この記事は約 9 分で読めます。
最近は、愛車にカーワックスをかける方を見かけなくなってきた。
それもそのはず。
手間がかからずメンテナンスが簡単で光沢や耐久性が持続しやすいボディコーティングが主流になってきているのだ。
でも、カーワックスにはカーワックスにしか出せない独特の艶があり、その魅力に取り付かれてワックスから離れないユーザーもいるのだ。
今回は、カーワックスの種類やメリット・デメリット、正しいカーワックスのかけ方を徹底解説してみた。
絶対に損をさせないので、是非最後まで見て欲しい。
カーワックスの種類や特徴・メリットやでメリットを徹底解説!

ワックスとコーティングの違い
車のメンテナンスの中でも、とても重要なワックスがけだが、近年は一回施工すればメンテナンスがとても楽なコーティングに押され気味だ。
施工することでボディの塗装面の保護や艶を引き出す役割はコーティングもワックスも同じだ。
大きな違いは、コーティングが化学反応によってコーティング層を定着させるのに対し、ワックスは保護剤がボディに乗っているだけ。
コーティングはフッ素やガラス樹脂といった成分が主成分であり、ユーザーがセルフで簡単に施工できるものから、10万円以上の高額な費用をかけて施工するものまで多種多用な商品が出回っている。
ワックスの場合も専門の施工業者が存在するが、基本的に施工はユーザーがセルフでやるものだ。
ワックスの主な役割は、被膜を作ることによって鉄粉やゴミ・ホコリからボディをもの。
ただ、1回施工しておけば後のメンテナンスが簡単なコーティングと違って、施工の手間暇や後のメンテナンスがとても面倒だ。
でも、ワックスを侮ることなかれ!
ワックスにはコーティングに勝るメリットもあるのだ。
ワックスのメリットやデメリット
ワックスの大きなメリットは、その深い艶にある。
濡れたような艶はコーティングでは出せないもの。
その魅力に取り付かれて、コーティングが主流となっている昨今でもワックスを愛するユーザーはかなり多い。
その反面、成分が油分を多く含む性質のため、水垢汚れの元になると懸念されたりする。
また、施工の作業やメンテナンスがとても手間がかかり、面倒くさいのだ。
施工の簡単なコーティング剤や、中には5年という耐用年数を誇る優れた商品もあり、ワックスはコーティングに押され気味で、いま使用する人が少なくなってきている。
ワックスの種類
ワックスと一言で言っても、いくつか種類があり、使用目的によって使い分けが必要だ。
作業の手間がかかるものから、簡単に作業ができるものまで様々な商品が出回っている。
スプレー(液体)ワックス
施工がとても簡単で、スプレー付きのワックスの配合された液体を車のボディに吹き付けて拭き取るだけの簡単なものだ。
固形や半練りよりもムラになりにくく、伸びが良い。
施工に技術やコツが必要がなくワックスがけの経験が無い方でも簡単にできるもの。
その反面、固形や半練りにと比べると効果や耐久性は期待できない。
拭くだけワックス
洗車したボディをワックスの浸透した不織布で拭くだけの簡単なもの。
スプレー(液体)ワックスよりさらに簡単に作業ができ、車のワックスがけをやったことが無い方でも簡単に施工できる。
ただし、スプレー(液体)ワックス同様、固形や半練りワックスほどの効果や耐久性は無い。
効果を持続させたいなら、最低でも週一回の施工が必要。
半練りワックス
ペースト状になっているタイプのワックス。
薄いシミやピッチやタールは軽くこすれば落とすこともできる。
軽い傷なら埋めてくれたりもする。
作業は多少手間がかかるが、それなりに艶や耐久性があるのだ。
ボディカラーによって、ダーク色(ソリッドのブラックなど)やメタリック色、淡色系と使い分けた方が良い。
耐久性は一か月くらいだろうか。
固形ワックス
作業の手間は一番かかるが、ワックス独特の深い艶を出すことができる。
品質が高いものだと、天然カルナバ蠟配合で耐久性も高い。
作業を面倒くさがらずに丁寧にできる方は固形ワックスを選べば良い。
カーワックスの効果はどれくらい持続するのか?
ワックスの持続は、車の状態や環境によっても少しづつ違ってくる。
空気の綺麗なローカル地区と、大型トラックのブレーキダストや粉塵・ホコリの多い工業地帯では車を取り巻く環境も違ってくる。
平均すれば、半練りで約1か月、固形だと2か月といったところだろうか。
僕の場合は、通勤で毎日車を使用しているし、勤務先が工業地帯なので、車の汚れが結構激しい。
愛車をキレイな状態に保つためには、使用環境を考慮したうえでのメンテナンスが必要だ。
洗車によってカーワックスの効果は無くなるのか?
ワックスの持続効果は、やはり使用環境や洗車によっても変わってくる。
大事なのは、マメな洗車(基本は水洗い)と、カーシャンプーを使用する場合は、中性のものを使うようにすることだろう。
愛車にワックスをかけないとどうなるのか?
結論から言うと、車のボディを保護する役割のワックスの効果が無いと、ボディの塗装面は劣化する。
車は常に紫外線や雨等にさらされている。
その他にも粉塵やホコリなどもあるだろう。
昨今の車の塗装品質はひと昔前と比べると向上はしているものの、紫外線や雨等で劣化したり、微細な傷によって汚れが付着したりして愛車の美観は低下する。
やはりマメなメンテナンスが必要なのだ。
コーティングを施した車にワックスをかけてもいいのか?
正直、ガラスコーティングを施した車にワックスがけはおすすめしない!
理由は、ワックスは紫外線による劣化が激しいため、ガラスコーティングの塗布面までも劣化させる原因になるからだ。
また、雨シミなどのイオンデポジットやウォータースポットなども付着しやすくなる。
ガラスコーティングを施した車にワックスを使用するのであれば、水弾きを得意とする商品ではなく、艶出しに特化した品質の高いものをチョイスしたい。
でも、高性能なガラスコーティングを施していればワックスは必要ないのだ。
愛車を大切にする人のためのワックスの正しいかけ方

ワックスの正しいかけ方の手順


上の画像をみてほしい。
ワックスがけをするときに、多くの方がスポンジで円を描くように塗っているのを見かけるが、それは間違いだ。
僕も正しいかけ方を知らないときはそうしていたが、円を描くやり方だとワックスがムラになりやすいのだ。
正しいやり方は、一定方向に直線で塗っていくこと。
画像では横に塗っているが、縦でも構わない。
必ず一定方向に塗っていくと、ムラになりにくい。
また、スポンジは濡らしてから絞ってワックスの入った缶の中でスポンジを一回転させる。
それで塗ってはまた、スポンジを濡らして水分を絞り、スポンジにワックスを付けて塗るの繰り返しだ。

上の画像だが、赤い四角形のようにブロック分けをして塗っていくと良い。
ほんの少しだけとなりのブロックと重ねて塗るのがコツだ。
50㎝平米ぐらいと決めておき、一区画塗り終わったら、すぐに拭き取ることだ。
ほとんどの方は、車全体に塗り終わってから拭き取り作業をしているが、間違いだ。
一区画塗ったらすぐに拭き取るようにして作業を進めていこう。
最初は乾いたウェスでさっとふき取り、あとからマイクロファイバークロスで丁寧に拭き取って仕上げる

拭き取りは、最初は乾いたウェスで荒めにふき取り、最後にマイクロファイバークロスで丁寧に拭き取って仕上げていく。
拭き残しは、汚れの原因になるので丁寧に拭き取るようにしたい。
エンブレム等の細かい箇所は特に丁寧に拭き取る!

上の画像のように、エンブレム等の細かいところは特に丁寧に拭き取るようにしたい。
あと、ドアノブやドアミラーのところのようなボディのつなぎ目のところはワックスが残りやすい。
ワックス以外で用意したいもの
ワックスがけをする際にワックス以外で用意したいものが何点かある。
●ウェス
●マイクロファイバークロス
何枚か用意しておき、汚れたら取り換えるようにしたい。
汚れたものは洗って乾かしておけばまた使うことができる。
まとめ
昨今はガラスコーティングなどのコーティングに押され気味のカーワックスだが、ワックスにはワックスにしか出すことのできない独特の艶があるのだ。
施工することで愛車を一層ピッカピカに輝かせることができる。
また、正しいワックスがけのやり方をお話したので、是非実践して仕上がりを確認してみてほしい。
ワックスがけもいろいろ模索してきたが、20代のいつごろか忘れたが、プロに正しいワックスのかけ方を伝授してもらったことがある。
世の中に出回っているワックスのかけ方は正しくないことが多い。
是非、正しいやり方を参考にして愛車をピッカピカにしてほしい!