この記事は約 9 分で読めます。
カッコ良い車で可愛い彼女とのデートを楽しみたい!
そのためにもタイヤ・ホイールのインチアップをして愛車をカッコ良くしたい!カッコいいタイヤ・ホイールを物色中の方もいらっしゃると思う。
あなたは大丈夫?そのタイヤ・ホイールは車検に通りますか?
タイヤ・ホイールを交換して、愛車がカッコ良くなったのに、車検に通らない!といった経験をしたことはありませんか?
タイヤ・ホイールの車検でのチェック項目などを知っておくと、とても便利ですよ。この項目では、車検にちゃんと通るタイヤ・ホイールの選び方についてお話しました。
タイヤ・ホイールに関する車検でのチェック項目を知っておこう!
タイヤ・ホイールはフェンダー内に収まっているか?
タイヤ・ホイールがフェンダーに接触してないか?
タイヤの外径が純正と比べて大きく狂っていないか?スピードメーターの表記に誤差が生じないか?
JWL規格に通ったホイールか?
タイヤ・ホイールに関する車検でのチェック項目を知っておこう!
タイヤ・ホイールをインチアップして、愛車がカッコ良くなったのに車検に通らないと全く意味が無い!
そうなると、再度車検に通るタイヤ・ホイールに買い替えるか、予算が無いと以前の純正に泣く泣く戻さざるを得なくなる。
そうならないように、ここではタイヤ・ホイールに関する車検でのチェック項目を知って戴いて安心してインチアップを楽しんでほしい。
タイヤ・ホイールはフェンダー内に収まっているか?
上の画像を見て欲しい。
これは、ホイールの中心から上に向かって線を引き、ホイールの中心から後ろに50度、前に30度の範囲がフェンダー内に収まっているかのチェックである。
以前はこの範囲に収まっていないと車検には通らなかった。ただ、今現在ではタイヤの10㎜以内のはみだしに関しては許容されるように変更されている。
理由は、以前の輸入車で多かったのが純正の状態ですでにタイヤ部分が少しはみ出してしまっていることが多かったのだ。苦肉の策として、フェンダーにアンチモールを付けて日本仕様にフェンダーの部分を変更していたのだ。
この状態を見て、日本も国際的な流れに合わせるため、10㎜以内の許容に変更したものと思われる。ただ、これはあくまでもタイヤの場合であって、ホイールやホイールのボルト・ナットのはみだしは許容されないので注意が必要だ。
また、下の部分がはみ出している分には問題ないが、見るからにホイールがギリギリの車は、分度器を使って厳密に計測されるので注意が必要だ。
タイヤ・ホイールがフェンダーに接触してないか?
タイヤ・ホイールがまっすぐな状態の時もそうだが、ハンドルを切った時にタイヤ・ホイールがフェンダーに接触していたらNGである。
また、ハンドルが全切りできないと整備不良でキップを切られる対象になる。
タイヤの外径が純正と比べて大きく狂っていないか?スピードメーターの表記に誤差が生じないか?
インチアップをする際にとても重要なのが、タイヤの外径が純正に比べて大きく違わないかということである。上の画像を見ると、タイヤの一番上から一番下までの長さがタイヤ外径である。
タイヤ外径が純正と比べて大きく違うと、スピードメーターの表記に大きく誤差が生じてしまい、車検には通らない。タイヤ外径の計測の仕方は別記事でも話しているが、ここでも話しておこう。
タイヤ外径=タイヤの厚み(タイヤ幅×扁平率)×2+リム径×25.4㎜
純正に比べてピッタリのタイヤ外径でなくても、プラス2~3%以内に収まっていれば、スピードメーターの表記が狂うこともなく問題なく車検には通るでしょう。
JWL規格に通ったホイールか?
アルミホイールの規格について簡単にお話しておきたいと思う。
国産のアルミホイールには、「JWL」という規格がある。
JWLとは、国土交通省が決めた品質・安全性の基準を自動車メーカーやホイール製造業者が自社で試験しクリアした製品に対して見えやすい箇所に刻印を行うものだ。
上の画像は、僕の愛車の30プリウスの純正ホイールに刻印されたJWLのロゴだ。また、純正ホイールには無いのだが、市販のホイールにはJWLとは別に「VIA」の刻印がされている。
VIAとは、国土交通省が決めた品質・安全性の基準を第三者の立場としてホイール試験協議会が審査・判定を行い、クリアしたものに刻印を行うものだ。
タイヤ・ホイールのインチアップで新たにホイールを購入する際は、必ずこの2つの刻印があるかどうかを確認しておきたい。
タイヤが規格に合っていなかったり、タイヤの不具合で車検に通らないこともある!
タイヤ・ホイールのサイズや取り付けがきちんとできていても、タイヤに不具合があると車検に通らない場合があります。この項目では、車検に通るタイヤの規格や状態についてお話しました。
ロードインデックス(LI最大負荷能力)の数値は足りているか?
タイヤの残り溝は1.6㎜以上あるか?違反は減点2点および9,000円の反則金!
タイヤにひび割れは無いか?
タイヤサイズの変更によってタイヤの指定空気圧が変わるので要注意!
ロードインデックス(LI最大負荷能力)の数値は足りているか?
タイヤにはロードインデックス(LI最大負荷能力)という数値があり、その数値が不足している場合は指摘されることがある。
ロードインデックスは、車の運転席側のドアを開けたところにシールが貼ってある。
上の画像のタイヤサイズのところに215/45R17 87Wという表記があるが、87Wの87の数値がこの車のロードインデックスである。
インチアップをする際は、必ず純正と同等もしくは純正以上のロードインデックスの数値のあるタイヤを選ぶようにしたい。
タイヤの残り溝は1.6㎜以上あるか?違反は減点2点および9,000円の反則金!
タイヤの溝には「スリップサイン」というタイヤの使用限度を示すマークが付いている。
上の画像を見てもらえばわかりやすいが、スリップサインがタイヤの摩耗とともにむき出しになってしまうと、要交換だ。
車検に通らないばかりか、実はスリップサインが出てしまった状態の車を運転すると、減点2点および9,000円の反則金を納めないといけなくなるので要注意だ!
タイヤにひび割れは無いか?
劣化してひび割れを起こしているタイヤももちろん駄目である。
普段車を運転している方ならば、どんな状態の車が危険なのか理解されていると思うが、運転に慣れていない方でたまにしか運転しない方もおられると思う。
そういう方は、車のそのような状態に気が付かない場合も多いので、気が付いた方が指摘してるようにしよう。
タイヤサイズの変更によってタイヤの指定空気圧が変わるので要注意!
タイヤ・ホイールのインチアップをした場合、タイヤサイズの変更によりタイヤの指定空気圧が変わるので注意したい。
空気圧は車検に通るためだけでなく、普段から安全に走行するための重要な要素なので確認して適正な空気圧にしておきたい。
でも、スタンダード規格のタイヤサイズに変更した場合はそう問題ないが、XL規格(欧州タイヤ規格)のタイヤも存在するので、車両指定空気圧をもとに荷重能力を調べて、負荷能力に該当する空気圧に設定しよう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回のお話は、大まかに言って、
●あなたは大丈夫?そのタイヤ・ホイールは車検に通りますか?
●タイヤが規格に合っていなかったり、タイヤの不具合で車検に通らないこともある!
でしたね。
インチアップなどでタイヤ・ホイールのサイズを変更した場合の車検対応のお話をさせて戴きました。車検に通る通らないにかかわらず、車をドライブする際にいつも安全な状態に保っておくことはとても大切ですし、ドライバーの義務だと思うのです。
間違ったインチアップをしてしまい、車検には通らないわ、乗り心地を損ねて彼女には嫌われるわにならないように正しいインチアップをしておきたいですね。
愛車を安全な状態にして、トラブルの無いドライブを楽しんで戴ければ幸いです。
でも、ちょっと待って!そのタイヤ・ホイールは車検に通りますか?っていうところでしょうか。高い費用をかけてタイヤ・ホイールをインチアップしても、車検に通らないと元も子もありません!
今回は、車検に通り、なおかつ安全に走行できるためのインアップのお話をしました。今後の参考にして戴ければ幸いです。