信号機なしの横断歩道での正しい交通ルールや、歩行者に対する思いやりの大切さを理解しよう

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僕には最近、いままで誤解をして間違った認識をしていたことと、自分の思い遣りの無さに猛省をしたことがあります。

それは、「信号機のない横断歩道での交通ルール」です。

ライター

信号機のない横断歩道での交通ルールは、僕だけでなく誤解している方が多かったりすることが多いようです。横断歩道を渡ろうとする歩行者がいる場合は、車は必ず一時停止しなければなりません。

今回のお話は、信号機のない横断歩道での正しい交通ルールや、一時停止率などの実態についてお話しました。ドライバーの心構えとして参考にして戴ければ幸いです。

信号機のない横断歩道での交通ルールと、一時停止率などの実態

ライター

信号機の無い横断歩道での交通ルールに関しては、僕自身を含め誤解や間違った解釈が多いのが実態のようです。

この項目では、信号機のない横断歩道での正しい交通ルールと、現状についてお話しました。

信号機のない横断歩道では、歩行者が優先!

結論から言ってしまいますと、信号機のない横断歩道では、歩行者が優先です。

「ドライバ―は、信号機のない横断歩道を横断中または横断しようとしている歩行者を認めたときは、必ず横断歩道の手前で一時停止し、歩行者に進路を譲る。」

というのが信号機のない横断歩道での正しい交通ルールです。皆さんはきちんと守れていますでしょうか?また、信号機のない横断歩道での交通ルールや、違反した場合の罰則、違反点、反則金は以下の通りになります。

・横断歩道等に接近する場合の減速

車両等は、横断歩道等に接近する場合、その横断歩道等の直前(停止線の手前)で停止できるような速度で進行しなければならない。

除外:横断歩道等を通過する際に、その進路の前方を横断しようとする歩行者等がいないことが明らかな場合を除く。

・横断歩行者がいる場合の一時停止等

車両等は、その進路の前方の横断歩道等を横断し、または横断しようとする歩行者等があるときは、その横断歩道の手前で一時停止し、かつ、その歩行者等の通行を妨げないようにしなければならない。

・側方通過前の一時停止

車両等は、横断歩道等またはその手前の直前で停止している車両等がある場合、その停止している車両等の側方を通過して、その前方に出ようとするときは、その前方に出る前に一時停止しなければならない。

除外:信号機のある横断歩道等の場合で、その信号が歩行者や自転車の横断を禁止している場合を除く。

・横断歩道等の手前での追い抜き禁止

車両等は、横断歩道等およびその手前の側端から前に30メートル以内の道路においては、前方を進行している他の車両等(軽車両を除く)の側方を通過して、その前方に出てはならない。

除外:信号機のある横断歩道等の場合で、その信号が歩行者や自転車の横断を禁止している場合を除く。

罰則…3月以下の懲役または5万円以下の罰金、過失10万円以下の罰金
違反点…2点(横断歩行者等妨害等)
反則金…大型車 12,000円、普通車 9,000円、二輪車 7,000円、原付車 6,000円

 

横断歩道の手前の「ひし形マーク」の意味

信号機のない横断歩道の手前には、必ず路面に「ひし形マーク」が2つペイントされています。

上記の画像をご覧になって戴ければわかりますが、ひし形マークのは、1番目のひし形マークが横断歩道からの距離が50mあることを意味します。そして2番目のひし形マークは横断歩道からの距離が30メートルあるということです。

このひし形マークは、カーブや上り坂、街路樹や路上駐車の多い場所など、歩行者が確認しづらい、見えづらい場所で活躍します。

つまり、このひし形マークを確認したら、減速しながら前方の横断歩道の周辺に歩行者がいないか注意して運転するようにしましょう。そして横断中または横断しようとしている歩行者を認めた場合は、停止線で停止しなければなりません。

 

信号機のない横断歩道にある道路標識

信号機のない横断歩道の付近には、上記のような道路標識が設置されています。

このような標識を認めたら、横断歩道があるということですので、減速しながら前方にある横断歩道に注意しながら走行するように心掛けましょう。

 

以前より改善はされたものの、いまだ半数近くが停止せず!

2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
停止率(%) 7.6 8.5 8.6 17.1 21.3 30.6 39.8 45.1

出典:JAF(一般社団法人日本自動車連盟)信号機のない横断歩道における車の一時停止率(全国平均)

上記のグラフは、JAF(一般社団法人日本自動車連盟)が実施したもので、信号機が設置されていない横断歩道を通過する車両を対象(7,087台)に行ったところ、歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止した車は3,193台(45.1%)という結果になっています。

グラフを見ますと、以前に比べてだいぶ改善はされてきてはいるものの、依然として約半数の車が止まらないということなのです。

とても恥ずかしい話なのですが、以前の僕も「とまらない車」の一人でした。理由は、自宅の近所にある信号機のない横断歩道で多かったのが、まるで歩行者優先が当然のような横断歩道の渡り方をする歩行者や、平気で急に飛び出してくる歩行者に腹を立ててのことなのです。

これは、小学生が横断歩道で止まった車に対して、丁寧にお辞儀をする姿の動画投稿が流行ったことを皆さんもご存じかと思います。僕はそれを繰り返し見て、勘違いをしていたのかもしれません。

いちドライバーとして、またこのような情報発信をしている者として恥ずかしい限りです。止まるのが当たり前であり、交通ルールにも適用されているにも関わらず器量の小さい人間の行為のように思い、とても恥ずかしくなり猛省をして改善をしました。

皆さんも、以前の僕のような状況にならないように、きちんと交通ルールを守って歩行者を労わる気持ちと余裕をもっていただけるようお願いしたい限りです。

 

誤解が多い、信号機のない横断歩道での交通ルール

ライター

先述しました通り、信号機のない横断歩道での正しい交通ルールは、「歩行者優先」です。

でも、実際はまだまだ交通ルールに対する誤解が多いのも事実なのです。この項目では、誤解されやすい信号のない横断歩道での交通ルールへの認識や、ドライバーの取り組み方についてお話しました。

信号機のない横断歩道での停止は、マナーではなくルール!

信号機のない横断歩道の正しい交通ルールは、先述した通りです。これは、マナーではなくルールであるということなのです。

実際に「道路交通法第38条」には、横断歩道に関する条文があるのです。

(横断歩道等における歩行者等の優先)
第三十八条 車両等は、横断歩道又は自転車横断帯(以下この条において「横断歩道等」という。)に接近する場合には、当該横断歩道等を通過する際に当該横断歩道等によりその進路の前方を横断しようとする歩行者又は自転車(以下この条において「歩行者等」という。)がないことが明らかな場合を除き、当該横断歩道等の直前(道路標識等による停止線が設けられているときは、その停止線の直前。以下この項において同じ。)で停止することができるような速度で進行しなければならない。この場合において、横断歩道等によりその進路の前方を横断し、又は横断しようとする歩行者等があるときは、当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない。

2 車両等は、横断歩道等(当該車両等が通過する際に信号機の表示する信号又は警察官等の手信号等により当該横断歩道等による歩行者等の横断が禁止されているものを除く。次項において同じ。)又はその手前の直前で停止している車両等がある場合において、当該停止している車両等の側方を通過してその前方に出ようとするときは、その前方に出る前に一時停止しなければならない。
3 車両等は、横断歩道等及びその手前の側端から前に三十メートル以内の道路の部分においては、第三十条第三号の規定に該当する場合のほか、その前方を進行している他の車両等(特定小型原動機付自転車等を除く。)の側方を通過してその前方に出てはならない。
(罰則 第百十九条第一項第五号、同条第三項)

(横断歩道のない交差点における歩行者の優先)
第三十八条の二 車両等は、交差点又はその直近で横断歩道の設けられていない場所において歩行者が道路を横断しているときは、その歩行者の通行を妨げてはならない。
(罰則 第百十九条第一項第六号)

出典:e-GOV 法令検索 道路交通法第38条
上記のように明記されています。

これ交通ルールが守られず、事故が発生していることも事実です。ドライバーの認識不足や自覚不足が招いている結果なのです。決して他人事ではないのです。

ただ、僕が思うには勘違いとは言え、歩行者優先のルールよりも、歩行者を思い遣る心をドライバー自身が持たないことには、やはり改善されないように思うのです。このサイトに来て戴いている方々には、ルールと捉えるよりも思い遣りの心を強く持つようにして戴けたら幸いです。

 

運転免許取得から年数が経過した人は、今一度交通ルールの見直しを!

最近になって運転免許を取得した方であれば、交通ルールは鮮明に覚えているかと思います。ただ、僕のような運転免許を取得してから何十年と経過している人は、忘れているかあいまいな記憶しかない交通ルールもあるような気がします。

今回の話題の信号機のない横断歩道での交通ルールもそうなのです。実際の道路上で止まっている方は、若い方が多いように感じました。

今一度交通ルールの見直しと、歩行者に対する思い遣りの心を持って運転に向かってみてはいかがでしょうか?

 

まとめ

ライター

いかがでしたでしょうか?

今回のお話は、大まかに言って、

信号機のない横断歩道での交通ルールと、一時停止率などの実態
誤解が多い、信号機のない横断歩道での交通ルール

でしたね。

今回の記事を書こうと思ったのも、先述したような恥ずかしい思いをしたことが動機になりました。

今回のような信号機のない横断歩道での交通ルールに限らず、記憶が曖昧な交通ルールもあるかと思うので、見直しをすると同時に、ハンドルを握るドライバーの責任として、何よりも「歩行者に対する思い遣り」を強く持って安全運転に留意するようにしましょう。

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