーカーや損保会社などが調査している。それらを見てみると、車離れの要因として一番多いのは維持費などのお金がかかるのが嫌だというのが回答として一番多いという結果だ。

車を運転するのは楽しい。僕は18歳で自動車免許を取ってから一度も途切れずに車を所有してきた。スピードを出して走らなくても車を運転すると気持ちがいいし、とても楽しい気分になる。

しかし、車を所有するのはお金がかかる。車を購入する際の車の代金のほかに、ガソリンなどの燃料費に自動車税や保険代、それに車検となると車検費用、自宅に駐車場が無く、賃貸のマンションに住んでいると駐車場代が別途かかる。

車には軽自動車のような小さいものから、ベンツのSクラスなどの大きなものまで様々な大きさがあり、車が大きくなればなるほどかかる諸経費は高額になってくる。

 

車への価値観の変化

また、費用の問題だけではない。若者の車離れの大きな原因の一つは、車への価値観の変化だ。

僕の若い頃は、国産や海外の各メーカーから新しくモデルチェンジが発表されるたびに「今度はどんな車なんだろう」ととてもワクワクした気持ちになったものだ。カー雑誌を買っては夢中になって読んだ記憶がある。

今の若者は、車を「単なる移動手段」と考える人が多いそうだ。新車が出ても興味がわかないという。現に僕の知り合いの30代(30代が若者かどうかは微妙であるが)の若者も車は単なる移動手段だと言う。

出典:国土交通省 自動車利用の動向 https://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h24/hakusho/h25/html/n1232000.html(2022-4-16)

 

景気の変動による所得の低下

僕が免許を取った昭和61年から何年ぐらいだっただろう。その頃日本はバブルの絶頂期で世の中の景気がとても良かった記憶がある。僕はその恩恵は受けた記憶は無いが、銀行や証券会社勤務の人々が花形でとても華やかだった。

その頃、僕も何回か銀行員の女性たちとコンパをしたことがあるが、とても見下げた態度をされて立腹した記憶がある。当時流行っていたお笑いコンビのとんねるずのギャグで「ハナターカダカ」(懐かしい!)という表現がピッタリだ。

ディスコが大流行りし、当時の東京の有名ディスコのジュリアナ東京では「ボディコン」と呼ばれるボディラインがくっきりとでるピッタリしたドレスで着飾った女性がお立ち台の上に立ち、扇子を広げて踊り狂い、お立ち台の下でそれを物欲しそうに見上げる男たちの姿がテレビでも映された。

車を所有する人で景気のいい人の中には、新車購入から3年で最初の車検を迎えるのだが、車検を受けることなく次の新車に乗り換える酔狂な人もいたりして、やたら華やかな世の中に見えたものだ。

しかし、時代は平成に入ってしばらくするとバブルが崩壊し、倒産する企業が相次ぎ、なかでもとても世の中を騒がせた山一證券という大手証券会社の倒産がとても印象的だ。多くの証券会社は倒産し、銀行も倒産や合併を余儀なくされた。世の中がガラッと変化した印象だ。最もバブルと呼ばれるぐらいだから、実は見せかけだけで実際に景気の良さは架空だったという見方もあるが。

景気が悪化すると、我々サラリーマンの収入は下がり車にお金をかける余裕は無くなっていった。

新車を3年ごとに乗り換えるなんて持ってのほか。とにかく乗れなくなるまで乗り倒してやるという人が増えた。

困ったのは各自動車メーカーやディーラーである。車が売れないのだ。特に新車の販売台数で生計を立てているディーラーは困惑し、新車の販売による売り上げ確保から、修理やメンテナンスやサービスによる売り上げ確保にシフトせざるを得なくなった。また、車の耐久性が昔と比べて格段に向上したものだから壊れて買い替えることが少なくなったのも大きな原因の一つである。

 

ライフスタイルの変化とレジャーの多様化

僕の若い頃は恋愛に車は不可欠なものだった。
当時のクラウンやセドリック、ソアラなどの高級車に乗っているとモテた。僕の実家が四国の田舎だったこともあるが、女の子とのデートに車は絶対不可欠だったし、車の中で女の子との二人だけの空間ができることはとても楽しかった。

今は昔と違いライフスタイルが大きく変化し、レジャーも多様化した。一番の大きな要因はやはりインターネットの発達だろう。パソコンだけでなく、スマートフォンが普及し、iPadなどのタブレットもたくさん出てきた。

家の中だけでなく、外でもYouTubeダゾーンなどの動画を楽しむことができる。そのほかにもレジャーが多様化した。特に公共交通機関が発達した都市部では車を所有する理由が少なく若者に限らず合理的に考える大人も増えた。カーシェアリングによる車の合理的な利用方法も出てきた。お金をかけてまで車を所有する必要がないのだ。

 

それだけではない!若者の車離れの理由と今後の展開

ライター

若者の車離れのその他の理由とこれからの車業界の展開はどうなるのか?どのように車の魅力をユーザーに対してアプローチしていくのか?についてお話しました。

それだけではない!若者の車離れの理由と今後の展開

本当に魅力的な車が少なくなった!
さまざまな車の楽しみ方の提案

 

本当に魅力的な車が少なくなった!

また、「僕の若い頃は…」というくだりで大変恐縮だが、本当に魅力的な車がたくさんあった。

ハコスカやケンメリと呼ばれる日産の歴代スカイラインや通称330や430、Y31などのセドリックやグロリア、「世界に一つ、日本にソアラ」というキャッチコピーで大人気だったトヨタの高級車ソアラなど、高級車が「ハイソカー」と呼ばれた先駆けとなったものなど車好きにとってはとても良い時代だっただろう。

自分の写真を撮るのは必ず愛車の前で撮ったものだし、車に乗らない日は無いというぐらいいつも車が一緒だった。

ところが、時代の変化とともに本当に魅力的な車は減っていった。メーカーも生産ラインの合理化や撤廃などを余儀なくされ、コスト重視へシフトせざるを得なくなった。本当にワクワクするような車が無くなってきたのである。

ある専門家の方が言うには、車離れの背景には「車の進化スピードの圧倒的な差」にあると言う。新型になっても性能が少ししか上がらないのであれば車を買おうという購買意欲など湧くはずもなく、新商品に対する興味が薄れるのは当然のことであるという。

例えば、僕は20プリウスに乗っていたが、それを手放してしばらくは自分専用の車は所有していなかった。ある事情があり自分専用の車が必要になって30プリウスを購入して乗り始めたのだが、20プリウスとの違いにとても驚き感動した。

乗り心地やハンドリングなど色んな箇所が圧倒的に進化を遂げていた。でもそれは「乗ってみてわかる違い」であって、実際に車を購入して乗ってみないとわからない違いであり、車に対して無関心になってしまった人たちを再び車へと興味を抱かせるには至らないのである。技術の進化だけで車離れを食い止めることはできないのだ。

 

さまざまな車の楽しみ方の提案

今の車には昔と違い実に多くの様々な機能がある。

例えば自動運転だ。車が勝手に運転してくれるのだ!日産のプロパイロット、スバルのアイサイトなど各自動車メーカーが続々と独自の技術を採用し車の技術は大きく進化した。前を見ていなくてうっかり前の車にぶつかりそうになったら車が勝手にブレーキをかけて車を静止させたり、道路状況に合わせて速度制御してくれたり機能はいろいろあるから驚きだ。

まだまだある。先日国産のカーディーラーに行った。カーナビがスマートフォンと連動してスマートフォンに入れたアプリをディスプレイで表示できるのだ。高いナビキットを装着しなくてもスマホをつなぐだけでナビゲーションが使える。まさに今の時代にマッチした機能と言えるだろう。

そのほかにもハンズフリーで電話がかけられたり、YouTubeで動画が楽しめたりと至れり尽くせりになっている。これは楽しい!

これらのことから言えるように、自動車メーカーは今後、車を作って売ることから車の楽しみ方を提案するサービスへと変化していくだろう。既に各メーカーが行っている「モビリティサービス」と呼ばれるカーシェアリングやライドシェア、テレマティクス保険などもその一環である。

自動車メーカーだけでなく、様々な工夫や提案が今後の車離れに対する対策になってくるだろう。今後の展開に期待したいものだ。

 

まとめ

ライター

いかがでしたでしょうか?

今回のお話は大まかに言って、

若者の車離れの原因いろいろ
それだけではない!若者の車離れの理由と今後の展開

でしたね。

今の車業界の動向は車好きの僕としては、とても残念な様子になっていますが、Co2削減の問題など地球環境が抱えている問題などから鑑みれば仕方のないことかもしれません。

今後は許される状況の中で、車のことを考えていかないといけないのでしょうね。

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