愛車に鍛造ホイールを履かせることへのメリットを徹底解説!鍛造ホイールを履かせてほしい人、鍛造ホイールが向いている人はこういう人です!

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鍛造ホイールは、ビレットと呼ばれるアルミ合金の塊に、高圧プレス機で高い圧力をかけて成形されたホイールのことです。

その製造工程の特徴から、鋳造ホイールに比べて軽量、高剛性のホイールを造ることが可能です。

ライター

僕は、当サイトで事あるごとに鍛造ホイールの特徴やメリットをお話しています。僕の経験上のこだわりが強いせいもありますが、世間的に鍛造ホイールへの需要が高まってきているのは事実です。

今回は、愛車に鍛造ホイールを履かせることへのメリットや、「鍛造ホイールをぜひ履かせて戴きたい人はこういう人!」と題して、鍛造ホイールの特徴や良さをお話しました。

今回のお話を聞いて戴いて、「鍛造ホイールっていいな!」と思われた方は、ぜひご自分の愛車に鍛造ホイールを履かせてみて、愛車の機能性をアップさせて下さい。

愛車に鍛造ホイールを履かせることへのメリットとは?

ライター

せっかくホイールを社外品に交換するのであれば、僕は鍛造ホイールを強くおすすめします。

なぜ?今鍛造ホイールの良さが見直されているのか?鍛造ホイールを装着することで、車にどのようなメリットが生じるのか?についてお話しました。

 

鍛造ホイールに交換することで、バネ下重量が軽くなり、ステアリングレスポンスが向上する!

 

バネ下重量が軽くなることの主な効果

路面からの強い入力があった場合でもタイヤが跳ね上がりにくくなる
サスペンションの動きがより迅速になり、路面追従性が向上する
段差などをスムーズに乗り越えられるようになる
ステアリングを切ったときの軽快感が生まれる

 

ホイールを鍛造ホイールへと交換することの最大のメリットとは、バネ下重量が軽くなることでステアリングレスポンスが大幅に向上することです。

「バネ下重量」とは、車のサスペンションの付け根の部分である「アッパーマウント」と呼ばれる部分より下の位置にあるサスペンション、ブレーキ、タイヤ&ホイールなどのパーツ群の総重量のことを指します。

鍛造ホイールの場合、その製造工程の特徴から軽量で剛性の高いホイールを造ることができるのです。鋳造ホイールと同じような強度であっても、それより軽量なホイールを造ることが可能なため、必然的にバネ下重量を軽くできるという訳です。

車のドレスアップやタイヤのグリップ力を高めてコーナリング性能やトラクション性能をアップするために、タイヤ&ホイールのインチアップをしたりしますが、タイヤの扁平率がより低扁平になり、タイヤが太くなることで路面に対する接地圧が上がってしまい、ハンドルが重くなったりステアリングレスポンスが悪化するのは避けられません。

そこで、ホイールを鍛造ホイールに交換することで、タイヤ&ホイールのインチアップを行ってもハンドルが重くなりませんし、接地圧が下がりステアリングレスポンスが向上するのです。

ただ、バネ下を軽くすることだけが正義とは限らないという指摘もあります。低速で走る分にはバネ下が重いことで接地圧が上がり安定性が高まるという意見もあるのです。

それでも、バネ下が軽くなることで、乗り心地やステアリングレスポンスの向上に効果が大きいため、スポーツカーや車の重量が重い高級セダンでは鍛造ホイールは適していると言えるでしょう。

それらの特徴を活かして、より軽量で剛性の高い鍛造ホイールは各種レースなどのモータースポーツで大活躍しています。

 

バネ下重量が軽くなることで、惰性距離が延びて燃費が向上する!

バネ下重量が軽くなることで得られるメリットは、ステアリングレスポンスだけではありません。

バネ下重量が軽くなり、路面に対する接地圧が下がることで、車の「惰性距離」が延びるのです。「惰性距離」とは、アクセルペダルから足を離して減速した際に、惰性で走行する距離のことを言います。

惰性走行のメリットは以下の通りです。

惰性走行のメリット

燃料消費量を抑えることができる
燃費の向上に寄与する
後続車からの追突の可能性が減る
早めにアクセルをオフにすることで無駄な燃料の消費が減る

惰性走行では燃料カット制御が働き、燃料消費量を抑えることができます。また、惰性走行を適度に行うことで燃費の向上に寄与します。

惰性距離が延びる効果は、通常のガソリン車やスポーツカーでも当てはまりますが、特にハイブリッドカーなどのエコカーの場合は、惰性距離をどれだけ延ばせるかが燃費の向上に大きく影響します。

上記の画像をご覧になって戴ければわかりますが、同じ車でもホイールが鍛造ホイールに変わるだけで、惰性距離には大きく影響を与えます。特にハイブリッドカーの場合は、転がり抵抗性能を追求した「低燃費タイヤ」との組み合わせによって燃費が大きく向上したという報告もあるのです。

 

絶大なドレスアップ効果が期待できる!

鍛造ホイールを履くことは、ドレスアップの効果を期待できます。

理由は、鋳造ホイールと同じ強度であれば、ホイールのスポークの部分をより細くできるのです。スポークの部分をシェイプアップできるのでシルエットが美しくなり、よりドレスアップ効果が期待できるという訳です。

ひと昔前の鍛造ホイールであれば、鋳造ホイールに比べると見た目の美しさで負けてしまっていました。でも、昨今の切削技術の向上もあり、高剛性、高強度はそのままで美しいシルエットのホイールを造ることが可能になってきているのです。

自動車メーカー別、車種別、おすすめの鍛造ホイールのダイジェスト版|ホイールを交換するなら鍛造ホイール! 

 

ぜひ、愛車に鍛造ホイールを履かせてほしい人はこういう人!

ライター

鍛造ホイールのデメリットは、どうしても鋳造ホイールよりも価格が高いことでしょう。鋳造ホイールの1.5~2倍以上の価格にはどうしてもなってしまいます。

なので、鍛造ホイールが向いている人はどういう人なのか?また、ぜひ鍛造ホイールを履かせてほしいひとはどういう人か?というお話をしました。

 

一台の車を長く乗り続ける人

鍛造ホイールが向いている人は、一台の車に愛着を持って長く乗り続ける人です。

リム径 ホイールの直径をインチサイズで表しています
リム幅 ホイールの幅、タイヤが装着される幅をインチサイズで表しています。
ボルト穴数 ホイールを取り付けるボルトの穴数です。普通車は4穴か5穴がほとんどで、一部6穴のものもあります。
P.C.D Pitch Circle Diameterの略号で、ボルト穴ピッチ円直径のことです。車種によってさまざまです。
インセット(オフセット) ホイールの中心部とディスク内面の距離のことです。

上記の画像や表をご覧になって戴ければわかりますが、ホイールの場合、鍛造でも鋳造でも、その車によって装着できるサイズがそれぞれ違っていたりします。たまに同じサイズで流用できるものもありますが、同じリム径であっても、リム幅やインセット(オフセット)、ナット穴の間隔のサイズである「P.C.D」が違っていたりと、車によって様々なのです。

車を買い替えるたびに鍛造ホイールを買っていたら、お金がかかりすぎてしまいます。

ですので、車を短期間で乗り換える方には鍛造ホイールは費用が嵩んでもったいないかもしれません。そういう方は、鍛造だけでなく、ホイールは純正のまま乗られた方が良いかもしれませんね。

 

ホイールにドレスアップ効果だけでなく、機能性を求める人!

ホイールを純正から社外品に交換する大きな理由は、ドレスアップ効果です。

なかには、ホイールのリム幅を限界まで太くして太いタイヤを履き、ローダウンと相まって「ツライチ」といったフェンダーのギリギリまで追求するマニアックなユーザーさんも数多くおられます。今までホイールはドレスアップだけのアイテムの要素が大きかったのです。

ただ、最近はホイールにドレスアップ効果だけでなく、機能性を追求するユーザーが増えてきています。そのようなユーザーの増加に伴って、今まで鋳造ホイールしか作ってこなかったホイールメーカーも鍛造ホイールの市場へと参入してきているのです。

先述しましたように、鍛造ホイールを履かせることは走行性能を大きく向上させることができます。鍛造ホイールを履かせることは、愛車のドレスアップだけでなく、車そのものの性格を大きく変えることが可能なのです。

 

僕なら、せっかくお金をかけるのなら鍛造ホイールを選ぶ!

僕は、今現在の愛車は、純正のホイールのままで乗っています。いまは車のカスタムをする予算が無く、ノーマルのまま我慢しています。

でも、せっかくホイールを交換するのなら鍛造ホイールだと考えています。僕のかつての愛車だったJZZ30ソアラも、RAYS(レイズ)の鍛造ホイールを履かせていました。ですので、僕は鍛造ホイールのメリットを熟知しています。

JZZ30ソアラに高い値段の鍛造ホイールを履かせたのは理由がありました。それはJZZ30の前に乗っていたHR30スカイラインに履かせていたのが某有名メーカーの鋳造ホイールでした。

社外品のホイールに交換したことで見た目は良くはなりました。しかし、純正の15インチから16インチにインチアップをしただけなのに、ハンドルが重くなりちょっとした路面のギャップにもハンドルを取られるぐらい乗り心地が悪化しました。当時は、鍛造ホイールの機能面の良さを僕だけでなく、まわりの車好きの仲間もほとんど理解していなかったこともありました。

鍛造ホイールは鋳造ホイールに比べると高いです。先述しましたように鋳造ホイールの1.5~2倍、またはそれ以上の費用がかかってしまいます。でも、どうせお金を掛けてホイールを交換するのであれば、鍛造ホイールだと思うのです。

言い方が偏っているかもしれませんし人それぞれだと思うのですが、純正から鋳造ホイールに換えるぐらいなら、純正ホイールのままで良いと思うのです。

 

まとめ

ライター

いかがでしたでしょうか?

今回のお話は、大まかに言って、

愛車に鍛造ホイールを履かせることへのメリットとは?
ぜひ、愛車に鍛造ホイールを履かせてほしい人はこういう人!

でしたね。

今回は、僕の独断と偏見のようなお話になってしまいましたが、鍛造ホイールはスポーツカーや高級セダンだけのものではないと僕は思っています。ファミリーユースのミニバンやハイブリッドカーなどのエコカー、軽自動車まで、どの車に履かせても車の機能性をアップすることが可能です。

ぜひ、鍛造ホイールのお気に入りを見つけて戴いて、愛車の機能性を向上させて戴ければ幸いです。

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