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古くからある従来のタイヤのメンテナンス方法として、「タイヤワックス」が定番ですが、最近は「タイヤコーティング」をチョイスするユーザーが増えてきているようです。
この「タイヤコーティング」とは、どのようなものなのでしょうか?

タイヤコーティングの効果と、タイヤワックスとの違い


タイヤワックスではなく、タイヤコーティングを選ぶユーザーさんが増えているようです。
でも、タイヤワックスとタイヤコーティングの違いって何なのでしょうか?この項目では、タイヤワックスとタイヤコーティングの違いと、それぞれの特長やメリット・デメリットについてお話しました。
タイヤコーティングとはどのようなもの?
タイヤコーティングとは、タイヤの表面に保護被膜を形成し、タイヤの劣化や汚れを防止する処理をすることです。
このようにお話しますと、「なんだ、タイヤワックスと同じじゃないか!」と思われるかもしれません。タイヤの黒さを保ちツヤを出すという効果はタイヤワックスと変わらないでしょう。どちらもタイヤの保護とタイヤの美観維持のために使用されますよね。
では、タイヤコーティングとタイヤワックスの違いとは何なのでしょうか?
タイヤワックスとの違いや、それぞれの特徴やメリット・デメリット
タイヤコーティングとタイヤワックスは、どちらもタイヤの保護や艶の維持のために使用されます。皆さんは、どちらを選んで使用していますか?
それぞれの特徴やメリット・デメリットは、どうなのでしょうか?簡単にお話してみました。
タイヤワックスの特徴
タイヤワックスは、タイヤにツヤを出し汚れを落とし、雨水などの水分からの防水効果があります。
ツヤだし効果が高い汚れを落とし、タイヤの表面を保護する
ある程度の撥水効果がある
タイヤワックスのメリット
手軽に施工できる短期間で効果が期待できる
費用が安い
タイヤワックスのデメリット
耐久性が低い小まめな施工が必要(洗車ごとの施工が必要)
タイヤコーティングの特徴
タイヤコーティングは、タイヤの劣化を防止し、長期間にわたってタイヤのツヤを維持する効果があります。
タイヤの劣化を防止するタイヤの黒さを維持する
耐久性が高い
タイヤコーティングのメリット
長期間にわたって効果が持続する小まめな施工が不要(3ヵ月に一回の施工で大丈夫)
劣化やひび割れを防ぎ、タイヤの寿命を長く保てる
タイヤコーティングのデメリット
施工費用が高い専門業者に依頼しなければならない場合がある
上記でお話しましたように、タイヤワックスもタイヤコーティングも、それぞれ特徴も違いますし、メリット・デメリットがあります。どっちを選べば良いか迷ってしまう方も多いでしょう。
タイヤワックスの目的が「タイヤの艶出しとタイヤ表面の保護」であれば、タイヤコーティングの目的は、「タイヤの劣化を防ぎ、タイヤを長持ちさせること」という解釈です。僕はそのように区別して理解しています。
では、どっちを選べば良いかの判断について、以下の項目でお話しました。
タイヤコーティングとタイヤワックスのどちらを選ぶかは、「予算」「時間」「求める効果」によって異なる
タイヤコーティングとタイヤワックスのどちらを選ぶかは、予算や時間、また求める効果によって異なってきます。
とりあえず手軽にタイヤにツヤを出して綺麗にしたいと言う方は、タイヤワックスを選べばよいでしょう。一方、見た目のツヤや綺麗さよりは、タイヤの劣化を防ぎ寿命を保ちたいという方は、タイヤコーティングが良いと思います。
実は、タイヤの劣化の一番の原因は、紫外線なのです。タイヤの摩耗具合は、車の使用頻度によって変わってきますし、車に乗っていればタイヤの摩耗は仕方の無いことです。タイヤは消耗部品なのです。
使い古したタイヤの色が白っぽくなっているのを見たことがあると思います。あれはほとんどが紫外線によるものです。状態は見た目以上に劣化しているのでしょう。
大事なのは、いかにタイヤを良い状態で長く保てるか!?ということだとなのです。
車の使用状況や使用頻度にかかわらず、タイヤにとって一番の天敵は、「紫外線」だと僕は考えています。紫外線からタイヤを守れるかどうかは、車の保管状態によって大きく変わります。

タイヤにとって一番良いと思われる車の保管状況は、「屋根付きのガレージ」での保管です。
車の保管場所が屋根付きのガレージか、もしくは青空駐車かによって、紫外線によるタイヤの劣化具合は全く違ってきます。屋根があることで、車を紫外線から保護されているのと、屋根が無いために車が常時紫外線にさらされているのとでは、タイヤにとっての環境は雲泥の差と言えるでしょう。
やはりタイヤも車のボディ同様、紫外線には弱いのです。かと言って、屋根付きのガレージで愛車を保管できるのはとても限られています。特に首都圏の住宅事情では、屋根付きのガレージで愛車を保管できる人は限られています。
そこで、タイヤも車のボディ同様、コーティングによるタイヤの保護が有効になってくるという訳です。
僕がタイヤコーティングを選ぶ理由は、自分の愛車の使用状況によるものです。
自宅のガレージに屋根は付いていません。それに、毎日通勤で往復65kmもの距離を走り、勤務先の駐車場も青空駐車のため、車は紫外線にさらされっ放しなのです。カンカン照りの暑い夏も、木枯らしが吹く寒い冬も車は年中、屋外にあるのです。
タイヤワックスか、タイヤコーティングかのどっちを選ぶかは、愛車の保管状態によって変わってくると僕は思います。
屋根付きのガレージに愛車を保管している方なら、タイヤワックスのほうが良いかもしれません。タイヤワックスの方がタイヤコーティングに比べて、強くギラギラした光沢が出る特徴があるのです。つまり、しっかりしたツヤがでるのがタイヤワックスなのです。
一方、愛車の保管状態が屋外駐車の方なら、タイヤコーティングを選んだ方が良いと思います。施工することによって出る光沢は控えめであっても、タイヤの劣化防止にはタイヤコーティングのほうが優れていると思えるからです。
また、タイヤワックスの施工頻度が洗車の度に施行が必要なのに対して、タイヤコーティングの施工頻度は、3ヵ月に一回ぐらいで済むというところでしょう。
それだけ耐久性が良いのと、タイヤの保護効果が高いことがタイヤコーティングの大きな特徴だと言うことです。
タイヤコーティング剤を正しく使って、タイヤを長持ちさせよう!

タイヤコーティングの目的は、「タイヤの劣化を防いでタイヤを長持ちさせること」です。でも、せっかくタイヤコーティングを施工しても、正しい施工方法で施工しないと、十分な効果を期待できません。
この項目では、正しいと思われる施工方法と市販のおすすめのタイヤコーティング剤を画像入りで説明しました。参考にして戴ければ幸いです。
タイヤコーティングの施工手順
市販のタイヤコーティング剤を使って、愛車のタイヤコーティングを施工してみました。
今回使った製品はこれです。「リンレイ ウルトラハードコーティング タイヤ用」です。いかにも強そうな製品名ですね。安定のリンレイさんです。

リンレイさんの製品は、いままで使用した実績があるので使ってみようと思ったのと、他のメーカーさんの製品に比べて価格が安かったのもあります。
実際の使用方法や使用手順は以下の画像を参考にしてみて下さい。
1.タイヤを水洗いする
ブラシ等を使って、タイヤを水洗いします。コーティング剤を塗る前の下準備です。丁寧に汚れを落としておきましょう。
2.水滴を拭き取る
マイクロファイバークロスやウェス等で、タイヤの水滴を拭き取ります。または乾燥させておきましょう。濡れたままだとコーティング剤の効果が半減します。
3.スポンジにスプレーする
コーティング剤をスポンジにスプレーします。タイヤに直接スプレーしても良いのですが、ホイールにタイヤコーティング剤が付着したりして余計な手間がかかります。目的以外の箇所に付着したコーティング剤は除去するのが結構困難だったりするので、僕は直接タイヤにスプレーせずにスポンジにスプレーして使用しています。
4.コーティング剤を塗る
スポンジでコーティング剤をタイヤに塗ります。結構ムラになりやすいので、丁寧に繰り返し塗っていきます。少量でも意外と多く塗れるため、塗りすぎに注意しましょう。
5.放置して乾燥させる
そのまま放置して乾燥させます。
6.自然な光沢
タイヤコーティングは、タイヤワックスのようなギラギラした光沢は出ません。自然な光沢です。このあたりの違いは、好みが分かれることだと思いますが、僕はこっちのほうが好みです。
タイヤコーティングは、タイヤワックスのように光沢にギラギラ感はありません。あくまでも自然な光沢です。
嬉しかったのは、会社の同僚に「タイヤ替えたんですか?」と聞かれたことです。新品タイヤに見えたようです。こういうところもタイヤコーティングの特長かもしれませんね。
市販のタイヤコーティング剤のおすすめ
市販のタイヤコーティング剤を、今回使用したリンレイさんのも含めてご紹介しました。
各メーカー、価格や特徴に違いはありますが、「これが良さそうだな」というお好みの商品を使ってみて良かったらリピートして使用してみるといいかもしれません。
価格も特徴も実にさまざまですが、予算と使いやすさのバランスを見て、自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。自分に合っているかどうかは、いろいろ使ってみないとわからないのですが、僕もいくつか使ってみて選ぶようにしています。
こういうものは試行錯誤の繰り返しだったりします。たかが車のメンテナンス用品ですが、大事なことですので馬鹿にはできませんね。
まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回のお話は、大まかに言って、
●タイヤコーティングの効果と、タイヤワックスとの違い
●タイヤコーティング剤を正しく使って、タイヤを長持ちさせよう!
でしたね。
一見、似ているようで目的が全く違うタイヤワックスとタイヤコーティングですが、どちらを選ぶかはあなた次第です。目的が一致するほうを選んでメンテナンスを行って下さい。
タイヤコーティングは、従来のタイヤワックスとは使用目的が違います。
具体的にどのような違いなのか?また、それぞれのメリット・デメリット、タイヤコーティングの正しい施工方法やおすすめの市販品のタイヤコーティング剤についてお話しました。