【2025年版】自動車保険の無事故割引とは?仕組み・割引率・適用条件を徹底解説

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自動車保険の保険料を大きく左右する要素のひとつが「無事故割引(ノンフリート等級制度)」です。

「事故を起こさなかった年数に応じて保険料が安くなる」と聞いたことがあっても、実際の仕組みや割引率、どのくらい得になるのかを正しく理解している人は意外と少ないのではないでしょうか?

この記事では、自動車保険の無事故割引の仕組みや等級制度、割引率の実例、さらに事故を起こした場合の影響までわかりやすく解説します。保険料を無駄なく節約したい方は必見です。

無事故割引(等級制度)とは?

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自動車保険に加入するときに大きく関わってくるのが「無事故割引」、いわゆる等級制度です。

これは過去の事故歴や保険利用状況に応じて保険料が変動する仕組みで、無事故を続ければ続けるほど割引率が上がり、保険料を大きく抑えられるのが特徴です。反対に事故を起こして保険を使うと等級が下がり、保険料が高くなります。

運転者の「安全運転への努力」がそのまま家計の負担軽減につながる仕組みといえるでしょう。

等級制度の基本仕組み


自動車保険における等級制度は、過去の事故歴や保険利用状況に応じて保険料が変動する仕組みです。

契約者は通常、初めて加入するときに 6等級 からスタートします。そこから1年間無事故であれば翌年は等級が1つ上がり、保険料が割引されます。逆に、事故を起こして保険を使用すると等級が下がり、割増保険料が適用されるのです。

この制度は、事故を起こさない安全運転者に対して大きなメリットを与える一方、事故を繰り返すと経済的な負担が増す仕組みとなっています。言い換えれば、等級制度は「安全運転を長く続けるほどお得になる」インセンティブを提供しているのです。

あなたも「無事故で走り続けたら、どれくらい保険料が下がるのか?」と気になりませんか? この仕組みを理解することで、保険料の変動をイメージしやすくなり、長期的な節約にもつながります。

 

割引率はどのくらい?(等級別の目安)


等級制度では、等級が上がるごとに保険料の割引率が高くなり、逆に事故で等級が下がると割引率が低くなったり割増になる仕組みです。

たとえば、契約開始時の 6等級では割引はほとんどありません。しかし、無事故を重ねて 10等級前後になると20~30%程度の割引、さらに 20等級以上では50%近い割引が適用されることもあります。

一方で、事故を起こして保険を利用すると、翌年に等級が3つダウンし、割引率が大幅に減少するか割増に転じます。つまり、長く無事故でいればいるほど保険料は大幅に下がり、家計への負担を軽減できます。

「今の自分の等級だとどれくらいの割引になるのか?」を知っておくことで、保険料の将来像をイメージしやすくなり、更新時の判断材料にもなります。

6等級~10等級の割引率

自動車保険に加入すると、ほとんどの人は 6等級からスタート します。その後、無事故であれば毎年1等級ずつ上がっていき、10等級前後になると割引の効果が大きく感じられるようになります。

具体的な割引率の目安は以下のとおりです。

  6等級(新規加入時)
・割引はほぼなし、またはわずかな割引のみ
・保険料の負担が最も重い時期。

  7等級
・無事故で1年経過した場合に進む等級
割引率はおよそ 10%前後

  8等級~9等級
・事故をしない期間が続くと割引率が増加。
・割引率は 15~20%程度

  10等級
・無事故を数年続けた成果が見え始めるステージ。
・割引率は 20~30%前後
・家計への負担軽減が実感できるレベル。

このように、6等級から10等級までの間は「割引率が着実に伸びる時期」です。安全運転を続けることで、保険料が確実に下がっていくのが大きなメリットといえるでしょう。

 

11等級~15等級の割引率

11等級から15等級にかけては、無事故をさらに重ねることで割引率が大きく伸び、保険料の負担がぐっと軽くなる時期です。ここまで来ると「安全運転を継続してきた証」として実感できるでしょう。

目安としては以下のとおりです。

  11等級
・割引率は 30%前後
・ここから先は大幅な節約効果が出始めるステージ。

  12等級~13等級
・割引率は 35%前後
・無事故年数が10年を超え、堅実な運転者と評価される段階。

  14等級~15等級
・割引率は 40%前後
・長期間の無事故歴により、保険料が半額に近づく実感が得られる。

この11~15等級のゾーンは「保険料が大きく軽減される成長期」ともいえる部分です。無事故を積み重ねるモチベーションがさらに高まりますね。

 

16等級~20等級の割引率

16等級から20等級に到達すると、割引率はかなり高水準となり、保険料は大幅に軽減されます。ここまで無事故を積み重ねてきた実績は、経済的にも心理的にも大きな安心につながります。

具体的な目安は以下のとおりです。

  16等級~17等級
・割引率は 45%前後
・家計に与える効果が大きく、年間の保険料負担がぐっと軽くなる。

  18等級~19等級
・割引率は 50%前後
・半額程度まで下がるため、多くの人が大きな節約を実感する。

  20等級
・割引率は 55%前後
・等級制度の恩恵を最大限に受けられる段階であり、長期無事故ドライバーの象徴。

このゾーンに達すると、「長く安全運転を続けることのメリット」を強く実感できるでしょう。まさに等級制度のゴールともいえる領域です。

 

20等級(最大割引)の割引率

自動車保険の等級制度において、20等級が最高ランク となります。ここまで到達するには長期間にわたる無事故歴が必要ですが、その分、割引率は制度上の最大値に達します。

具体的な目安は以下のとおりです。

  20等級
・割引率はおよそ 50~63%程度(保険会社によって多少異なる)。
・新規加入時(6等級)に比べると、半額以下にまで保険料が軽減されるケースもある。
・長年の安全運転の成果を最も実感できるステージ。

この最大割引に到達すると、毎年の保険料が大幅に抑えられるため、家計への恩恵は非常に大きいものとなります。まさに「継続は力なり」を体現する等級制度のゴール地点といえるでしょう。

 

 

無事故割引のメリットと注意点

ライター

無事故割引(等級制度)は、長く安全運転を続けるほど保険料が割引される大きなメリットがあります。特に10等級を超えてくると、割引率は加速度的に上がり、家計に直結する節約効果を実感できるでしょう。

一方で、事故を起こしてしまうと翌年以降の割引率が下がり、場合によっては割増保険料となることもあります。つまり、等級制度は「安全運転を続けることで得をする一方、事故をすればその分不利になる」という両面性を持っています。

ここでは、無事故割引のメリットと、注意しておきたいポイントを詳しく解説していきます。

長く無事故を続けるとどれだけ得?


無事故を長く続けると、自動車保険の「等級」がどんどん上がり、保険料が大幅に割引されます。

たとえば、保険加入から10年間無事故を続けると、最大等級(20等級)に到達し、およそ50〜60%もの割引が適用されるケースもあります。つまり、同じ補償内容でも、長年の安全運転が“報われる”仕組みになっているのです。

また、事故を起こさないことで保険会社からの信頼も高まり、更新時の条件が有利になることもあります。
「たった1年の無事故」が積み重なって、将来的に数万円単位の節約につながると考えると、日々の安全運転にも自然と身が入りますね。

 

一度事故を起こすとどうなる?(等級ダウンと割増)


一度でも事故を起こすと、自動車保険の等級が下がり、翌年以降の保険料が割増になります。

一般的な「3等級ダウン事故」の場合、保険料はおおむね20〜60%ほど高くなり、無事故で積み上げてきた割引が一気にリセットされる形です。

また、事故内容によっては「事故有係数適用期間」が3年ほど続き、その間は割引率が低く抑えられます。
つまり、一度の不注意が数年間の負担増につながるということ。小さな事故でも経済的ダメージが大きいことを覚えておきましょう。

 

複数の車を持つ場合の注意点


2台以上の車を所有している場合、それぞれの車に別々の等級が適用されます。

つまり、1台で事故を起こすとその車の等級だけが下がり、もう一方には影響しないのが基本です。

ただし、家族間で「セカンドカー割引(複数所有新規)」を利用している場合は注意が必要。
この制度では、1台目の等級をもとに2台目をお得に契約できますが、1台目の事故による等級ダウンが2台目の更新時に影響することがあります。

また、名義や契約者が異なると割引の引き継ぎができないケースもあります。
複数車を持つ場合は、どの契約を基準にしているのかをしっかり確認し、「家族全体での最適な保険設計」を考えることが大切です。

 

無事故割引を活かすためのポイント

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無事故割引は、ただ「事故を起こさない」だけでなく、契約の仕方や更新のタイミングによっても差が出ます。

例えば、家族の名義変更や複数台契約の扱い方を誤ると、せっかくの等級を引き継げないことも。また、保険会社によって割引率の仕組みや特約の扱いが異なるため、「今の契約内容を定期的に見直す」ことが大切です。

日々の安全運転と正しい契約管理、この2つを意識するだけで、長期的に保険料を大きく節約できます。

セカンドカー割引や新規契約時の工夫


2台目以降を契約するなら、「複数所有新規(セカンドカー割引)」を第一候補に。多くの保険会社で、1台目の契約条件を満たせば2台目が7等級スタートになり、初年度から保険料を抑えられます(適用条件は社ごとに要確認)。

  どちらに高い等級を割り当てる?
・走行距離が長い車、若年ドライバーが主に使う車ほど事故リスクは上がりがち。高等級(割引が大きい)契約をリスクの高い車に充てるのが定石です。

  新規契約の設定で差が出るポイント
・使用目的(業務/通勤・通学/日常・レジャー)と年間走行距離を実態に合わせて設定
・運転者限定(本人/夫婦/家族)と年齢条件を最適化
・安全装備割引・ドラレコ/テレマティクス特約など割引が効く特約を選別
・2台目の車両保険の免責や補償額を調整(用途・資産価値に合わせる)

  名義・引継ぎでの注意
記名被保険者は「主に運転する人」。ここを誤ると支払い時のトラブルに。家族間の等級引継ぎ・車両入替のどちらが有利かも同時に検討しましょう。

  最終チェック
同じ条件でも会社で保険料差が大きいので、複数社で見積り比較してから決めるのがベストです。

 

事故時の「ノーカウント制度」とは?


「ノーカウント制度」とは、特定の条件を満たした事故について、翌年の等級ダウンや割引率への影響を“カウントしない”制度のことです。

たとえば、飛び石によるフロントガラスの破損や、台風・落雪など自然災害による損害など、ドライバーに過失がないケースでは、この制度が適用されることがあります。

つまり、保険を使って修理しても等級が下がらないため、無事故割引が継続されるのが大きなメリットです。
ただし、対象範囲や回数制限は保険会社によって異なるため、契約前に必ず「どの事故がノーカウント扱いになるのか」を確認しておくことが大切です。

保険会社ごとの割引制度の違い


自動車保険の割引制度は、保険会社によって内容が少しずつ異なります。

たとえば、無事故割引の継続条件や、セカンドカー割引の適用範囲、事故有係数の扱いなどに違いが見られます。
一見似たようなプランでも、「どの事故がノーカウントになるか」「どの特約が割引対象か」は会社ごとに基準が異なるため注意が必要です。

また、最近ではドラレコ特約やテレマティクス特約など、運転評価に応じて割引が増減する仕組みも登場しています。
見積もりを比較する際は、単に金額だけでなく「割引の持続性」や「特約との相性」まで確認して選ぶのがポイントです。

 

まとめ|無事故割引を賢く利用して保険料を節約しよう


無事故割引(等級制度)は、長く安全運転を続ける人にとって最大の味方です。

1年ごとの無事故の積み重ねが、やがて数十%という大きな割引につながり、家計の節約にも直結します。

ただし、事故を起こした場合の「等級ダウン」や、適用外になる条件などを正しく理解しておくことが大切です。
また、セカンドカー割引やノーカウント制度など、会社ごとの特典やルールを上手に使い分けることで、より効率的に保険料を抑えることができます。

安全運転を継続することが最良の節約術。今後も焦らず、落ち着いたドライブで無事故を積み重ねていきましょう。

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