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旧車に鍛造ホイールを履かせる人が増えているようだ。近年の旧車ブームは、レストアやチューニングにとどまらず、ドレスアップにも大いに関心が寄せられている。中でも鍛造ホイールに注目が集められているのだ。

FD3Sには、鍛造ホイールがハマりすぎるほどハマる!


3代目RX7(FD3S)は言わずと知れた名車中の名車です。なぜかわかりませんが、この車は、RAYSなどの鍛造ホイールを履くと、雰囲気がガラッと変わるのです。
この項目では、FD3Sに鍛造ホイールを履かせたい理由についてお話しました。
鍛造ホイール独特の雰囲気は、ルックスをガラッと変える!
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FD3Sほど、鍛造ホイールを履くことで雰囲気が一変する車もなかなか無いのではないでしょうか?
ノーマルの状態だと、見た目がちょっとおしゃれなピュアスポーツカーですが、鍛造ホイールに換えることで、まるで獰猛な肉食獣へと姿をガラッと変える動物のようで、興奮を覚えます。これはカッコいい!
もちろんノーマルの車高ではなく、程よくダウンさせたローダウンがセットでないといけませんが、鍛造ホイールは、その性能は勿論の事、ルックスを変えたい方にとっては、決して外すことができないカスタムのマストアイテムなのかもしれませんね。
バネ下重量の軽くなり、レスポンスが怖いほどUP!
純正ホイールなどの鋳造ホイールから鍛造ホイールに交換することの最たるメリットと言えるのは、「バネ下重量」を軽くできるというのに尽きるかと思います。
バネ下重量を軽くするのに一番手っ取り早いのが、ホイールを軽量のものに交換することです。鍛造ホイールは鋳造ホイールに比べ、その製造方法や工程から軽量で高剛性のホイールを造ることが可能です。
FD3Sは、とてもハイパワーな車です。既に旧車に分別されてしまう車ではあり、今でこそFC3Sを凌ぐハイパワーカーはたくさん発売されてはいますが、程度の良好な中古車は未だ存在しますし、チューンドのベースカーとしてその人気は衰えるところを知りません。だからこそ、FC3Sオーナーの方には、ホイールは高剛性で軽量の鍛造ホイールを履かせてほしいのです。
鍛造ホイールとハイグリップタイヤの組み合わせこそ、高いトラクションを得て、そのパワーを余すことなく地面を掴み推進力を得られるのです。
ただ、デメリットを言ってしまうと、鋳造ホイールに比べ手間やコストがかかる分だけ、高額になってしまうことはありますが、お金をかけた分以上の価値や、車を操る喜びを得ることができると僕は考えています。せっかくお金をかけてホイールを交換するのであれば、費用が高くても鍛造ホイールに換えたいと思います。
タイヤの転がり抵抗性能がアップし、燃費も向上!
バネ下重量が軽くなることで、実は燃費も向上します。
タイヤには「低燃費タイヤ」というタイヤが存在し、低燃費タイヤの特性を示す「転がり抵抗性能」という数値があります。一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)が定めるグレーディングシステムでは、転がり抵抗性能は「AAA」「AA」「A」「B」「C」の5段階に分けられています。
低燃費タイヤの基準は、「AAA」「AA」「A」のいずれかに該当するタイヤのことを言います。もちろん、FD3Sが履くことが多いスポーツタイヤやハイグリップタイヤは、そのどれにも属することはありませんが、サーキットなどを走る際のレースなどではなく、通勤などで公道を走る際には、必ずどの車であっても「空走距離」というものが生じます。
車の燃費の良し悪しは、燃費重視のハイブリッドカー等のエコカーでなくても、空走距離をどれだけ稼ぐことができるかに尽きると僕は考えています。
バネ下重量が軽くなるということは、低燃費タイヤでなくとも空走距離を多く稼ぐことができるのです。実際にプリウスに乗っている僕の友人が、BBSの鍛造ホイールに換えたら、燃費が格段に向上したと言います。バネ下重量を軽くできるということは、ハンドリングレスポンスだけでなく燃費を向上する効果も期待できるのです。
MAZDA RX7(FD3S)に、鍛造ホイールを履かせる際の注意点


FD3Sに鍛造ホイールを履かせる際には、注意しておきたいことがいくつかあります。
鍛造ホイールは高額なので、失敗はしたくないもの。この項目では、鍛造ホイールに交換する際に、必ず理解しておきたいことについてお話しました。
お気に入りの鍛造ホイールに交換するのにお役に立てれば幸いです。
自分の愛車の純正ホイールのサイズを把握しておく(FD3Sのホイール&タイヤのサイズ)
ホイールは、その車によって適合するサイズがあります。
社外品のホイールに交換する際には、純正のホイールサイズは必ず把握しておかないといけません。ホイールのサイズを大きくする「インチアップ」でも純正ホイールのサイズは必要になります。
FD3Sの純正ホイール&タイヤのサイズ
フロント | リヤ | |
リム径 | 17インチ | 17インチ |
リム幅 | 8J | 8.5J |
インセット(オフセット) | +50㎜ | +50㎜ |
P.C.D | 114.3㎜ | 114.3㎜ |
穴数 | 5穴 | 5穴 |
ハブ径 | 67㎜ | 67㎜ |
タイヤサイズ | 235/45R17 | 255/40R17 |
ホイールのサイズの各部の表記
ホイール各部の名称 | 意味 |
リム径 | タイヤを外したホイール単体の直径(外縁部分から外縁部分)のことを言います。インチ単位で表記され、1インチ=25.4㎜ですので、インチ数に25.4㎜をかけた数字になります。 |
リム幅 | タイヤをはめる部分のホイールの幅のことを言います。ホイールに記載されているリム幅の表記は0.5インチ単位の設定になっています。装着できるタイヤの幅には許容適合表の設定があります。 |
フランジ部 | ホイールとタイヤが接合する部分のことを言います。ホイールのリムのフランジ部の形状には種類があります。販売されているホイールのフランジ形状は、JまたはJJが一般的です。 J規格:フランジ部分の高さが17.5㎜ JJ規格:フランジ部分の高さが18.0㎜ |
ボルト穴数 | ホイールを取り付けているハブボルトが入る穴の数です。軽自動車や普通自動車の場合は、4穴、5穴が一般的で、SUVの場合は6穴のものもあります。バスやトラックのような大型車は、8穴、10穴になります。 |
P.C.D | Pitch Circle Diameterの略語で、ボルト穴の中心点を結んで描かれる円の直径を表しています。単位は㎜で表記されます。 |
インセット、ゼロセット、アウトセット | ホイールのリム幅の中心線から取付面までの距離をミリ単位で表した数値のことを言います。 インセット:取付面がリム幅の中心線より外側 ゼロセット:取付面がリム幅の中心線と同じ アウトセット:取付面がリム幅の中心戦より内側 |
以上のことをご理解戴けましたでしょうか?詳しいことは、鍛造ホイールに交換する際にショップのスタッフの方に相談すれば良いかと思いますが、これらを知っておくと、純正と同じサイズにしたいのか?それともインチアップをして大きいサイズのホイールに交換したいのかの判断をすることが可能です。
せっかく高いお金を使って鍛造ホイールに交換するのですから、これらのことを把握しておくことをオススメします。
ホイールのネット注文~取付までの流れ
- スマホ・PCでネット注文
- 愛車で店舗に行く
- 鍛造ホイールに交換作業
- 詳しくはネットで!
手順1:インターネットのサイトで愛車とホイールのマッチング&購入&取り付け予約
インターネットのサイトで、愛車とホイールのマッチングができます。愛車に気になるホイールを画像によって履かせてみる「フィッティングルーム」というのがあり、気になるホイールを履かせた愛車の画像を見て確認することができます。
気に入ったホイールがあれば、注文と取り付け予約をしましょう。
前述しましたが、サイズを間違えないよう注意して下さい。自分の任意のサイズをメモに残しておいても良いですね。また、ホイールやタイヤ以外にも作業工賃などの費用がかかります。クレジットカード決済の場合は、費用を確認できますが、それ以外の場合もいくら金額がかかるのかは把握しておきましょう。
インターネットでホイールが買えるショップは、フジ・コーポレーションやカーポートマルゼンとかがありますが、当サイトでご紹介できるショップはフジ・コーポレーションになります。
手順2:予約日、予約時間に店舗に愛車を入庫する
取付の予約日、予約時間に愛車を取り付け店舗に入庫しましょう。
手順3:鍛造ホイールに交換作業
取付の作業時間は、車種や取り付け内容(タイヤとセットで購入か、もしくは今現在付けているタイヤを流用するか)によって変わってきます。オプションで四輪ホイールアライメントを行う場合は、時間が倍ほどかかることがあります。
フジ・コーポレーションは、ネットであなたの愛車と気に入ったホイールとをマッチングでき、注文~取付までワンストップで行えるショップです。
一部店舗が無い地域(九州・沖縄・北陸)もあるのが残念なところですが、日本全国に展開しているタイヤ&ホイールの量販店です。
MAZDA RX7(FD3S)に、フィットする鍛造ホイールのご紹介


実は、鍛造ホイールのメーカーは、厳密に言えば現在日本には3社しかありません。
BBS JAPAN、RAYS、TWSの3社です。近年、鍛造ホイールに参入したメーカーもあることはありますが、鍛造ホイールを成形する際に必要な高圧プレス機を自社では保有していなかったり、と様々です。
この項目では、FD3Sにフィットする3社の鍛造ホイールをご紹介しました。ぜひ、あなたのお気に入りを見つけて戴いて、愛車が生まれ変わるのを堪能して下さい。
RAYS(レイズ)の鍛造ホイール
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RAYSは、大阪府東大阪市に本社を持つ自動車部品メーカーです。
自社商品の他にも、NISMOやTRD、無限などのメーカー系チューナーの鍛造ホイールはRAYSが製造を行っています。自社商品では、「VOLKRACING」をはじめ、鍛造だけでなく、数多くのブランドを持つ総合ホイールメーカーです。
是非、あなたのお気に入りを見つけてみて下さい。
VOLKRACING CE28 SL
メーカー | RAYS |
ブランド | VOLKRACING |
商品名 | CE28 SL |
工法 | 鍛造1ピース |
カラー | プレスドグラファイト |
メーカー公式サイト | RAYS VOLKRACING CE28 SL |
VOLKRACING TE37 SAGA S-Plus
メーカー | RAYS |
ブランド | VOLKRACING |
商品名 | TE37 SAGA S-Plus |
工法 | 鍛造1ピース |
カラー | ダイヤモンドダークガンメタ、ブロンズアルマイト、他オプションカラー |
メーカー公式サイト | RAYS VOLKRACING TE37 SAGA S-Plus |
VOLKRACING 21C SPEC SR
メーカー | RAYS |
ブランド | VOLKRACING |
商品名 | 21C SPEC SR |
工法 | 鍛造1ピース |
カラー | シャイニングブロンズメタル/FDMC(SR) |
メーカー公式サイト | RAYS VOLKRACING 21C SPEC SR |
TWSの鍛造ホイール
TWSは、富山県射水市に本社を置く「株式会社TAN-EI-SYA WHEEL SUPPLY」が運営する鍛造ホイールメーカーです。
TWSのホイールは、鋳造のホイールは造ってない鍛造ホイール一筋のホイールメーカーとになります。その実績は、F1を始め、世界中のモータースポーツで多くの製品供給によって、強い信頼を置くブランドとなりBBS、RAYSと並んで日本の鍛造ホイールの3大メーカーとして、多くのファンから支持されています。
MOTORSPORT T66-F
メーカー | TWS |
ブランド | MOTORSPORT |
商品名 | T66-F |
工法 | 鍛造1ピース |
グロスガンメタ、グロスハイパーガンメタ、フラットゴールド、グロスシルバー | |
メーカー公式サイト | TWS MOTORSPORT T66-F |
MOTORSPORT RS317
メーカー | TWS |
ブランド | MOTORSPORT |
商品名 | RS317 |
工法 | 鍛造1ピース |
カラー | グラファイトブラック、レーシングガンメタ、フラットレーシングガンメタ、フラットグラファイトブラック |
メーカー公式サイト | TWS MOTORSPORT RS317 |
MOTORSPORT RS339
メーカー | TWS |
ブランド | MOTORSPORT |
商品名 | RS339 |
工法 | 鍛造1ピース |
カラー | フラットレーシングガンメタ、フラットブロンズ |
メーカー公式サイト | TWS MOTORSPORT RS339 |
BBS JAPANの鍛造ホイール
BBS JAPANは、富山県高岡市に本社工場を持つ自動車ホイールメーカーです。
F1の公式ホイールとして、製品を供給していることでも有名ですが、「鍛造ホイールと言えばBBS!」と言われるほど、その鍛造ホイールとしての代名詞には定評があります。
ここでBBSの全てを語ることはできませんが、できればご自分の愛車にBBSの鍛造ホイールを装着されて、その品質の凄さを実感されることをおすすめします。
BBS RI-A
メーカー | BBS JAPAN |
ブランド | BBS |
商品名 | RI-A |
工法 | 鍛造1ピース |
カラー | マットブロンズ、マットグレイ、ダイヤモンドブラック、ダイヤモンドシルバー、ゴールド |
メーカー公式サイト | BBS RI-A |
BBS RE-V7
メーカー | BBS JAPAN |
ブランド | BBS |
商品名 | RE-V7 |
工法 | 鍛造1ピース |
カラー | ブラック、ダイヤモンドブラック、ダイヤモンドシルバー、ゴールド |
メーカー公式サイト | BBS RE-V7 |
BBS RG-R
メーカー | BBS JAPAN |
ブランド | BBS |
商品名 | RG-R |
工法 | 鍛造1ピース |
カラー | ゴールドダイヤカット、ブラックダイヤカット、ダイヤモンドブラック、ダイヤモンドシルバー |
メーカー公式サイト | BBS RG-R |
BBS LM
メーカー | BBS JAPAN |
ブランド | BBS |
商品名 | LM |
工法 | 鍛造2ピース |
カラー | ゴールド/シルバーダイヤカットリム、ダイヤモンドシルバー/シルバーダイヤカットリム、大門ドブラック/シルバーダイヤカットリム、ダイヤモンドシルバー/ブラックブライトダイヤカットリム、ダイヤモンドブラック/ブラックブライトダイヤカットリム、ゴールド/ブラックブライトダイヤカットリム |
メーカー公式サイト | BBS LM |
まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回のお話は、大まかに言って、
●FD3Sには、鍛造ホイールがハマりすぎるほどハマる!
●MAZDA RX7(FD3S)に、鍛造ホイールを履かせる際の注意点
●MAZDA RX7(FD3S)に、フィットする鍛造ホイールのご紹介
でしたね。
FD3Sはチューニングベースの車の中でも、特に人気の高い車です。フルノーマルで乗っている方はほとんどいないのではないでしょうか?
もし、FD3Sのオーナーさんで、まだ純正のホイールのままの方は、この機会に是非鍛造ホイールへの交換を検討されてみてはいかがでしょうか?
MAZDA RX7(FD3S)に、鍛造ホイールを履かせると、ガラッと雰囲気が変わって車がとても映えるのです!まだ純正ホイールのままのFD3Sのオーナさん、ノーマルもいいですが鍛造ホイールに換えてみませんか?驚くほど愛車の雰囲気が変わりますし、より一層愛着が湧きますよ!
今回は、FD3Sにフィットする鍛造ホイールのお話をしました。