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旧車ブームのせいで、日本の古きスポーツカーの価格が高騰している。その中でも、価格の高騰とは別に、この車だけは別格だと思う方は多いのではないだろうか?
スカイラインGT-R(BNR32)である。

純正ホイールが鍛造のBNBNRには、やっぱり鍛造ホイールを履かせたい!


スカイラインGTR(BNR32)は、僕がまだ独身の頃に発売された車です。あれから30年以上の年月が経った今でも、人気が衰えないスポーツカーです。
BNR32だけでなく、それ以降に発売されたGTR(BNR33、BNR34)の純正ホイールは全て鍛造です。(BBS社製)ですのでインチアップなどで社外品に交換する際も、当然鍛造ホイールを選んで戴きたいのです。
もともとBNR32の純正ホイールは鍛造!ホイールを換える際は当然鍛造ホイールを履かせたい!
実際に、BNR32の純正ホイールは、鍛造ホイールです。しかもBBS社製なのです。
僕が独身の頃、僕のまわりは車好きばかりでした。そういう人ばかりと仲良くなって、当然BNR32を新車で購入し、乗っている人が何人も居たりしたものです。僕は買えませんでしたが。
その時、疑問だったのがインチアップ(17インチが多かった)の際に、なぜかわざわざ鋳造のホイールに交換するのです。口に出しては言いませんでしたが、僕は「勿体ないな!」と思っていました。純正が鍛造ホイールなのに、なぜわざわざ鋳造ホイールに換えるんだろうと。
当時は、あまり鍛造ホイールに関して、その特性が知られていなかったこともあったと思います。昨今のようにインターネットも普及してなく、携帯電話さえ無かった時代です。鍛造ホイールを履かせることでバネ下重量が軽くなるという特性さえ皆知らなかったのでしょう。
思い返せば、その時代のホイールを社外品に交換する一番の目的は、ドレスアップのみだったように思います。僕も当時の愛車であったR31スカイラインにはワタナベの鋳造ホイールを履かせていたのです。
当時のBNR32のオーナーさんは、鍛造ホイールの特性やメリットを知らなかったのでしょう。一番交換する社外品で多かったのが「アウトストラーダ・モデナ」という星形スポークだったように思います。
BNR32も既に30年以上昔の旧車になってしまいました。やはり今BNR32を所有しているオーナーさんには、鍛造ホイールを履かせて戴きたい!それが、BNR32の走りを損なわず、良い状態の車を楽しめる方法でもあると思うのです。
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他の車にも流用するケースが多かったBNR32の純正ホイール
実は、BNR32の純正ホイールは、後々になって凄く人気が出ました。BNR32ではない他の車に乗った走り屋系の人たちが、BNR32の純正ホイールを流用するのを見たことが何度もあります。
流用する理由は、鍛造であったことと汎用性が高かったことだと思われます。特に多く流用していた車両は、FC3SのRX7やJZZ30ソアラだったようです。
インセット(オフセット)やP.C.Dが同じだったのでしょう。ハブ径の違いは社外品のホイール同様、ハブリングを入れれば解消できます。当時のBBS社製だったこともあり、それだけ性能が良かったのでしょう。
ただ、性能が良くても、全くのノーマルのままであったり、ブーストアップやECUの書き替えなどのライトチューンならまだそのパワーには純正ホイールで対応できますが、BNR32はタービン交換や排気量アップなどのヘビーチューンを施したよ車両が多いのが現状です。
やはりそれ以上のパワーに対応できるようにホイール&タイヤのサイズをインチアップする必要があると考えられるでしょう。
BNR32に、鍛造ホイールを履かせる際の注意点


鍛造ホイールに交換する際に、知っておくと便利なことがあります。
それらの情報を知識として持っておくことで、注文~取付までをスムーズに行うことができますので、BNR32オーナーの方には是非理解しておいて戴きたいです。(僕が言わなくてもご存じでしょうけど、念のため)
純正のホイール&タイヤサイズを知っておく
BNR32のホイール&タイヤのサイズは、必ず把握しておくことをおすすめします。
BNR32の場合、純正ホイールが16インチですので、純正と同じサイズを履こうとする方はまずいないと思います。大半がインチアップになります。インチアップの際に、純正のサイズを知っておくとスムーズに交換することができます。
スカイラインGT-R(BNR32)の純正ホイール&タイヤサイズ
フロント | リヤ | |
リム径 | 16インチ | 16インチ |
リム幅 | 8J | 8J |
インセット(オフセット) | +30㎜ | +30㎜ |
P.C.D | 114.3㎜ | 114.3㎜ |
穴数 | 5穴 | 5穴 |
ハブ径 | 66㎜ | 66㎜ |
タイヤサイズ | 225/50R16 | 225/50R16 |
ホイールの各部の名称と解説

ホイール各部の名称 | 意味 |
リム径 | タイヤを外したホイール単体の直径(外縁部分から外縁部分)のことを言います。インチ単位で表記され、1インチ=25.4㎜ですので、インチ数に25.4㎜をかけた数字になります。 |
リム幅 | タイヤをはめる部分のホイールの幅のことを言います。ホイールに記載されているリム幅の表記は0.5インチ単位の設定になっています。装着できるタイヤの幅には許容適合表の設定があります。 |
フランジ部 | ホイールとタイヤが接合する部分のことを言います。ホイールのリムのフランジ部の形状には種類があります。販売されているホイールのフランジ形状は、JまたはJJが一般的です。 J規格:フランジ部分の高さが17.5㎜ JJ規格:フランジ部分の高さが18.0㎜ |
ボルト穴数 | ホイールを取り付けているハブボルトが入る穴の数です。軽自動車や普通自動車の場合は、4穴、5穴が一般的で、SUVの場合は6穴のものもあります。バスやトラックのような大型車は、8穴、10穴になります。 |
P.C.D | Pitch Circle Diameterの略語で、ボルト穴の中心点を結んで描かれる円の直径を表しています。単位は㎜で表記されます。 |
インセット、ゼロセット、アウトセット | ホイールのリム幅の中心線から取付面までの距離をミリ単位で表した数値のことを言います。 インセット:取付面がリム幅の中心線より外側 ゼロセット:取付面がリム幅の中心線と同じ アウトセット:取付面がリム幅の中心戦より内側 |
以上のことを理解しておけば、ホイールの交換がスムーズにできます。わからないことはホイールの取付を行うショップのスタッフの方が教えてくれますが、自分でも理解しておいたほうが何かと便利なのです。
例えば、インチアップの際にホイールのリム径を純正よりも大きくする分だけ、タイヤの扁平率が低扁平になります。その理由は、タイヤの外周が変わってしまうと、スピードメーターの誤差が大きくなってしまうからです。
インチアップによって、ホイールのリム径やリム幅が大きくなったとしても、タイヤの外周の誤差が純正に比べて大きく狂わないようにしないと車検に通らないのです。しっかり理解しておいて下さい。
ネット通販でのホイールの注文~取り付けまでの手順
- スマホ・PCでネット注文
- 愛車で店舗に行く
- 鍛造ホイールに交換作業
- 詳しくはネットで!
手順1:インターネットのサイトで愛車とホイールのマッチング&購入&取り付け予約
インターネットのサイトで、愛車とホイールのマッチングができます。愛車に気になるホイールを画像によって履かせてみる「フィッティングルーム」というのがあり、気になるホイールを履かせた愛車の画像を見て確認することができます。
気に入ったホイールがあれば、注文と取り付け予約をしましょう。
前述しましたが、サイズを間違えないよう注意して下さい。自分の任意のサイズをメモに残しておいても良いですね。また、ホイールやタイヤ以外にも作業工賃などの費用がかかります。クレジットカード決済の場合は、費用を確認できますが、それ以外の場合もいくら金額がかかるのかは把握しておきましょう。
インターネットでホイールが買えるショップは、フジ・コーポレーションやカーポートマルゼンとかがありますが、当サイトでご紹介できるショップはフジ・コーポレーションになります。
手順2:予約日、予約時間に店舗に愛車を入庫する
取付の予約日、予約時間に愛車を取り付け店舗に入庫しましょう。
手順3:鍛造ホイールに交換作業
取付の作業時間は、車種や取り付け内容(タイヤとセットで購入か、もしくは今現在付けているタイヤを流用するか)によって変わってきます。オプションで四輪ホイールアライメントを行う場合は、時間が倍ほどかかることがあります。
スカイラインGT-R(BNR32)にフィットする鍛造ホイールのご紹介


BNR32は、当時のグループAのレース車両だっただけに、古くなったとは言え、それなりの強いオーラがあります。それ故に、ホイールはそれなりのモノを履かせたいのがBNR32オーナーの思うところではないでしょうか。
ここでは、RAYSとBBSといった日本を代表する鍛造ホイールメーカーの鍛造ホイールをご紹介しました。ちなみに、今回は18インチをご紹介しています。
RAYS(レイズ)の鍛造ホイール
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RAYSは、大阪府東大阪市に本社を持つ自動車部品メーカーです。
自社商品の他にも、NISMOやTRD、無限などのメーカー系チューナーの鍛造ホイールはRAYSが製造を行っています。自社商品では、「VOLKRACING」をはじめ、鍛造だけでなく、数多くのブランドを持つ総合ホイールメーカーです。
BNR32は古くなってしまった車でありながら、RAYSで今回、ご紹介できる鍛造ホイールは9種類もあります。
是非、あなたのお気に入りを見つけてみて下さい。
VOLKRACING CE28 SL
メーカー | RAYS |
ブランド | VOLKRACING |
商品名 | CE28 SL |
工法 | 鍛造1ピース |
カラー | プレスドグラファイト |
メーカー公式サイト | RAYS VOLKRACING CE28 SL |
VOLKRACING TE37 SAGA SL
メーカー | RAYS |
ブランド | VOLKRACING |
商品名 | TE37 SAGA SL |
工法 | 鍛造1ピース |
カラー | プレスドグラファイト |
メーカー公式サイト | RAYS VOLKRACING TE37 SAGA SL |
VOLKRACING TE37V MARKⅡ
メーカー | RAYS |
ブランド | VOLKRACING |
商品名 | 21A |
工法 | 鍛造1ピース |
カラー | ガンメタリック/リムDC、ブロンズアルマイト |
メーカー公式サイト | RAYS VOLKRACING TE37V MARKⅡ |
VOLKRACING CE28N-Plus
メーカー | RAYS |
ブランド | VOLKRACING |
商品名 | CE28N-Plus |
工法 | 鍛造1ピース |
カラー | ダイヤモンドダークガンメタ、ブロンズアルマイト、シャイニングブロンズメタル、他オプションカラー |
メーカー公式サイト | RAYS VOLKRACING CE28N-Plus |
VOLKRACING TE37 SAGA S-Plus
メーカー | RAYS |
ブランド | VOLKRACING |
商品名 | TE37 SAGA S-Plus |
工法 | 鍛造1ピース |
カラー | ダイヤモンドダークガンメタ、ブロンズアルマイト、他オプションカラー |
メーカー公式サイト | RAYS VOLKRACING TE37 SAGA S-Plus |
VOLKRACING 21A
メーカー | RAYS |
ブランド | VOLKRACING |
商品名 | 21A |
工法 | 鍛造1ピース |
カラー | ダークガンメタ/リムDC、ブロンズアルマイト |
メーカー公式サイト | RAYS VOLKRACING 21A |
VOLKRACING ZE40
メーカー | RAYS |
ブランド | VOLKRACING |
商品名 | ZE40 |
工法 | 鍛造1ピース |
カラー | シャイニングブロンズメタル |
メーカー公式サイト | RAYS VOLKRACING ZE40 |
VOLKRACING 21A Spec SR
メーカー | RAYS |
ブランド | VOLKRACING |
商品名 | 21A Spec SR |
工法 | 鍛造1ピース |
カラー | シャイニングブロンズメタル/リムFDMC(SR) |
メーカー公式サイト | RAYS VOLKRACING 21A Spec SR |
VOLKRACING TE37V Spec SR
メーカー | RAYS |
ブランド | VOLKRACING |
商品名 | TE37V Spec SR |
工法 | 鍛造1ピース |
カラー | シャイニングブロンズメタル/リムFDMC(SR) |
メーカー公式サイト | RAYS VOLKRACING TE37V Spec SR |
BBS JAPANの鍛造ホイール
BBS JAPANは、富山県高岡市に本社を置く車両用軽合金ホイールの輸出入および国内製造販売を行う自動車部品製造メーカーです。
かつては、小野ホールディングスの子会社であったワシマイヤー株式会社で鍛造ホイールの製造を行ってきましたが、小野グループが経営破綻したため、前田工繊の傘下となりました。
それまでも「鍛造ホイールと言えばBBS」と言われるほど、鍛造ホイールの代名詞として誰もが知っていますが、2022年シーズンより自動車レースのフォーミュラー1(F1)とNASCARにて、BBSの鍛造ホイールが独占的に使用となっています。
そんな誰もが一度は愛車に履かせてみたい!と憧れるBBSの鍛造ホイールをあなたの愛車に履かせてみてはいかがでしょうか?
BBS RI-A
メーカー | BBS JAPAN |
ブランド | BBS |
商品名 | RI-A |
工法 | 鍛造1ピース |
カラー | マットブロンズ、マットグレイ、ダイヤモンドブラック、ダイヤモンドシルバー、ゴールド |
メーカー公式サイト | BBS RI-A |
BBS RE-V7
メーカー | BBS JAPAN |
ブランド | BBS |
商品名 | RE-V7 |
工法 | 鍛造1ピース |
カラー | ブラック、ダイヤモンドブラック、シルバー、ゴールド |
メーカー公式サイト | BBS RE-V7 |
BBS RG-R
メーカー | BBS JAPAN |
ブランド | BBS |
商品名 | RG-R |
工法 | 鍛造1ピース |
カラー | ゴールドダイヤカット、ブラックダイヤカット、ダイヤモンドブラック、ダイヤモンドシルバー |
メーカー公式サイト | BBS RG-R |
BBS LM
メーカー | BBS JAPAN |
ブランド | BBS |
商品名 | LM |
工法 | 鍛造2ピース |
カラー | ゴールド/シルバーダイヤカットリム、ダイヤモンドシルバー/シルバーダイヤカットリム、ダイヤモンドブラック/シルバーダイヤカットリム、ダイヤモンドシルバー/ブラックブライトダイヤカットリム、ダイヤモンドブラック/ブラックブライトダイヤカットリム、ゴールド/ブラックブライトダイヤカットリム |
メーカー公式サイト | BBS LM |
まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回のお話は、大まかに言って、
●純正ホイールが鍛造のBNR32には、やっぱり鍛造ホイールを履かせたい!
●BNR32に、鍛造ホイールを履かせる際の注意点
●スカイラインGT-R(BNR32)にフィットする鍛造ホイールのご紹介
でしたね。
とてつもないオーラがあり、存在感の強いBNR32が、鍛造ホイールを履くことで、より強みを増すことでしょう。是非、お気に入りの鍛造ホイールを見つけて、一生涯の宝にして戴ければ幸いです。
すでに30年以上の車ですので、状態の良い中古車を探すのが難しい状態ですが、大事に所有されているオーナーの方であれば、ホイールはすでに交換済みでしょう。
でも、もし純正のままのホイールであれば、純正もいいですが、この機会に社外品の鍛造ホイールに換えてみませんか?きっと、あなたのBNR32が今以上に強烈なオーラ―を放つでしょう。
今回は、伝説の名車、スカイラインGT‐R(BNR32)にフィットする鍛造ホイールをご紹介しました。